レフト・ビハインド

レフト・ビハインド “Left Behind”
ベストセラーの聖書 信仰 キリスト教 カフェか喫茶店でコーヒーを飲んで一息
監督:ヴィク・アームストロング
リーアム・ニーソンは…ケイジのポジション?財布 お中元 ハム ビール スイーツ デパートから発送
出演:ニコラス・ケイジ、チャド・マイケル・マーレイ、キャシー・トムソン、
   ニッキー・ウィーラン、ジョーダン・スパークス、リー・トンプソン

評価:★




 アメリカからイギリスへと向かう飛行機の中。快適なフライトだと思われたのに、何人もの人々が忽然と姿を消す。それも衣服と荷物を残したまま、肉体が消失するのだ。大抵の映画では、こんなことが起こったら宇宙に住む何者かの仕業だと考えるだろう。ところが、この『レフト・ビハインド』はその理由に「神」を絡める。一気に引く。

 地球最大のベストセラーである聖書に描かれた終末論が現実に起こったら…というのがとっかかりにあるのは間違いない。普通に考えて、消えた者たちの行方こそが多くの人の関心だと思われる。ところが、ここでは彼らは被害者ではなく神に認められた者たちだと解釈され、まともに議論も調査もなされない。信じる者は救われる。日本では(?)もはやギャグのフレーズのようなあの言葉が、答えとして提示されるだけだ。大真面目に。

 それこそが作品の言いたいことだと分かったところで、歌詞入りの楽曲が流れ出す。神と人間の存在、天国の意味、信じることの大切さを説いたその楽曲がメロドラマ風に、プロパガンダ風に、新興宗教風に耳に入り込む可笑しさと不快さよ。さあ、救われたいなら、あなたもイエス・キリストを信じるのです…なんて囁きがサブリミナル的に入り込む。

 そう、題材からしてついていけないのに、演出がまことにくだらない。セリフを言う者に常にカメラが向き、パニック映画を装いながらあからさまに心理誘導がなされ、次の一手に困ったら音楽が流され、人々は暴動に走るか泣き叫ぶかに限られ…でも最後は皆、覚悟を決めて、はい次のステージへ進みましょうと肩を叩かれる。不倫男だった主人公が結末ではすっかり改心しているのが、素晴らしくバカだ。

 クライマックスは主人公が操縦する旅客機のニューヨークへの着陸場面だ。JFK空港には下りられないと悟った主人公が、道路工事現場への着陸を試みる。このときの描写が、ある意味ケッサク。主人公の娘がひとりで「滑走路」を作るという無茶を筆頭に、「そんなわけないだろー」画面の連発だ。

 そして、主演はニコラス・ケイジなのである。ケイジは妻のリー・トンプソンとの結婚生活が暗礁に乗り上げている。トンプソンが宗教にのめり込み過ぎたのが原因だ。おそらく多くの人がケイジに同情するだろう。でも結局彼こそが悔い改めることを強いられる。ケイジはそれを受け入れ、涙を浮かべているではないか。いくらケイジ好きと言えども、これを納得に持ち込むのは相当辛いと察する。

 そう言えばこの飛行機、いとも簡単に客がコックピットに入ってくる。もしかしたら神様が作り手に(酷く余計な)寛容の手を差し伸べたのかもしれない。





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