ザ・ギャンブラー 熱い賭け

ザ・ギャンブラー 熱い賭け “The Gambler”

監督:ルパート・ワイアット

出演:マーク・ウォルバーグ、ジョン・グッドマン、ジェシカ・ラング、
   ブリー・ラーソン、マイケル・ケネス・ウィリアムス

評価:★★




 「ギャンブラー」とカタカナで書くと、どうもロマンティシズムが感じられていけない。セットで語られる「破滅」という言葉がそれを決定づける。『ザ・ギャンブラー 熱い賭け』の主人公は、要はギャンブル中毒だ。勝ち続けることが稀だと承知していても、そこに賭けの場があれば、金をつぎ込まずにはいられない。借金がどれだけ膨らんでも、その衝動は抑えられない。ここまで来ると、病と言って良いだろう。

 映画で賭け狂いの男が主人公として出てくると、気取りがつきまとう。バーで影を背負いながら酒を呑み、女を抱き、でもいちばん夢中になれるのはギャンブルなのさ…というパターン。背後からは「俺はバカな男さ」というセリフが聞こえてくる。もはやギャグのような設定だけれど、これが滅びの美学を飾りたてるわけだ。マーク・ウォルバーグはそれを拒否する。

 まあ仕方がないか。断るまでもなくウォルバーグは気取りが似合わない。ゴリラ顔が災いしてか、どれだけ減量してもスーツが似合わないウォルバーグ。大学教授という設定も、元小説家志望という設定も説得力がなく、賭けに狂っても「生活のためにやってるんだぜ」の風情だ。そして、気取りを拒否した結果、この映画、おそらく意図したものとは全く違う外見になっている。単純に病気紹介の映画に見える。楽しくない。

 そもそも賭けの世界はさほど映画と相性がよろしくない。カードにしろルーレットにしろ見せ場となる場面で「動き」が出難い。サイコロやトランプの行方を目を追うのがせいぜいだ。賭けが絡んだバスケットボールの試合場面では、主人公は観客席からのんびり観戦するだけだ。しかしその代わりに、賭けの元締めからタコ殴りにされるというのもどうか。

 オリジナル映画の「熱い賭け」(74年)とほとんど筋は同じだ。ただ、結末は大きく趣を異にする。それならば始めからウォルバーグ主演の特性を生かした作りにすれば良かったのではないか。やたら深刻な方向に走らなくても良かったのではないか。娯楽色を前面に出してカタルシスを狙っても良かったのではないか。

 強面ギャング役で登場するジョン・グッドマンは見物だ。インパクト大のスキンヘッド以上に目に焼きつくのは、前々から気になっていたその身体だ。きっと多くの人が思っていることだろう、グッドマンは裸になったらどんな身体なのだろう。今回グッドマンはサウナ場面で上半身を遂に見せる。これが何と言うか、予想通りの脂肪のつき方で、分かっていても強烈だ。役柄の凄味も手伝い、ウォルバーグをそのまま食ってしまう気配すら漂わせていた。





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