July 10-12 2015, Weekend

◆7月第2週公開映画BUZZ


ミニオンズ “Minions”
 配給:ユニヴァーサル
 監督:ピエール・コフィン、カイル・バルダ
 Budget:$74,000,000
 Weekend Box Office:$115,718,405(4301) Great!
 OSCAR PLANET Score:51.6
 Oscar Potential:アニメーション映画賞

“Self/less”
 配給:グラマーシー
 監督:ターセム・シン
 Budget:$26,000,000
 Weekend Box Office:$5,403,460(2353) zzz...
 OSCAR PLANET Score:29.3 BIG BOMB!
 Razzie Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
           主演男優賞:ライアン・レイノルズ
           助演男優賞:ベン・キングスレー

死霊高校 “The Gallows”
 配給:ニューライン
 監督:クリス・ロフィング、トラヴィス・クラフ
 Budget:$100,000
 Weekend Box Office:$9,808,463(2720)
 OSCAR PLANET Score:26.3 BIG BOMB!
 Razzie Potential:作品賞、監督賞、脚本賞

海賊じいちゃんの贈りもの “What We Did on Our Holiday”
 配給:ライオンズゲイト
 監督:アンディ・ハミルトン、ガイ・ジェンキン
 Budget:-
 Weekend Box Office:-
 OSCAR PLANET Score:58.9
 Golden Globe Potential:主演女優賞:ロザムンド・パイク

“Strangerland”
 配給:アルケミー
 監督:キム・ファラント
 Budget:$10,000,000
 Weekend Box Office:$17,472(22) zzz...
 OSCAR PLANET Score:40.6
 Razzie Potential:主演男優賞:ジョセフ・ファインズ
            主演女優賞:ニコール・キッドマン

“Boulevard”
 配給:アンカーベイ
 監督:ディト・モンティエル
 Budget:-
 Weekend Box Office:$7,054(1)
 OSCAR PLANET Score:56.1
 Oscar Potential:主演男優賞:ロビン・ウィリアムス


※OSCAR PLANET Score…各有力媒体の批評を基にOSCAR PLANET独自の計算法により弾き出した評価バロメーター。作品賞、監督賞&脚本賞レース参戦を目指すのであれば、少なくとも70.0以上は欲しく、80.0以上なら堂々たる資格を具えていると考えて良い。ただし、演技賞や技術賞では作品評価が伸びなくても、候補入りする場合が少なくない。

※Oscar Potential…オスカーチャンスのある部門。太字は特にその可能性が高い。


【総括】
 「怪盗グルーの月泥棒 3D」(10年)で初登場したバナナ風のイキモノ、ミニオンたちを主人公にしたスピンオフ映画『ミニオンズ』が公開。怪盗グルーに出会う前のミニオンたちが自分たちのボスを見つけ出すべく大冒険を繰り広げる様が描かれる(ミニオンはその時代に最も強い悪党に仕えるという習性があるらしい)。ミニオン人気はグルーのそれを遥かに凌ぐものであることは良く知られていることだが、それは興行成績にも表れた。3日間で1億1,571万ドルという数字は、アニメーション映画史上歴代第2位の記録。スピンオフ映画であることを考慮すると驚異的と言う他ない。スピンオフ単独でシリーズ続行も十分可能だろう。アニメーション映画では『インサイド・ヘッド』を抜いて今年No.1の出足だが、ただ、批評家の反応は『インサイド・ヘッド』には遠く及ばず、最終興収で『インサイド・ヘッド』を上回ることができるかどうかは、まだ分からない。ミニオンの黄色をベースにした画面は見た目に楽しく、時折抱腹絶倒場面が訪れることは確かだが、全体の仕上がりには斑があるとの批評が目立つ。怪盗グルーがいてこそのミニオンとの声もある。これでは賞レースで『インサイド・ヘッド』に勝利するのは難しい。社会現象的メガヒットが投票に影響を与えない限り、候補もギリギリラインと見るのが妥当だろう。

 ヴィジュアル派監督ターセム・シンが手掛けるのは『Self/less』。ガンにより死期が迫る老人が己の意識を若者の身体に移植するが、やがて抑えられていた若者意識が目覚め始めて…。興味深い設定で、それに見合った画面作りになっているものの、それ以上のものはないとする手厳しい評がずらり。アクション場面の味気なさが致命的との声が大きいか。興行成績も極めて厳しい結果で、このところライアン・レイノルズは大ヒットから見放されている。そろそろハリウッドが主演男優としての可能性に見切りをつける頃かもしれない。次回作となるアメコミ映画『Deadpool』が正念場となる(コミックコンでトレーラーに大熱狂が巻き起こったのは良いサイン?)。もちろん賞レース参戦はない。

 ホラー映画『死霊高校』も不発。20年前、ある学校で起こった悲劇を調べる学生たちが再び恐怖に襲われる様が描かれる。批評家は物語的にもヴィジュアル的にも特筆すべきところのない三流ホラーと意見を一致させていて、それがそのまま平凡な興行成績に表れている。ただし、本作の製作費は僅か10万ドルで、既に黒字興行。「平凡」ではなく「健闘」とするのが正しいかもしれない。

 限定公開作では、ロザムンド・パイク主演作『海賊じいちゃんの贈りもの』が好意的に迎えられている。「ゴーン・ガール」(14年)でオスカー候補に挙がった効果が表れる前に撮り終えていたコメディ映画。家族旅行に出かけたある一家が主人公。正直で無邪気な子どもたちによる悪意のない家族の秘密の暴露をきっかけに、他にも隠されていたことが次々明るみになり…。実は暗く難しいテーマが扱われているのだが、機知に富んだ演出と力のあるキャストの演技により軽やかな笑いが振り撒かれていると歓迎されている。賞レースに絡むような作品ではないが、オスカー効果により良質オファーが続々舞い込んでいるはずのパイクにとって、それらに繋ぐのに最適の一本と言えそう。

 『Strangerland』はニコール・キッドマンが故国オーストラリアで撮ったスリラー。移り住んだ砂漠の街で子どもたちが失踪、苦悩に苛まれる夫婦が描かれる。批評家の反応は冷たく、予測できるメロドラマだと素っ気ない。有能なキャストの無駄遣いが嘆かれている。興行的にも悲劇的大惨敗。賞レース参戦は、ラジー賞も難しいだろう。





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