22ジャンプストリート

22ジャンプストリート “22 Jump Street”

監督:フィル・ロード、クリストファー・ミラー

出演:ジョナ・ヒル、チャニング・テイタム、ピーター・ストーメア、
   アイス・キューブ、ワイアット・ラッセル、アンバー・スティーヴンス、
   ジリアン・ベル、ニック・オファーマン、キャロライン・アーロン、
   デイヴ・フランコ、クイーン・ラティファ、アンナ・ファリス、
   ビル・ヘイダー、セス・ローゲン

評価:★★★★




 「21ジャンプストリート」(12年)に引き続き、ジョナ・ヒルとチャニング・テイタムのコンビネーションが強力だ。リバウンドなのか丁度良い塩梅でデブなヒル。いよいよ首の太さが尋常じゃなくなってきたテイタム。ふたりの掛け合いが、まろやかな中にピリリと刺激のある空気を生み出す。際どいギャグが畳み掛けられても嫌みを感じさせない。同性愛や人種の問題、部活動や社交クラブ等のキャンパスライフ、世間がブロマンスと呼ぶ男同士の近しい関係性…ふたりは目の前の課題を恐れを知らぬスピードで次々突破する。

 『22ジャンプストリート』は中でも、ブロマンス要素が前面に出る。ヒルとテイタムは潜入捜査のパートナーであり、同時に恋人のように振る舞う。完全に狙っている。ヒルがテイタムの友人に見せる感情は嫉妬以外の何物でもないし、仲違いしたふたりが単独で仕事にあたる件は恋人同士の別れそのもの。そしてここが異色なのだけど、それでいて爽やかだ。どろどろしていない。

 これはおそらく、作品全体にある種のパロディ性が投入されているからなのだろう。学園映画や刑事映画、スポーツ映画、恋愛映画等…様々なエッセンスが少しずつ拝借された物語。誰でも茶化すことはできる。しかし、それに頑丈な分析力を持って挑むのは難題だったはずだ。例えば、世に氾濫する男同士の密な関係を笑い飛ばし、なおかつそこから自立や信頼といった別要素を浮上させることを怠らない。不真面目さに全力で当たる。

 投下される笑いの大半がアクション場面で決まるのも気持ちの良いところだ。言葉にすると簡単だけれど、案外これができていない映画は多い。ギャグを入れることでアクションのスピードを平気で殺すのだ。ここではむしろギャグが潤滑油になる。ヒルもテイタムもどちらも身体を張る。基本はヒルが足を引っ張る。けれどテイタムがそれを許さない。そのバランスをギャグが活かし切る。格好良くキメているテイタムだって、アクションに間の抜けたものを感じさせる。

 いちばんの抱腹絶倒場面を決定するのは難しい。前作に引き続きドラッグでハイになる場面は可笑しい(テイタムのスウェット姿の破壊力!)。けれど、他にも腹が捩れる場面は少なくない。同性愛カップルと誤解されるカウンセリング。ヒルのロマンスに絡んだ展開とそれを知るテイタムの反応。そしてクライマックス、メキシコでの大捕り物。

 とりわけメキシコに乗り込んでからの展開は、アクションとコメディ、そしてドラマ、それぞれの要素が完璧な分量で配合される。ふたりで現場に乗り込み、別々に犯人を追いかけ、そしてまたふたりで狙いを定める。その流れが一切途切れない。雪だるま式に膨らむのは無邪気な興奮と笑いだ。ふたりがヘリコプターにぶら下がる場面で最大の化学反応が起こる。バカバカしくも感動的ではないか。





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