ネイバーズ

ネイバーズ “Neighbors”

監督:ニコラス・ストーラー

出演:セス・ローゲン、ザック・エフロン、ローズ・バーン、
   デイヴ・フランコ、クリストファー・ミンツ=プラッセ、
   アイク・バリンホルツ、カーラ・ギャロ、リサ・クドロー

評価:★★★




 「グリーン・ホーネット」(11年)でヒーローを演じるためにダイエットを敢行、大幅に減量したセス・ローゲン。あれから3年が経ち、身体はすっかりぶよぶよに戻った。好もしいことだ。ローゲンの繰り出す、裏側に棘を忍ばせた陽気な笑いはスマートな身体に似合わない。『ネイバーズ』でも呑気に大らかに自分を転がす。

 話はあってないようなものだ。赤ん坊が生まれ、閑静な住宅街に越してきた夫婦が主人公。彼らが後から隣にやってきた大学社交クラブのパーティという名のバカ騒ぎに夜な夜な苦しむも、遂に全面戦争が始まる…というストーリー。「バカ学生 vs. 善良な夫婦」。「ホーム・アローン」(90年)の主人公を入れ替えたような設定で、俳優たちが身体を張った対決に身を投じる。

 この対決がくだらない。勝手に木を刈ってしまうだとか、庭にゴミを散らかすだとか、エアバックで吹っ飛ばすだとか、家の配管を破壊するだとか…。どちらも、やられても転んでもただでは起きないタフさを見せるのは頼もしいものの、「戦争」自体は平凡と言って良い。そもそもパーティが楽しそうに見えないのは、どうなのか。

 ただ、それでも笑えないわけではない。ローゲンと妻ローズ・バーンの掛け合いは愉快だ。事を大きくしたくないと学生たちのノリに無理矢理合わせるのが、それでも学生たちとは決定的な違いを感じさせて可笑しい。次第に冷静さを失って前のめりに暴走を始めるあたりにはコメディのタイミングの技が光る。次々出てくる言葉の応酬もリズミカルだ。積極的に混沌の中に身を投じる思い切りの良さも良い。

 とりわけバーンには驚く。「Keep it down(静かに)」の一言だけで笑いを取る見事なコメディエンヌぶり。中盤に用意される「乳搾り」場面はもしかしたら作中、最も大きなインパクトを残すかもしれない。これはひょっとして「メリーに首ったけ」(98年)のキャメロン・ディアスの前髪おっ立て場面と並べて良いのではないか。よくやったバーン。このときのローゲンの反応もバカバカしくて良い。

 学生たちの暴走がバカだけに終わらないのは救いだ。「女よりも兄弟」を合言葉にした学生たちの繋がりが、後味が悪くなりそうなところに防臭剤を吹きかける。学生のリーダーの愚かな振る舞いの底に、将来への不安が敷かれているのも安心する。

 クラブのリーダーはザック・エフロンだ。ほんまもんのパーティ・アニマルらしいエフロン、なかなか堂に入った「悪役」ぶり。エフロンの武器はピカピカに磨かれた身体だ。序盤から出し惜しみなく半裸を披露する。童顔と大人の身体のギャップを、自分を笑い飛ばすために利用するというのが良いじゃないか。変に演技派を目指すのではなく、身体勝負のハンサムスター路線を極めるのが正解だ。





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