アナベル 死霊館の人形

アナベル 死霊館の人形 “Annabelle”

監督:ジョン・R・レオネッティ

出演:アナベル・ウォーリス、ウォード・ホートン、
   アルフレ・ウッダード、トニー・アメンドーラ

評価:★★




 アナベルちゃんはミシンに電源を入れる。アナベルちゃんは椅子を揺り動かす。アナベルちゃんはレコードに針を落とす。アナベルちゃんはベビーカーをトラックの前に突き出す。大抵のホラー映画で恐怖の掴みとして出てくることをアナベルちゃんは嬉々としてやる。そのおっそろしい外見とは裏腹に、やることはかなり地味なアナベルちゃんだ。

 アナベルちゃんとは「死霊館」(13年)にちらっと出てきた人形で、その外見が怖いの何の。悪魔に魅入られるまでは普通の人形だったはずなのに、どういう了見でこのデザインにしたのか、作り手に問いただしたくなる不気味さだ。はっきり言って、こんなのが家にあったら、大の大人でも飯は喉を通らないだろうし、便所に一人で行くのも不可能。夜寝るのも辛いかもしれない。

 …というわけで『アナベル 死霊館の人形』はアナベルちゃんの存在感に頼り切る。次々起こる怪現象から主人公夫妻が逃げ回るだけという怠慢を見せる。アナベルちゃんがいなければ、何の映画か分からないほどの無個性。物語性を具えていた「死霊館」とは、そこが決定的に違う。

 せめてアルフレ・ウッダードはもう少し上手く動かせなかったか。「死霊館」ではヴェラ・ファーミガやリリ・テイラーが別に悪魔に憑かれているわけでもないのに怖かった。この前日譚の主演女優アナベル・ウォーリスは、特別目を引くことのない美人(ちょっとローズ・バーン似)で、画面に妖気が立ち込めない。その点、さすがウッダードは普通にしていても不気味。彼女の役割がもっと工夫されていたら、随分印象が違ったのではないか。

 つまりこの映画、アナベルちゃんはほとんど出落ちなのだ。最初から怖かった人形が全てで、それ以上のものはどこにもない。突然の巨大音やショック映像を味方につけて、でもそれだけだ。芸がないのさ、アナベルちゃん。

 そこでひとつ提案だ。アナベルちゃんはベビールームに、他の大量の人形たちと一緒に飾られている。これを使わない手はない。アナベルちゃんは他の人形を子分に従えて、人間たちに総攻撃を仕掛けるのだ。人形というのはどれだけ可愛く作られていても怖く見えるときがある。それを利用する。「人形 vs. 人間」、案外イケそうじゃないか?あ、そこに日本人形が入っていてくれると、とても嬉しい。





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