チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密

チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密 “Mortdecai”

監督:デヴィッド・コープ

出演:ジョニー・デップ、グウィネス・パルトロウ、ユアン・マクレガー、
   ポール・ベタニー、オリヴィア・マン、ジェフ・ゴールドブラム、
   ジョニー・パスヴォルスキー、マイケル・カルキン、ウルリク・トムセン

評価:★★




 仮装大好きジョニー・デップ、『チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密』ではちょびヒゲで勝負する。両端がクイッと上がった見本のようなヒゲを生やし、しかも演じるのはアートディーラーだ。どこからどう見ても胡散臭く、案の定、次から次へと大騒動を巻き起こす。

 …のだけれど、どうもこのチャーリー・モルデカイというキャラクターが弱い。高貴な身分ながら破産寸前、腕っ節の強い召使いを従えてドタバタを繰り返すも、幸運を味方につけてどんな窮地もいつの間にか切り抜ける。何だか2、30年前を思わせる設定で古臭いのだ。「ピンク・パンサー」(63年)や「ビーン」(97年)の真似をしているようにしか見えない。性格も案外フツーでは?

 ただ、デップの道化演技はこの温いノリに合っている。ヘンテコなアクセント。やたらきっちり着こなした英国ファッション。必要あるのかステッキ。相変わらず顔のパーツの色々なところが自在に動く。残念なのはモルデカイがこだわっているヒゲが動かないことで、おそらく付けヒゲゆえに仕方ないと承知しつつ、でもそこを何とかするのが演出ではないかとふと思ったり。思いがけず武器になるとかピンチを救うとか、考えようがありそうなものなのに。

 デップがあまり動かない代わりに身体を張るのは召使い役のポール・ベタニー。手当たり次第に女とベッドを共にして、デップの盾となって傷を負う、ただその繰り返しなのに、妙にモダンに見えるのは何故。デップが古めかしい役作りだからか。デップとベタニーのコンビネーションは悪くない。

 …とまあ、そこそこは笑えるのだけれど、笑わせ方はやはり21世紀のものとは思えない。人と人と掛け合いから生まれる笑いは皆無、見た目の可笑しさだけしか見当たらないためだろう。グウィネス・パルトロウ(綺麗に撮られている)、ユアン・マクレガーも投入されているのだ。もっと高度な技を繰り出せるだろう。

 ところで、やはりポイントはヒゲだ。モルデカイが事ある毎にヒゲを意識する。その偏執的なこだわり方はコメディの基本だ。モルデカイと妻の間にもヒゲ問題が横たわる。それが吐き気絡みのネタで統一されるのが、映画の限界を象徴する。





ブログパーツ

blogram投票ボタン

スポンサーサイト

テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

プロフィール

Author:Yoshi
Planet Board(掲示板)

旧FILM PLANET

OSCAR PLANET




since April 4, 2000

バナー
FILM PLANET バナー

blogram投票ボタン
blogram投票ボタン
人気ページ<月別>
検索フォーム
最新記事
カテゴリ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

月別アーカイブ
最新トラックバック
QRコード
QRコード
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

Friends
福☆こもろ