シン・シティ 復讐の女神

シン・シティ 復讐の女神 “Sin City: A Dame to Kill For”

監督:ロバート・ロドリゲス、フランク・ミラー

出演:ミッキー・ローク、ジェシカ・アルバ、ジョシュ・ブローリン、
   ジョセフ・ゴードン=レヴィット、ロザリオ・ドーソン、ブルース・ウィリス、
   エヴァ・グリーン、パワーズ・ブース、デニス・ヘイスバート、
   レイ・リオッタ、ジェイミー・キング、クリストファー・ロイド、
   ジェイミー・チャン、クリストファー・メローニ、ジュノー・テンプル、
   ジュリア・ガーナー、ステイシー・キーチ、レディー・ガガ、
   ジェレミー・ピーヴン、マートン・ソーカス、アレクサ・ヴェガ

評価:★★




 一作目(05年)同様、モノクロの映像に時折赤や黄色、青が落とされる。原作を意識しているのだろう、アクションやセリフは漫画的に処理され、コミックのページをめくりながら眺めるかのような気分を誘う。では、一作目との大きな違いはどこか。3D化が大きいだろう。元々動く漫画を思わせる画の特徴が強調される。これを美しいと見るか否か、意見は割れるはずだ。個人的には買わない。愛敬に通じるチープな味が弱まった。

 そんなわけで『シン・シティ 復讐の女神』、誰からも受け入れられようなんて気はさらさらないようで、ニッチを狙い撃ち。ロバート・ロドリゲスとフランク・ミラーは映像の精度を高めることに専念している。悪徳が栄えるシン・シティを創り込み、そこにキャラクターに見合った豪華スターを投入、ひたすら美とスタイルとエロを追い求める。

 相変わらず男たちの気取り方が可笑しい。「美しい女たちに翻弄される男ども。バカだ。でもそれが男ってものさ」というのが基本テーマ。どいつもこいつも気取りを崩さず、しかも大半がハンサムという形容とは程遠い者ばかりだ。だってアナタ、限定留めぬミッキー・ロークが、同じく特殊メイクにハマるジョシュ・ブローリンが、ブルース・ウィリスが、パワーズ・ブースが…ってなんて素晴らしいセンス。女への愛や欲望を語りながら、ゴリラ系のヤツらが自分に酔う。この画の破壊力。ナレーションも念入りに可笑しい。

 ただ、全てを持っていくのは、またしてもかのエヴァ・グリーンだ。男より怖い女役を連投しているグリーンが画面を妖気いっぱいに満たす。青い衣装も、赤く下品に輝く唇も、緑に光る瞳も、そのまま魔女役で通用しそうな妖しさたっぷり。その上脱ぎっぷりまで良いものだから、なるほど男たちはひれ伏すしかない。アクションの見せ場がもっとあったら良かった。

 それに比べると、やさぐれ感が似合わないジェシカ・アルバは不利だ。一見9年前と変わらないようで、不要な生活感が滲むのが寂しい。役柄を考えればぴったりと言えるような気がしないでもないものの、ここに出てくるキャラクターの容姿はその魂をそのまま映し出したようなものだから、汚れなき天使のイメージは保たなければならない。ところがアルバ、何だか「あたいだって苦労してんのよ。男たち、舐めんじゃないわよ」的な場末の女の匂いが強過ぎる。演出の問題なのか、演技や役作りの問題なのか。

 エピソードは大きく分けて三つ(冒頭のロークのパートを含めれば四つ)で、それを順番に描く構成はどうなのか。それぞれが影響し合うことのない短編集のような綴られ方。最初のブローリン&グリーンのパートが盛り上がったものだから、後の二つはおまけのようで味気ない。原作への気遣いが悪い方向に出た印象だ。





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