第57回グラミー賞授賞式鑑賞メモ

第57回グラミー賞授賞式の感想を箇条書きでつらつらと。


●司会はまたまたまたまたLL・クール・J。いや、ホント、さすがに続け過ぎ。他にも人材はいると思ふ。

●AC/DCのパフォーマンスで幕開け。「Rock Or Bust」「Highway To Hell」を連続演奏。もう続けてくれているだけで有難い気分。昨年は哀しいニュースが飛び込んできたけれど、うん、長く活動して欲しい。ブライアン・ジョンソンは腹が出たなぁ。ハンチング帽にシャツ、本当にグラミーのステージか…なんて思えるのが可笑しい。最初のパフォーマンスゆえか会場もたっぷりカメラに抜かれるけれど、皆笑顔。トニー・ベネットの横で目化粧が強烈なレディー・ガガがノリノリ。何だか改めてスゴイ画。[★★]

●Best New Artist。プレゼンターはテイラー・スウィフト。ターコイズブルーの脚見せドレスにピンクのハイヒール。もはや余裕。貫禄すら感じさせる。受賞は当然のようにサム・スミス。臙脂色のスーツがなかなかオシャレ。ボーイ・ジョージに似ているのは気のせいなのか。楽曲よりもそちらの方が気になる人。目にはちょっとアラン・カミングも入っていると思う。口調も物腰も柔らか。シンプルなスピーチ。

●女優なんだからもっと着飾って欲しいスーツ姿のアンナ・ケンドリックがアリアナ・グランデを紹介。楽曲は「Just A Little Bit Of Your Heart」。このアイメイクは失敗じゃないかなぁ。どうやら日本びいきの人のようなので、まあ、いいか。緊張のせいか、声はあまり出ていない。[★★]

●センターステージにシースルー具合がデンジャラスなジェシー・Jと健在で何よりトム・ジョーンズ。特に大袈裟な演出なく「You've Lost That Lovin' Feelin」を披露。ジョーンズは相変わらず活力のある声。ジェシー・Jの声との相性もよろし。[★★]

●ジョーンズとジェシー・JがそのままプレゼンターになりBest Pop Solo Performanceを発表。受賞はファレル・ウィリアムスの「Happy」。40を超えているとは思えない若々しさは…ハーフパンツが理由ではないはず。全身グレイ。ん?あ、でもハットは???この曲に関しては「聞く耳」がなかった。「怪盗グルーのミニオン危機一発」(13年)で聴いたときはピンと来なかったんだけどなぁ。今や好きな楽曲。うっかり口ずさんでしまったり。

●結構ハンサムなダークス・ベントリーがあっさりミランダ・ランバートのパフォーマンスを紹介。演奏は「Little Red Wagon」。ファンキー。カントリーって一言では語れないよなー、と改めて思ふ。好きな声ではない。[★★]

●Best Pop Vocal Album。プレゼンターはスターには見えないバリー・ギブとペンタトニックスの面々。マイリー・サイラスが候補に挙がっているのにびっくり。いや、何となくグラミーが嫌いそうな人だと思うので。受賞はサム・スミスの『In The Lonely Hour』。りんご色のほっぺ。

●カニエ・ウエストの「Only One」パフォーマンス。暗闇の中、下からライトを当てる演出…だけでずっと通すとは。さすがにもう少し変化があっても良かったのでは?彼の曲に感じることはほとんどないのだけど、この曲は嫌いじゃない。[★★]

●マイリー・サイラスとミッキー・ミナージュ。露出すればするほど、男たちがドン引きする(もちろんワタクシも例外ではなし)ふたりがプレゼンターで登場。サイラス、オールバックはやめた方がいいと思う。ミナージュは綺麗になったかも。全身が映らないふたり。映したら拙いものでも着ているのか?ふたりに紹介されてマドンナ登場。楽曲は「Living For Love」。ダンサーを多数従えて、さすがに金のかかったステージ。この日のために身体のメンテナンス(修復とも言う)はばっちり。赤と黒のコスチューム、タイツにハイヒール。うん、いかにもマドンナ。曲は全盛期のような面白さは感じられず。まあ、ヴィジュアルと一緒に楽しむべき人だからね。ラストでは宙に釣られていく。いや、釣られて消えていっただけなんだけど。何か意味があったのか。まあ、P!nk姐さんがいないからね。[★★]

●ファーギー姐さんが来ていないのにプレゼンターのジョシュ・デュアメル。一緒に現れたのはマルコム・バトラーとジュリアン・エデルマン。誰かと思ったらスーパーボウルで見事勝利を収めたペイトリオッツのプレイヤー。ちょっと大舞台に慣れ過ぎではないか。発表するのはBest Rock Album。受賞は相変わらず通受けするベックによる『Morning Phase』。こうして見ると、フツーのオッサンだよなー。

●スモーキー・ロビンソンとナイル・ロジャースがBest R&B Perfomanceを発表。ロジャース、目が怖い。受賞はビヨンセがジェイ-Zと共演した「Drunk In Love」。ステージに上がるのはビヨンセだけ。こういうところがジェイ-Zは上手いよなー。関係ないけど、カニエ・ウエストなら絶対に一緒に上がってきたと思う。ビヨンセはスーパービューティフル。ヘアスタイルにはあんまりやる気を感じないけど。

●いよいよアメリカで見かける機会が多くなってきたジェームズ・コーデンが登場。いい人の空気を漂わせる彼が紹介するのは、負けずにいい人そうなエド・シーランの「Thinking Out Loud」。何だかこのままホビット役がイケそうじゃないか?サポート陣がとにかくすごくて、ジョン・メイヤー、アダム・ブラックストーン、クエストラヴ、ハービー・ハンコックと来たもんだ。シーランは大物風を吹かせることなく、じっくり聴かせる。うん、良いパフォーマンス。[★★★]

●シーランがそのまま次のパフォーマンスを紹介。エレクトリック・ライト・オーケストラの「Evil Woman」。アーバンな音が気持ち良い。連続して演奏される「Mr. Blue Sky」にはシーランも参加。会場もノリノリ。ポール・マッカートニーがカメラに撮られているのに気づいて、座っちゃうのが可笑しい。テイラー・スウィフトはもはや「いつ撮られてもOKよ」みたいに弾けて踊る。偉いわー。それに比べると、ニコール・キッドマンは踊り方に恥じらいがあるな。ビヨンセですら控えめな踊りだしな。スウィフト、やっぱりこの娘っ子は心臓に毛が生えている。[★★★]

●やけに軽いライアン・シークレストが登場して、アダム・レヴィーンとグウェン・ステファニーによる「My Heart Is Open」を紹介。レヴィーン、相変わらず、髭が濃い。『はじまりのうた』(14年)、とても良かったよ。ステファニー姐さんの化粧の濃さは相変わらず。でもおかげで老けのスピードは遅い。真っ赤なドレスと口紅のコンビネーションが効いている。ただ、ちょっとオカマちゃんが入ってきたかも。ふたりとも熱唱だけれど、もっと弾けた曲で共演して欲しいなぁ。[★★]

●ホージアとアニー・レノックスによる「Take Me To Church」。一昔前のマイケル・ボルトンみたいな髪型のホージアは人生の深淵を感じさせる太く、良い声。レノックスの声は若い頃の声よりホージアと合っている気がする。…と冷静に見ていた後に突入する「I Put A Spell On You」が無茶苦茶カッコイイ!特にレノックス!シワはたっぷり増えたけれど、全然マイナスにならない。ちょっとクリス・マーティンが入ってきたのはご愛嬌。いやー、ヴォーカルから放たれる情感の説得力がそこいらの若造とは違うのだ。ホンモノのソウルを見た!間違いなく、今夜のベスト・パフォーマンス。[★★★★]

●この完璧パフォーマンスの後にバックにメーガン・トレイナーの曲が流れてくるのは、相当にシュール。こうして見るとやっぱり太目なトレイナーは、ちょっと良い男風になってきたニック・ジョナスと一緒にグラミー初登場。ジョナス、耳大きい。この場で白いスニーカーは、ない。発表するのはBest Country Album。受賞はミランダ・ランバートの『Platinum』。スピーチあっさり。先程のパフォーマンスが全てってことかもね。

●毎度ヘアスタイル賞を授けたいザ・ウィークエンドがファレル・ウィリアムスの「Happy」パフォーマンスを紹介。ファレルは機関士を思わせるジャケットにハーフパンツ、そして黄色い靴。まずは見た目で引き込んだ後、かなり大胆にアレンジされた「Happy」を披露。ラン・ランによるピアノや珍しやハンス・ジマーによるギターも加わって、おぉ、見せ方次第でこんな風に印象が変わるかーと感心する。まあ、「Happy」はあれだけ聴かされたからね。こんな風に新曲のように聴かせるのも、ありでしょう。途中「Hands Up, Don't Shoot」のポーズがあったのは、やっぱり黒人少年射殺事件への意思表面なんだろうなぁ。[★★★]

●DV問題を取り上げたコーナーでDVからのサヴァイヴァーが登場、ケイティ・ペリーを紹介。披露されるのは「By The Grace Of God」。真っ白なケープドレスのペリーがいつもの派手さを封印して直立パフォーマンス。背後の白いスクリーンの影が代わりに動く面白い演出。キッチュな魅力だけじゃないペリー。でもこの方には奇想天外なパフォーマンスで攻めて欲しいなぁ。「Roar」が見たかった。[★★]

●耳のとがり方が目に残るキャサリン・マクフィーはピンクのドレスで登場。トニー・ベネットとレディー・ガガを紹介する。演奏はふたりのコラボレーション・アルバムのタイトル曲「Cheek To Cheek」。このふたりはやっぱり、まず見た目のインパクトだよな。ベネットじいさんが動かない分、ガガが動く。ガガのヴォーカリストとしての力量が良く分かる。そしてもちろんベネットじいさん、88歳にしてこの若々しい声。ガガの声との相性も良いし、若い娘との共演が嬉しそうなんだ、これが。アルバムは秋の夜長にピッタリの内容だった。[★★★]。

●アッシャーのパフォーマンス。楽曲は「If It's Magic」。スウィート。でも歌い上げ方に平井“陶酔型”堅が入っていて、笑う。途中からスティーヴィー・ワンダーがハーモニカで参加。しっとり聴かせる。客席にマドンナを発見。あんまり客席にいるのを見ない気がする。ちょっと新鮮。[★★]

●胸元にタトゥーが見えるキース・アーバンが登場。ニコール・キッドマンと離婚しないねー。意外だー。紹介するのはエリック・チャーチの「Give Me Back My Hometown」。サングラスにヒゲ。全然違うのに、何故だかブルース・スプリングスティーンを思い出す。かなり好みの構成の曲。[★★]。

●カントリーが続く。ブランディ・クラークとドワイト・ヨーカムによる「Hold My Hand」。こちらはドのつくカントリー。グラミーを見ると毎度、カントリーというジャンルがいかに生活に密着したものであるか、思い知らされる。[★★]

●リアーナ、カニエ・ウエスト、ポール・マッカートニーという異色の三人による「Four Five Seconds」パフォーマンス。ダボダボスーツを着用したリアーナがリアーナじゃないみたい。三人誰一人埋もれることのない声…と言いたいところだけれど、マッカートニーの声は若いふたりに負けてしまったなぁ。無念じゃ。楽曲にはたっぷりマッカートニーの匂いがあったけどね。[★★]。

●またまたテイラー・スウィフトが登場。ターコイズブルーの指輪、イヤリング、ドレス。自信に満ち溢れている。そりゃあれだけ売れればそうなるよね。紹介するのは2014年を代表する「Stay With Me」。パフォーマンスはもちろんサム・スミス。メアリー・J・ブライジとのコラボレーション。これは組合せの勝利。そんなに好きなシンガーでも楽曲でもないけど、ブライジが入ることで新鮮な風が吹いた。関係ないけど、スミスを男性版アデルと形容するのは、違うと思ふ。[★★★]。

●平たい顔族に認定して良いジーナ・ロドリゲスが老けても色気のあるフアネスを紹介。もう随分前になるけど、髪を切ったのが良かったよね。ちょっとアンドリュー・ガーフィールドが入ってきたと思う。パフォーマンスされる「Juntos」は耳に入ってくるだけで自然と踊り出したくなる楽曲。こういうノリ、大好きだー。音楽はこうでなくっちゃ。[★★★]

●いちばん重要なAlbum of the Yearが早くも発表。最後にすればいいのに、何故。プレゼンターは、待ってましたのプリンス殿下。会場はスタンディング・オヴェーションで殿下をお迎えする。やっぱりスーパースター。全身橙色。目が赤い。殿下は「アルバムを覚えていますか?」と皮肉の入ったコメント。全く、ホントに、アルバムの軽視はけしからん。アルバムの流れを無視した聴かれ方は不幸だ。シングルでもない曲の一曲ごとの購入、便利だけど、なんだかね。まあ、聴き込み過ぎて好きな曲をピックアップして聴くというのはありだと思うけど。受賞はまさかまさかのベックの『Moving Phase』。この流れでサム・スミスに獲らせないグラミー、アッパレ。スミスもベックなら仕方ないでしょう。ベック本人がものすごく驚いているのが可笑しい。ここでステージに乱入しようと試みたのがカニエ・ウエストで、授賞式後もビヨンセが獲れなかったことに不満たらたら。本当に懲りない男。まあ、簡単に言えばバカなんだけど、キム・カーダシアンと夫婦というのは、お似合いで良いんじゃないでっしゃろか。

●シャイア・ラブーフ登場。精神不安定としか思えない日頃のニュースのせいで、出てくるだけでハラハラ。紹介するのはシーア。楽曲は「Chandelier」。ステージ上に再現されるのはMVの世界。顔を決して見せないシーアは壁を目の前に後ろ向きに立ってパフォーマンス。だったらなんで生パフォーマンスを引き受けたのかと冷たく思ってしまうけれど、世間は「前代未聞」「シーアは特別」「シーアなら仕方ない」と非常に寛容。むしろ賞賛寄り。変なの。VIDEOにも出演したマディ・ジーグラーの他にもうひとり、クリステン・ウィグに似た人が出てくる。いや、ホント似てるわー、と思っていたら何と本人だった。さほど絞られていないウエストが生々しい。ダンス、別にそんなに巧くないよね?[★★]

●Song of the Yearのプレゼンターとしてエンリケ・イグレシアスが登場。顔が変わったような…。いやまあ、ハンサムなんだけどさ。しかし、この普段着は一体…。受賞はサム・スミス、ジェームズ・ネイピア、ウィリアム・フィリップスによって作られた「Stay With Me」。ネイピア、フィリップスに比べると、スミスがデカい。

●いつ見てもむさ苦しい(褒めている)デイヴ・グロールが紹介するのはベックとクリス・マーティンのコラボレーション「Heart Is A Drum」。地味に始まりながら、次第に突き抜けていく感じが気持ち良い楽曲。ベックはAlbum of the Yearを受賞したばかり。良い気分でパフォーマンスできたでしょう。いや、そういうことに執着しないタイプか。マーティンは実はベネディクト・カンバーバッチと同じ系統の顔だよな。兄弟に扮したら説得力がありそう。それにしてもマーティン、毎度ニコール・キッドマンを連れてくるキース・アーバンを見習って、ジェニファー・ローレンスを連れてこないとダメでしょう!意表を突いて、グウィネス・パルトロウとツーショットを披露してくれても面白いんだけど。[★★★]

●Record of the Year。スティーヴィー・ワンダーがジェイミー・フォックスと一緒に登場。いつもの調子でノリの良いフォックスはワンダーのモノマネを披露。レイ・チャールズのモノマネとは違うところが、芸達者。受賞はサム・スミスで「Stay With Me」。ここはテイラー・スウィフトの「Shake It Off」かメーガン・トレイナーの「All About That Bass」でも面白かったんだけどな。まあ「Stay With Me」がいちばんグラミー好みだからな。

●グラミーの会長、ジェニファー・ハドソン、ライアン・テダーが登場。めっきり痩せたハドソンは唇のパープルが失敗だと思う。それからいつもふてくされて見えるのは損。テダーは…この髪型、あり?そしてスーツが恐ろしく似合っていない。しわしわだし。揃ってアーティストの権利について訴えた後、追悼コーナーへ。

●グウィネス・パルトロウ登場。赤のキラキラドレス、何だか和田アキ子が着そうじゃないか?髪型は投げやり。でもまあグラミーではこのぐらいで丁度良いのか。意外にも(?)仲良しらしいビヨンセを紹介。やっぱりスーパービューティフル。「Take My Hand, Precious Lord」はゴスペルど真ん中の楽曲で、ビヨンセは「他に誰が出てこようと、私が女王様よ!」の気迫で魅せる。ちょっと安定し過ぎかもしれないと思いつつ、やっぱり上手。ここでもビヨンセの後ろでバックの人たちが「Hands Up, Don't Shoot」。[★★]

●ビヨンセの流れのままコモンとジョン・レジェンドによる「Glory」へ。オーケストラとコーラス隊を従えての神聖にして迫力のパフォーマンス。この曲のポイントはやっぱり、コモンによるラップ部分だと思う。ここがあるのとないのとでは楽曲のイメージががらりと変わりそう。ラストの二曲にメッセージ色の強いものを持ってきたのは、グラミーの声でもあるんだろうな。[★★★]

●グラミー史上、パフォーマンスが最多だったようだけれど、さすがにちょっとだれたかなぁという気がなきにしもあらず。まあ、退屈はしなかった。受賞者はサム・スミスが目立ったのはもちろんだけれど、それに匹敵にするインパクトを残したのがベックのAlbum of the Year受賞でしょう。グラミー、空気読めよ!という声も出てくるだろうけれど、余は満足じゃ…。それにやっぱりAlbum of the Yearを獲った人が、その年の顔だとも思う。いや、別にスミスが2014年の顔に相応しくないというわけではなく…。





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