ライド・アロング 相棒見習い

ライド・アロング 相棒見習い “Ride Along”

監督:ティム・ストーリー

出演:アイス・キューブ、ケヴィン・ハート、ジョン・レグイザモ、
   ブルース・マッギル、ティカ・サンプター、ブライアン・カレン、
   ローレンス・フィッシュバーン、ドラゴス・ブクル、
   ゲイリー・オーウェン、ジェイコブ・ラティモア

評価:★★★




 簡単に言えば、『ライド・アロング 相棒見習い』は90年代風アクション・コメディに「ミート・ザ・ペアレンツ」(00年)の要素をプラスし、ブラック・テイストで仕上げた映画だ。二人組刑事(ひとりは素人)が喧嘩しながら町の悪を追いかける。バックにはヒップホップが流れるのがお約束。少し前に量産されたマーティン・ローレンス映画の匂いもある。

 ポイントは主役ふたりのキャスティングだ。デキる刑事にアイス・キューブ。その妹と結婚を控えた刑事志望の高校の警備員にケヴィン・ハート。最初、キューブの強面はこの手のコメディに合わないのではないかと思ったのだけど、離れ目のおかげか、いかつい無表情が味があるように見えてきた。トミー・リー・ジョーンズ的無表情か。

 でもやっぱり、ハートが目立つ。威勢だけは良いものの、行動が情けない男を、勢い勝負と言わんばかりの騒がしさで演じる。武器はマシンガントークだ。思い出すのはもちろん、エディ・マーフィだ。マーフィ以後、ハリウッドには甲高い声の早口を武器にしたアフリカ系コメディアンが定期的に現れる。クリス・タッカーやクリス・ロックあたりに続いて出てきたのが、ハートということができるだろう。

 ハートは小柄だ。そしてこれが武器になっている。けたたましく場をかき乱しても、うっかり寛容な気持ちを誘うと言うか。バイク集団に囲まれてちびりそうになり、子どもに負かされ、銃に遊ばれ、酔っぱらいには羽交い締めにされる。さっきまでの勢いはどこへやら、アッという間に涙目になり、泣き言を言うのが可笑しい。ティカ・サンプターという綺麗どころも出てくるものの、実はハートこそがヒロインではないか。

 暴力要素が上手に隠されている。レイティングを意識したところもあるだろうけれど、これで正解。銃弾は景気良く発射されるものの、血生臭さはほとんど排除されている。事件はあくまでキューブとハートの掛け合いを盛り上げる背景ということだろう。物語を捻ることができたらそれがベストだろうけれど、変な小細工で辛気臭くなるよりはよっぽど良い。

 ただ、ハートがオンラインゲーム好きという要素はもう少し話に絡んでも良かった。思いがけずゲームの知識が現場で役に立つという展開を用意するならば、ありきたりではない逆転劇も可能だったのではないか。予測通りの着地点に肩透かしの気分。





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