妖精ファイター

妖精ファイター “Tooth Fairy”

監督:マイケル・レンベック

出演:ドウェイン・ジョンソン、アシュレイ・ジャド、
   スティーヴン・マーチャント、ジュリー・アンドリュース、
   ビリー・クリスタル、チェイス・エリソン、
   デスティニー・ホイットロック、ライアン・シェックラー

評価:★★




 日本では全然聞かれないけれど、アメリカ映画を観ていると度々出てくるのが「歯の妖精」。子どもが抜けた歯を枕の下に置いて眠ると、寝ている間に歯の妖精がやって来てそれを回収、代わりに一ドルを置いていくというもの。なかなかロマンティックだ。『妖精ファイター』ではあのザ・ロックことドウェイン・ジョンソンが、その歯の妖精になっちゃうというのだ。ワーオ。なんてゴッツイ妖精だ!

 妖精のコスチュームを来たジョンソンが大いにマヌケだ。羽をつけるだけでなく、タイツまで履いてしまうのだ。気持ち悪くも見える。でも、決してホラーにはなっていないのが偉い。全然似合っていないので、一見しただけで吹き出してしまうけれど、怖くはないのである。もっと言ってしまうと、これはこれで「あり」なのだ。これはもう、ジョンソン本人が具えている愛敬によるところが大きいだろう。レスラー出身ならではの立派なガタイの上に乗っかった卵形の顔。そこにあるクリクリの目が愛らしい。お茶目に走っても、男なのにそれを許されてしまう得な存在。妖精のコスチュームの女ヴァージョンを着せられる場面もあって、その際はなんとチュチュまで装着してしまう。でも、それもまた「あり」。同じことをシルヴェスター・スタローンがやったら…?ぶるぶる…想像しただけでひっくり返りそう。

 嬉しいのは、妖精の羽がどこからどう見ても手作りなことで、ほとんど学芸会のような微笑ましさ。空飛ぶ場面はワイヤーで吊られていることが丸分かり。視覚効果を取り入れた場面も出てくるものの、それだって明らかに視覚効果だと分かるそれになっている。画面がとてもおもちゃっぽいということ。最近は技術の進歩を感じずにはいられない映像が多くて、それに感心もするのだけれど、それとは対極にある画にちょっとホッとする。

 …と言うように、ヴィジュアルに関しては悪くない。ただ、肝心の物語がお子様向けと言うか、安易と言うか、テキトーと言うか。ジョンソンが妖精の仕事をするハメになるというナンセンスな設定以上に、面白さが広がっていかない。笑わせ方も幼くて、ジョンソンは楽しそうでも観ている方は楽しくない。魔法の道具で遊ぶ件には、のび太かよ!と突っ込みを入れてしまう。当然前述のヴィジュアルも褪せて見えてくるというものだ。せめてアイスホッケー選手という職業をもっと上手に展開に盛り込めなかったか。

 話はジョンソンに戻る。ジョンソンという人は子どもがとても似合う。「ウィッチマウンテン 地図から消された山」(09年)でもそうだったけれど、ここでも子どもと一緒の場面の嬉しそうな顔と言ったら!アシュレイ・ジャドが相手役だというのに、しっくり来るのは子どもたちと一緒の場面の方。目の輝き方が違うもの。素で喜んでいる感じ。でもそうすると、今後の出演映画は子どもだらけになったりして…それはちょっとなぁ。





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