December 26-28 2014, Weekend

◆12月第4週公開映画BUZZ


サンドラの週末 “Two Days, One Night”
 配給:サンダンス・セレクツ
 監督:ジャン=ピエール・ダルデンヌ、リュック・ダルデンヌ
 Budget:€7,000,000
 Weekend Box Office:$30,700(2)
 OSCAR PLANET Score:91.4 BIG WAVE!
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
           主演女優賞:マリオン・コティヤール

ビッグ・アイズ “Big Eyes”
 配給:ワインスタイン・カンパニー
 監督:ティム・バートン
 Budget:$10,000,000
 Weekend Box Office:$3,001,738(1307) zzz...
 OSCAR PLANET Score:68.5
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
           主演女優賞:エイミー・アダムス
           助演男優賞:クリストフ・ヴァルツ
           美術賞、衣装デザイン賞、作曲賞

“Selma”
 配給:パラマウント
 監督:エヴァ・デュヴルネ
 Budget:$20,000,000
 Weekend Box Office:$571,450(19) Great!
 OSCAR PLANET Score:96.7 BIG WAVE!
 Oscar Potential:作品賞監督賞脚本賞
           主演男優賞:デヴィッド・オイェロウォ
           助演男優賞:ティム・ロス
           助演男優賞:トム・ウィルキンソン
           助演女優賞:カルメン・イジョゴ
           撮影賞編集賞美術賞衣装デザイン賞
           録音賞音響効果賞作曲賞主題歌賞

“Unbroken”
 配給:ユニヴァーサル
 監督:アンジェリーナ・ジョリー
 Budget:$65,000,000
 Weekend Box Office:$30,621,445(3131) Good!
 OSCAR PLANET Score:60.0
 Oscar Potential:作品賞監督賞、脚色賞
           主演男優賞:ジャック・オコンネル
           助演男優賞:ドーナル・グリーソン
           助演男優賞:雅-MIYAVI-
           撮影賞編集賞、美術賞、衣装デザイン賞、
           録音賞音響効果賞作曲賞主題歌賞

“The Gambler”
 配給:パラマウント
 監督:ルパート・ワイアット
 Budget:$25,000,000
 Weekend Box Office:$9,127,022(2478) zzz...
 OSCAR PLANET Score:51.8
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚色賞
           主演男優賞:マーク・ウォルバーグ
           助演男優賞:ジョン・グッドマン
           助演女優賞:ジェシカ・ラング
           作曲賞

イントゥ・ザ・ウッズ “Into the Woods”
 配給:ディズニー
 監督:ロブ・マーシャル
 Budget:-
 Weekend Box Office:$31,051,923(2440) Great!
 OSCAR PLANET Score:74.6
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
           主演男優賞:ジェームズ・コーデン
           主演女優賞:エミリー・ブラント
           助演男優賞:ジョニー・デップ
           助演男優賞:クリス・パイン
           助演女優賞:アンナ・ケンドリック
           助演女優賞:メリル・ストリープ
           撮影賞編集賞美術賞衣装デザイン賞
           録音賞音響効果賞作曲賞

アメリカン・スナイパー “American Sniper”
 配給:ワーナー・ブラザース
 監督:クリント・イーストウッド
 Budget:-
 Weekend Box Office:$633,000(4) Great!
 OSCAR PLANET Score:74.2
 Oscar Potential:作品賞監督賞脚色賞
           主演男優賞:ブラッドリー・クーパー
           助演女優賞:シエナ・ミラー
           撮影賞編集賞録音賞音響効果賞作曲賞

“Leviathan”
 配給:ソニー・ピクチャーズ・クラシックス
 監督:アンドレイ・ズビャギンツェフ
 Budget:-
 Weekend Box Office:$15,200(2)
 OSCAR PLANET Score:95.3 BIG WAVE!
 Oscar Potential:外国語映画賞

“The Interview”
 配給:コロンビア
 監督:エヴァン・ゴールドバーグ、セス・ローゲン
 Budget:$44,000,000
 Weekend Box Office:$1,800,000(331)
 OSCAR PLANET Score:51.8
 Razzie Potential:作品賞、脚本賞
            主演男優賞:ジェームズ・フランコ
            主演男優賞:セス・ローゲン


※OSCAR PLANET Score…各有力媒体の批評を基にOSCAR PLANET独自の計算法により弾き出した評価バロメーター。作品賞、監督賞&脚本賞レース参戦を目指すのであれば、少なくとも70.0以上は欲しく、80.0以上なら堂々たる資格を具えていると考えて良い。ただし、演技賞や技術賞では作品評価が伸びなくても、候補入りする場合が少なくない。

※Oscar Potential…オスカーチャンスのある部門。太字は特にその可能性が高い。


【総括】
 オスカーで最も重要な存在感を見せると思われるのは『Selma』。マーティン・ルーサー・キング・ジュニアの公民権運動を取り上げた社会派ドラマで、今年最高レヴェルと言って良い大絶賛評を獲得している。理想と現実の狭間で動く主人公の心の揺れ動きが、正直かつドラマティックに綴られているとのこと。主演のデヴィッド・オイェロウォのパフォーマンスも人の心を掴んで離さない。オスカーでは主要部門はもちろん、技術部門でも複数部門で取り上げられることになるだろう。そして、実はレースの本命ではないかとの声も小さくない。

 外国語映画賞で最終選考に残れなかった『サンドラの週末』は、それが不思議なくらい高い評価を得ている。その原動力となっているのがマリオン・コティヤールの演技。自らの解雇を避けるため、同僚たちにボーナスを諦めるよう説得して回るヒロイン役を、大変な説得力で演じているとのこと。当然主演女優賞候補への期待が出るわけだが、外国語演技であること、小品であることが、どう響くのか。批評家賞では愛されたが、そのままオスカーでも寵愛を受けるとは限らない。最後の席をめぐる争いに参加することになる。

 『サンドラの週末』が逃した外国語映画賞への切符をしっかり掴んでいるのはロシア映画『Leviathan』。町の権力者に家や土地を奪われそうになった家族の家長が汚職の実態を掴もうと奔走する話で、物語性の強い語り口は、なるほどオスカー好み。『イーダ』や『ツーリスト』と共に同部門のレースを牽引することになると思われる。

 アンジェリーナ・ジョリーの監督第二作『Unbroken』は批評が伸びず苦戦。志の高いドラマだが、詰め込み過ぎた内容を巧く捌けていないとのこと。ゴールデン・グローブ賞で候補に挙がらなかったことがニュースになっていたが、それも当然の結果なのかもしれない。ただし、作品賞や監督賞、脚本賞、その他技術部門でまだ、オスカーチャンスはあると言われている。戦争映画とは思えない好調な興行成績を武器にしたいが、果たして…。なお、ジャック・オコンネルの主演男優賞候補の目はほぼ消滅。雅-MIYAVI-の助演男優賞も厳しい状況。

 同じく興行成績が好調な『イントゥ・ザ・ウッズ』はミュージカル好きの会員の心を掴むかもしれない。批評も上々で、前哨戦でほとんど無視されたのは内容が賞好みでない影響も多いと思われる。ただ、必要以上に暗い仕上がりになっているとの指摘は少なくない。オスカーでは美術賞や衣装デザイン賞はもちろん、作品賞候補への期待もかかる。しかし、いちばんの注目はやはりノミネート記録の更新のかかるメリル・ストリープ。受賞はなくとも、作品を観る前から助演女優賞候補は間違いないと多くが太鼓判を押している。実力派エミリー・ブラントの初候補は…どうやら今回もお預けの匂いが濃厚。

 『ビッグ・アイズ』はマーガレット・キーンとその夫ウォルターを取り上げた実話物。本来オスカーが好きな実話物のはずだが、監督はティム・バートン、実はバートンとオスカーは相性が良いとは言えず、まずまずの評価を獲得している今回も厳しい戦いになりそう。普遍的なテーマを独特の美観と良質の演技により織り上げた物語との評が出ているのだが…。チャンスがあるとするならエイミー・アダムスの主演女優賞、クリストフ・ヴァルツの助演男優賞、美術賞、衣装デザイン賞、作曲賞になる。なお、興行的には大苦戦。

 同じくオスカーを期待されながら苦戦の気配濃厚な実話映画はクリント・イーストウッド監督の『アメリカン・スパイパー』。クリス・カイルの自伝をベースに全米最強の狙撃手と謳われた男を描く。一定の緊張感に貫かれた物語を現実への敬意を持って浮上させているとのことだが、主人公の理想化や過剰な愛国心アピールが煩いとの声も少なくはない。イーストウッドの演出はナショナル・ボード・オブ・レヴュー賞の受賞以後、さっぱり賞に引っ掛からず、ブラッドリー・クーパーも演技賞でシャットアウトの憂き目に遭っている。このままオスカーで突然浮上するとは考え難い。ただし、興行的には限定公開で、猛烈なスタート。

 『The Gambler』は可もなく不可もなくの評価に終わり、興行的にも低調。1970年映画「熱い賭け」のリメイクであり、そちらとの比較が批評の焦点になってしまい、温かい言葉を得ることはできていない。語り口は軽やかで、楽しい場面も少なくないが、どうしてもオリジナルには見劣りする模様。マーク・ウォルバーグは30キロ近く体重を落として役柄に挑んだが、残念、賞レースでは全く注目されていない。一定の評価を得ているジョン・グッドマンも無視されているのだから、作品パワーの影響もあるのだろう。オスカーでも候補入りは難しい。

 問題作(?)『The Interview』は賛否両論真っ二つ。一部の報道では否定派が大勢を占めていると伝えていたが、それは間違い。トークショーの司会者ふたりがCIAにスカウトされ、北朝鮮の金正恩の暗殺を試みる物語。たっぷり笑えるという意見もあれば、笑いよりも議論を起こすことが狙いに見えるという意見もある。やや不幸なのは、世間を賑わすハッキング事件に絡んで内容そのものよりも「表現の自由」云々により作品が語られているのが目立つ点。興行的にもインターネットで視聴が可能になったためか、爆発的なスタートではない。もちろんオスカーに絡むことはないだろう。ただし、世間を騒がせたという理由で、ラジー賞候補に挙がる可能性はなきにしもあらず。





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