パワー・ゲーム

パワー・ゲーム “Paranoia”

監督:ロバート・ルケティック

出演:リアム・ヘムズワース、ハリソン・フォード、ゲイリー・オールドマン、
   アンバー・ハード、ルーカス・ティル、エンベス・デヴィッツ、
   ジュリアン・マクマホン、ジョシュ・ホロウェイ、リチャード・ドレイファス

評価:★★




 「硝子の塔」(93年)のシャロン・ストーンは高級マンションの隠しカメラにより私生活を覗き見されていた。あれから20年、『パワー・ゲーム』のリアム・ヘムズワースはマンションどころか何時何処にいても、その言動をチェックされる。携帯電話・スマートフォンの進化がそれを実現する。本当にここまでできるのか否か、それを考えさせないままに物語は走る。この走りがどん臭いの何の。

 実は監視社会云々はさほど重要ではない。それを意識したサスペンスが散りばめられるものの、それはメインに置かれた題材からドラマを引き出せなかったため、安易な方向に逃げた結果だと考えるのが妥当だろう。実はこの映画、ふたつの大会社を舞台に企業スパイの実態を炙り出そうとした作品なのだ。多分。おそらく。きっと。

 ビジネスシーンでは誰もが嘘をつき、ゲームに勝利しようとする。その身も蓋もない真実を露にする。ハリソン・フォードとゲイリー・オールドマンを二大会社のトップに置いてやる気は十分。しかし、スパイについての取材不足ゆえなのか、相手企業の女社員とベッドを共にし、彼女が寝ている隙にデータを盗む程度の活動しか出てこない。ダメだこりゃ。真実なんて、こんなもん?

 監視システム云々はその煽りを受けた結果だし、殺人事件云々まで出てくる件には呆れるしかない。事実かどうかは重要じゃなく、それがバカにしか見えないのが問題だ。他にもバカ要素は多いものの、ただし、腹は立たない。次第に笑えてくるから。

 ヘムズワースのアイドル的側面がそのひとつ。兄に較べるとチープさが拭えない弟の何故。その顔をまじまじと眺めると、鼻から下が伸び気味だと分かる。鼻、鼻の下、顎が少しずつ長いのだ。そのくせ目は寄り気味なので、全体の印象が微妙にアンバランス、おかげで間の抜けた顔に見えるのだ。鼻の穴が大きいのもポイントだ。意味なく出てくる半裸場面はサーヴィスカット、アクションもできまっせということなのだろうけど、この間の抜けた顔を活かして(そう、これは彼の武器になりつつある)コメディの技を磨くと良いかもしれない。ちなみに、断るまでもなくハイテク会社の社員には見えない。

 アンバー・ハードの扱いも可笑しい。同じく全くビジネスウーマンに見えないハード。上品を装っても下品さが滲み出る人だからだ(褒めている)。デキる女に見せたかったが故だろう、ブルネットにしたら、あらら、安酒場で管を巻いている姉ちゃん風。彼女をただの純情ガールにした意図はどこに?

 エピローグ場面には大笑い。いきなり昼メロの世界に突入。本当にこれは企業スパイを取り上げた映画だったのか。もはや作り手も何かを諦めたか。いっそのこと、この映画を盗んで欲しいと願っているかのようだ。





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