エクスペンダブルズ

エクスペンダブルズ “The Expendables”

監督・出演:シルヴェスター・スタローン

出演:ジェイソン・ステイサム、ジェット・リー、ミッキー・ローク、
   ドルフ・ラングレン、エリック・ロバーツ、ランディ・クートゥア、
   スティーヴ・オースティン、デヴィッド・ザヤス、テリー・クルーズ、
   ゲイリー・ダニエルス、ジゼル・イティエ、
   ブルース・ウィリス、アーノルド・シュワルツェネッガー

評価:★




 シルヴェスター・スタローンはひょっとして、クリント・イーストウッドのようになりたいのだろうか。「ロッキー・ザ・ファイナル」(06年)以来、三作続けて監督作を続けている。監督は自分を自分の好きなように演出できる。実はかなりのナルシストである(に違いない)スタローンにとってみれば、監督へのこだわりは当然のことなのかもしれないけれど、結局のところ、スタローンにはイーストウッドのように自分を客観的に見つめられる冷静な視線は持っていなかった(でもサヴァイヴァル法としては賢い選択という気もする)。

 『エクスペンダブルズ』は一見、アクションスター版「オーシャンズ11」(01年)のようだ。アクション映画で名を馳せてきたスターが集められ、とある島で大暴れする。有名どころを一気に見られるというのに、もうひとつ有難味が感じられないのは好みの問題か。ちょいと出番が多いのはスタローンの他に、ジェイソン・ステイサムとジェット・リーぐらいで、しかも全然彼らのアクションの売りは生かされていない。ステイサムのアクロバティックな動きやリーの中国武術といったアクションはそこそこ紹介されるぐらいで、彼らを引き立て役に、スタローンが美味しいところを持っていくことの繰り返し。美味しいと言っても、銃弾の嵐を敵に叩きつけるだけだし。何と言うか、アクション映画はかつてほど歓迎されない傾向にあるから、全員で一致団結して頑張ろうというところから製作が始まって、でも最終的には監督のスタローンが目立って終わりという映画。

 スタローンの演出は80年代から90年代にかけての自身の主演映画の栄光を引きずったようなものになっている。悪い意味で。常に大音量が鳴り響き、目まぐるしいカット割りがあり、銃弾の雨が降り注ぎ、大爆発が彼方此方で起こり、敵が無惨に派手に死んでいく。良いヤツが悪いヤツ(エリック・ロバーツの変貌に驚愕)をやっつける、その単純一直線の(もはや一部の人にしか理解されないだろう)、ある意味酷くアメリカ的な戦い方が愚かしい。もちろんと言うか、これだけスターを揃えてもチームワーク的な面白さは皆無。全部が爆発で吹き飛んでいる。

 それにしてもスタローンがますます怖くなってきた。還暦を超えても、人間とは思えない筋肉の盛り上がり方。ほとんどホラーじみてきたぐらいで、それなのに今回もちゃっかり上半身裸になってそれをアピールすることを忘れない。特に背中の筋肉のつき方が、怖いよー。顔の突っ張り方もいよいよ無理がある。目は相変わらず可愛いんだけど。そして可愛くても嬉しくないんだけど。でもまあ、カメオ出演のアーノルド・シュワルツェネッガーの急激な老け込み方を考えると、いくらホラーでも褒めてあげるべきなのかもしれない。映画に出続けている者と、そうでない者の違いがくっきり。シュワルツェネッガーは今更映画には戻れないだろう。

 ところで、この映画にはジャン=クロード・ヴァン・ダムもヴィン・ディーゼルもスティーヴン・セガールも出ていない。面子を考えると、出てくるべきのような気もする。ひょっとして続編のために温存されているのだろうか。スタローンばかりに良いところを持っていかれないよう、今から身体を鍛えておくべきだ。気を抜いているとドルフ・ラングレンみたいな扱いになっちゃうかもよ。





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