ニンフォマニアック Vol.2

ニンフォマニアック Vol.2 “Nymphomaniac: Vol. II”

監督:ラース・フォン・トリアー

出演:シャルロット・ゲンズブール、ステラン・スカルスガルド、
   ステイシー・マーティン、シャイア・ラブーフ、ジェイミー・ベル、
   クリスチャン・スレーター、ウィレム・デフォー、ミア・ゴス、
   ソフィ・ケネディ・クラーク、ジャン=マルク・バール、ウド・キアー

評価:★★




 『ニンフォマニアック Vol.2』の一発目の見せ場は、12歳の少女だった頃のヒロインが、遠足で出かけた丘でオーガズムを経験するところだ。身体が宙に浮かび、ふたりの女神に見守られるサーヴィス付きだ。…と書けば明白だろう。「Vol.1」に引き続きヒロインはヤッてヤッてヤリまくる。

 「Vol.1」との最大の違いはヒロインが大人になってからの描写が大半を占めることで、すなわち脱ぐのはステイシー・マーティンに代わってシャルロット・ゲンズブールだ。若い娘には負けないわよと気合いを入れたゲンズブールが潔く脱ぐ、脱ぐ、脱ぐ!

 …と言っても80年代のゲンズブールを知る者はいよいよ複雑な気分になることだろう。少年性が輝いていた生意気な女の子の面影はほぼ消滅。顔のやつれ方もさることながら、その肉体がギスギスしたものになってしまったのが、観ていて辛い。

 どうしてこんなことになってしまったのか。やはりラース・フォン・トリアーとの出会いが致命的だった。「アンチクライスト」(10年)では今回以上にドン引きな裸を連発したゲンズブール。そのとき受け入れた試練を身体が忘れず、もはや裸を晒せば晒すほどに痛々しさが滲み出る。泣き叫ぶ心の声が突き刺さる。

 色情症に苦しむ女の話にぴったりだとする意見もあるだろうけれど、それは演技をする俳優と役どころの境目があればこそ。今やゲンズブールは素のままにトリアーの独り善がりな性論を崇拝しているかのようで、ちっとも落ち着かない。

 要するに今のゲンズブールには官能が感じられないのだ。スプーンを性器に押し込み、わざと殴られ、自慰行為のし過ぎで血を流し、黒人ふたりと励み、いつの間にか裏社会の借金取り立て屋に堕ち、遂には…って、ポルノ映画を狙うのであれば、もうちょっと笑わせてくれ。官能はそうした隙に宿るものだ。まあ、トリアーの独白にアレコレ口を挟んでも建設的ではない。はい、失礼。





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