美女と野獣

美女と野獣 “La belle et la bête”

監督:クリストフ・ガンズ

出演:ヴァンサン・カッセル、レア・セドゥー、アンドレ・デュソリエ、
   エドゥアルド・ノリエガ、ミリアム・シャルラン、オドレイ・ラミー、
   サラ・ジロドー、ジョナサン・ドマルジェ、ニコラ・ゴブ、
   ルーカス・メリアーヴァ、イヴォンヌ・カッターフェルト

評価:★★




 『美女と野獣』の物語は何と言っても、ディズニー・アニメーション(91年)が有名だけれど、実は原作はフランスの民話なのだという。ディズニー版からもう20年以上経つ(声量自慢に走る前のセリーヌ・ディオンのあの楽曲からも20年。早い)。ならば本家の力を見せてくれよう。そうしてこの映画は出来上がった。指揮を執るのはクリストフ・ガンズだ。

 野獣に扮するのがヴァンサン・カッセルという点にまず、突っ込みを入れる。大半を特殊メイクの毛むくじゃらで登場するカッセルは、何とフツーの人間でいるときの方が野獣っぽいのだ。一度見たら忘れられぬ野獣性が、デビュー時から際立っていたカッセル。メイクをしたときの方が人形みたいで可愛らしい。そのまま売り出せそうじゃないか?

 でもここでギャスパー・ウリエルのような綺麗どころが出てきては、甘さが前面に出てしまい、胸やけ状態になってしまったかもしれない。それにカッセルはホレ、人間時は美女役のレア・セドゥーと相性が良い。本当にイイオトコは美女を隣に立たせれば分かる。器が見えるのだ。カッセルの野獣性は柔軟なのだ。

 けれど、いちばんの見ものは野獣時が大半を占めるカッセルではなく、可憐さを極めるセドゥーだろう。離れ目を活かして何を考えているのか読み難い役どころが多い、サカナ顔のセドゥーの愛らしさが全開。ホワイト、ブルー、グリーン、レッドと鮮やかなドレスに次々着替え、そのファンタジー色の強い色合いに自然に馴染んでいる。透明な肌とバラ色の頬、巻き髪のブロンド。口元は少しいやらしい。気怠い離れ目がユニークなアクセントになっている。

 ガンズは映像派の監督で、物語が具える幻想性を、作り物感を意識しながら撮り上げている。チープになることを覚悟した映像美。カッセルとセドゥーでなければ浮き上がっていたかもしれない。ただ、セドゥーが身に着けるアクセサリーはもっと小ぶりにして欲しかった。大きな宝石って大抵、下品に映るものだから。

 雰囲気を楽しむ映画の展開にアレコレ言うのは気が引けるものの、美女が野獣を好きになるきっかけや瞬間が描かれないのは腑に落ちないところ。美女は夢の中で野獣の過去を知り、彼を全面的に受け入れるのだ。夢の中で目撃する人間時の野獣の容姿がよほど好みだったのか。それってかなりゲンキン。

 それからディズニー・アニメーションでもお馴染みの舞踏場面はもっとケレンを利かせるべきだった。城の中が脈略なく夢の世界に切り替わっても良い。ダンスの優雅さはディズニーの圧勝だ。





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