エクスペンダブルズ3 ワールドミッション

エクスペンダブルズ3 ワールドミッション “The Expendables 3”

監督:パトリック・ヒューズ

出演:シルヴェスター・スタローン、ジェイソン・ステイサム、
   アントニオ・バンデラス、ジェット・リー、ウェズリー・スナイプス、
   ドルフ・ラングレン、ケルシー・グラマー、テリー・クルーズ、
   ランディ・クートゥア、ケラン・ラッツ、ロンダ・ラウジー、
   グレン・パウエル、ヴィクター・オルティス、ロバート・ダヴィ、
   メル・ギブソン、ハリソン・フォード、アーノルド・シュワルツェネッガー

評価:★★




 シルヴェスター・スタローンを中心にしたアクション・スター同窓会プロジェクトの三作目は、ウェズリー・スナイプスの救済から始まる。脱税によりホンマモンの刑務所に入っていたスナイプスを護送列車から救い出すという茶目っ気。なんちゅーか、ここまで来ると、物語の退屈さを指摘するのはナンセンスのように思えてくるから不思議。

 「お前がムショに入っても助けに行く」というセリフがある。要するに「俺は決して仲間を見捨てはしない。共に苦難を乗り越えよう」ということだ。スタローンは青い少年のまま、今に至る。「バカにする奴はバカにすれば良い。でも、俺は一生このままで行くぜ」みたいな。何だかスタローンの人間の器が大きく見える。…のは気のせい。多分。

 『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』にはスナイプスの救出以上に大きな救済が仕掛けられる。もちろんメル・ギブソンだ。私生活のトラブルによりハリウッドから(と言うかアメリカ・全世界から)孤立してしまったギブソンを悪役に設定し、存分に暴れさせる。善玉グループに入れるより気が利いている。観る方もすんなり受け入れられる。スタローン、ナイス・アイデア!

 そうして出てくるギブソンの顔が、スゴイ。干された影響が出ているのか、深く深く刻まれたシワから溢れ出る妖気が只事ではない。他の老優たちもシワは目立つものの、彼らは好々爺のそれだ(お直し好きのスタローンのシワは目立たない)。ギブソンのシワには地獄を見た男の苦悩が表れている。血走った眼の力も手伝って、顔だけで飽きさせない。顔面芸に認定して良し。ギブソンはそれでもやはり、スターなのだ。

 他にもハリソン・フォードやアントニオ・バンデラスが出てきて、若手組とは差別化が図られる(バンデラスの扱いは、これで良いのか?)。こうして面子を眺めると、80年から90年前半にかけて量産されたバカアクションの匂いがこびりついた者が多いことに気づく。マシンガンをぶっ放し、燃え上がる炎でサスペンスを煽り、戦車が出てきても違和感を感じさせない。個人的に嫌悪しているタイプのアクションによりトップに立ったスターたちだ。今彼らが全盛期と同じことをしても、古臭いだけだ。つまり彼らは活躍の場が限定・縮小されている。今アクション映画の主演を張るのは、演技力のあるモダンなスターたちなのだ。

 …となると、今後このシリーズに出てくるスターは限られる。クリス・ヘムズワースやクリス・エヴァンス、ジェレミー・レナーのような「アベンジャーズ」(12年)組は難しい。トム・クルーズやキアヌ・リーヴスも合わない。有力なのはジャン=クロード・ヴァン・ダム、ヴィン・ディーゼル、ピアース・ブロスナン、ジャッキー・チェン付近か。10年後ならドウェイン・ジョンソンもあるか。その実現のためにはさすがにもう少し話を練って欲しい。スタローンよ、お願いだから脚本から手を引いてくれ。





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