バツイチは恋のはじまり

バツイチは恋のはじまり “Un plan parfait”

監督:カスカル・ショメイユ

出演:ダイアン・クルーガー、ダニー・ブーン、アリス・ポル、
   ロベール・プラショル、ジョナタン・コエン、ベルナデット・ル・サシェ、
   エチエンヌ・シコ、ロール・カラミー、マロン・レヴァナ

評価:★★★




 ヒロインの家系の女たちは、必ず最初の結婚に失敗するのだという。今の恋人と結婚を成功させたいヒロインはそこで、全く愛していない男との結婚を画策、そしてすぐに離婚しようとする。つまりはとんだバカ女だ。観客はこのバカ女を愛することができるだろうか。

 ハリウッドならキャメロン・ディアスかケイト・ハドソンが飛びつきそうなこのヒロインとしてフランスが賭けるのはダイアン・クルーガーで、これがドンピシャのハマり具合だ。兎にも角にも可愛くて、綺麗で、美しくて…クルーガー、その美貌は知っているつもりだったけれど、ここまでとは…とうっとり。これが『バツイチは恋のはじまり』の命だ。

 演出の情熱の八割はクルーガーを輝かせることに捧げられている。背景がケニア、フランス、ロシアと次々変わり、その度にクルーガーの衣装や化粧、ヘアスタイルを次々チェンジ。プールに落ちてずぶ濡れになり、髪を濡らしたままバスローブを羽織り、そのまま街中を歩くなんてショットも出てくる。

 そう、これはドタバタ喜劇だ。クールビューティの印象が極めて強いクルーガーがコメディエンヌとして開花、思い切り良くパアッと弾ける。これが意外なほど新鮮で驚く。極端な行動の連発を実に楽しそうにやってのける。特に醜男(ダニー・ブーンが愛敬たっぷりの好演)を自分に惚れさせるために、あの手この手を使って「美女の本気」を見せる件、サイコー。セリフ回しや目の使い方、角度の工夫等、的確が過ぎて、吹き出す。

 ヒロインは結局男を騙しているに過ぎないわけで、当然嫌われる要素は満載だ。なのに、ほとんど不快感はない(いや、ロシアで醜男を苛める件は辛いか)。これはクルーガーの冷たい美貌の底に人間的な温か味が具わっているからと見るべきだろう。そうでなければ見るからに人の好い(バカではない)ブーンとの見た目の相性がスパークするわけがない。

 ロマンティック・コメディは結末が割れていても問題ない。決まり文句が連打されるのも気にならない。大切なのは主役カップルのケミストリーであり、とりわけ女側の勝気さがポイントになる。それを気持ち良く押さえることができたなら、勝率はグッと上がる。それを証明する一本だ。





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