NY心霊捜査官

NY心霊捜査官 “Deliver Us from Evil”

監督:スコット・デリクソン

出演:エリック・バナ、エドガー・ラミレス、オリヴィア・マン、
   ショーン・ハリス、ジョエル・マクヘイル、クリス・コイ、
   ドリアン・ミシック、マイク・ヒューストン、オリヴィア・ホートン

評価:★★




 エリック・バナ演じるニューヨーク市警巡査部長は霊感が強い。聞こえないはずのものが聞こえ、見えないはずのものが見える。それゆえなのか、彼は悪魔が絡んだ殺人事件に遭遇する。進歩的な若い神父と共に、バナは心霊捜査に乗り出す。実話ベースってアナタ、どこまでが本当なのか。さすが悪魔祓いが職業として存在するアメリカ、どこまでも行っちゃって下さい。

 この設定は実は、TVシリーズ「ミディアム 霊能者アリソン・デュボア」(05~11年)に似ている。霊能力を持つ主婦が警察に協力、霊の助けを借りたり霊を出し抜いたりしながら、事件を解決へと導く。『NY心霊捜査官』はその男性版のように見える。ただ、バナはまだ、自分の能力を有効活用していない。悪魔絡みの事件に遭遇したばかりで、能力を自覚していないのだ。

 …というわけで、映画の大半はバナが悪魔と遭遇しながらもそれと気づかず、恐ろしい現実を次々見せつけられる様を映し出す。この繰り返しが単調だ。スパイダーマンやスーパーマン、或いはバットマン等、ヒーロー映画の一作目だと主人公がヒーローとして目覚めるまでがダイナミックに綴られる。この映画も同じパターンなのに、心霊パワー云々の限界なのか、何ともまあ地味。

 おそらく現実と幻想の境界を曖昧にするという狙いがあったはずだ。悪魔が傍らにいることをファンタジーとして捉えるのではなく、現実と地続きのところで魅せる。だから過剰な装飾は避けた。視覚効果は控えめに、ライティングに重きを置いた撮影で、恐怖を直に感じさせる。その志は立派でも、画の面白さが感じられない。

 恐怖の演出はホラー映画のそれと大差ない。暗い状況設定。突然の大音量。正視し難い画の羅列。安心させたところで、やっぱり出たー!…という例の演出が彼方此方に出てくる。もはや安心感を覚えてしまうのは観る方だけの問題ではあるまい。

 最も力が入れられているのは、悪魔にとり憑かれた者たちのメイクだろう。一発で悪魔に肉体を乗っ取られていることが分かるインパクト。青白い肌と病んだ目周り。場合によっては血を化粧代わりにして、暗闇から襲い来る。服装は小汚い。同じようにきっちりメイクされる死体と共に、彼らはほとんど出オチなのだ。となるとやはり、分かりやすくないといけない。気持ちは分かる。





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