バトルフロント

バトルフロント “Homefront”

監督:ゲイリー・フレダー

出演:ジェイソン・ステイサム、ジェームズ・フランコ、ウィノナ・ライダー、
   ケイト・ボスワース、レイチェル・レフィヴレ、クランク・グリロ、
   クランシー・ブラウン、イザベラ・ヴィドヴィッチ

評価:★★★




 どうやらジェイソン・ステイサムは最近、髪を伸ばすことに凝っているようで、『バトルフロント』でもオープニング場面は長髪スタイルだ。同じハゲ仲間のニコラス・ケイジを参考にしているのかもしれない。まあ、ステイサムの場合、ケイジとは違って全編を長髪で過ごすことがないのは有難い。そうじゃないと、気が散って仕方がないだろう。

 長髪は似合わないステイサムはしかし、子役と一緒の場面は意外なほど似合っている。俳優は子どもとの相性が良い者とそうでない者に分けられる。ステイサムは前者だ。悪漢を睨みつける眼差しとはまるで違う柔らかな眼差しが、子どもに優しく注がれる。ルイジアナの湿気交じりの光の中で、美しい温か味を感じさせる。新境地とは言わないまでも、ステイサムと子役が一緒に入る画にはホッとするものがある。

 物語は終わってみればこじんまりとまとめられたものだけれど、ステイサム映画ではこれぐらいでも全く問題なし。彼の映画の基本はB級精神であり、それはスケールの大きさを必要としない。活きの良さを忘れることなく、物語をガンガン進めてくることの方がよっぽど大切で、なるほどこの映画は、その点抜かりがない。

 ステイサムはほうれい線が目立ってきて、顔も若干やつれた感はあるものの、相変わらず身体の動きが綺麗だ。アクロバティックなアクションが冒頭のバイクシーン以外しかないのは寂しいものの、基本的に身体を張ったスタントで奮闘してくれるのが好ましい。銃は出てきても、それに頼ることがない。ファイト場面が次々に変わっていき、案外抑揚がついているのも認められるべきだ。もう少しアクション場面が多くても良かった。

 ステイサム映画のファンは着実に増えているのだと思う。業界でも密かに人気があるのかもしれない。最近は共演陣が豪華になってきた。今回などジェームズ・フランコやウィノナ・ライダー、ケイト・ボスワースが登場する。どう考えても彼らがやる必要のある役柄ではないだろうに、誰も彼もかなり思い切っている。その内、トム・クルーズやジュリア・ロバーツが出てきたら面白いのに。さすがにそれは絶対ないけど。

 脚本はシルヴェスター・スタローンらしい。親子の関係を裏テーマに置いていて、そちらにデリケートな味が忍ばされているあたり、悪くない。元々自分で主演するつもりだったというのは本当か。やめて正解だろう。スタローンは老いたと言えど、基本はA級のスケールの持ち主だ。この手のB級映画に手を出したところで、作品のバランスがとり辛くなるだけだ。





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