トランスフォーマー ロストエイジ

トランスフォーマー ロストエイジ “Transformers: Age of Extinction”

監督:マイケル・ベイ

出演:マーク・ウォルバーグ、ニコラ・ペルツ、ジャック・レイナー、
   スタンリー・トゥッチ、リー・ビンビン、タイタス・ウェリヴァー、
   ソフィア・マイルズ、T・J・ミラー

声の出演:ピーター・カレン、フランク・ウェルカー、ジョン・グッドマン、
   渡辺謙、ロバート・フォックスワース、ジョン・ディマジオ

評価:★




 前三作からキャストが一新されていることから察するに、シリーズは仕切り直しということなのだろう。機械生命体には続投組もちらほらいるものの、人間は新参者で占められる。けれど、キャストを新しくしたからと言って、新しい映画ができるわけではない。マイケル・ベイはそれに気づかなかったらしい。『トランスフォーマー ロストエイジ』でこれまでと同じことを繰り返す。即ち、破壊だ。

 ベイに美学というものがあるとするなら、極めて単純明快だ。画面に出てくるものを片っ端から爆発するのだ。今回は恐竜を絶滅に追い込むことから始まり、ものの数分で家やロボット、道路やトウモロコシ畑が次々破壊されていく。今回の活躍メンバーのひとりかと思われたある人物が真っ黒焦げになって死ぬ場面で呆れは頂点に達する。破壊するだけではサスペンスは生まれない。

 金がかかっていることは分かる。ベイは出し惜しみなんて嫌いだから、抑揚を放棄して派手な画面作りに賭ける。破壊場面における視覚効果の大量投入こそ、ベイという監督を良く表している。ただ、基本が爆発にあるものだから、いくら炎が燃え上がっても画面から熱は感じない。アクションの主役は視覚効果であり、人間は添え物でしかない。

 ベイは否定するかもしれない。新しい画もふんだんにある、と。確かに巨大宇宙船や恐竜型生命体は初めて見る。ただ、こういうもののは独創性と結びついて、初めて感じ入るところが出てくるものだ。どこかの映画で見たような宇宙船や恐竜をメカで表現しただけの生命体では、人の心を掴むのは難しい。

 ある意味、自分を貫くベイゆえ、女のイメージだけはシリーズを通して統一されている。マーク・ウォルバーグの娘として登場するニコラ・ペルツはひょろひょろのモデル体型で、しかし出るべきところはしっかり出ているスタイル。長いブロンドを振り乱して傷だらけになっていく。一見遊んでいるようで、根は純情。こういうのをセクシーだと感じちゃうわけだ。なるほど、大変分かりやすい。こうして歴代ヒロインを並べると、ミーガン・フォックスが名女優に見えてくるのは、ハイ、もちろん勘違い。いや、フォックスは嫌いじゃないんだけどさ。

 機械生命体も人間も色々な立場の者が出てきて、一向に物語が整理されないのが、もはや可笑しい。どこに向かって物語が進んでいるのか、さっぱり分からぬ。突然中国が取り上げられるのも(マーケティング絡みとは言え)、そのいい加減さにギョッとしてしまう。流れからして、この世界観は今後ますます広がっていく。ちっとも有難く感じられない中、唯一の希望はスタンリー・トゥッチだった。前三部作におけるジョン・タトゥーロの立ち位置。いや、最後にはトゥッチが哀れに見えてくるんだけどな。





ブログパーツ

blogram投票ボタン

スポンサーサイト



テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

プロフィール

Author:Yoshi
Planet Board(掲示板)

旧FILM PLANET

OSCAR PLANET




since April 4, 2000

バナー
FILM PLANET バナー

人気ページ<月別>
検索フォーム
最新記事
カテゴリ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

月別アーカイブ
最新トラックバック
QRコード
QRコード
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

Friends
福☆こもろ