チェイス・ザ・ドリーム

チェイス・ザ・ドリーム “At Any Price”

監督:ラミン・バーラニ

出演:デニス・クエイド、ザック・エフロン、ヘザー・グラハム、
   キム・ディケンズ、マリカ・モンロー、レッド・ウエスト、
   クランシー・ブラウン、チェルシー・ロス

評価:★★




 ザック・エフロンが演じるのはプロのカーレーサーになることを夢見る青年だ。もちろんレースシーンがあるし、その際には白を基調にしたユニフォームで颯爽とキメる。…それにも関わらず、『チェイス・ザ・ドリーム』は青春映画ではない。因習に縛られたある家族の物語を紡ぎ出す。けれど、その選択は正しかったのか。

 そう首を傾げてしまうのは、物語の焦点がどんどんずれていくからで、これならばエフロンを中心に置いたアイドル映画にした方が気軽に楽しめたのではないかと思うのだ。アイオワの土地に広大なるトウモロコシ畑を所有する父親と家業を継ぎたくない次男の確執の物語が、青年の夢の挫折のそれへと転換。しかし、物語はそこに留まることをせず、気がつけば不正事件や殺人事件が絡んだサスペンスに転じている。

 強調すべきは、デニス・クエイド演じる父親がしがみつく農場経営の背後に、代々受け継いできた家業という名のしがらみが見える点だろう。祖父や父が守ってきた家業をさらに広げようとするクエイドはしかし、おそらくその野心の根拠を明確には自分でも理解していない。呪いにも似た何かに、家族が雁字搦めになっている点こそが話の重心に置かれるべきで、でもそれを作り手が見誤る。

 せめて農業にまつわる問題をもっと前面に出さなくては。農地を広げるか死ぬか、そんな言葉が出てくるほどに、農業が抱える問題は深刻だ。のどかな農地の風景とは裏腹に、限りある農地を奪い合い、潰し合い、生き残りを図る。現状に満足していては、その隙を他に付け込まれてしまうだろう。その逼迫した感じがもっと出ていれば、奥行きが出たかもしれない。

 それにしてもエフロン演じる次男の柔なこと。カーレーサーになるという夢を叶える一歩手前でプレッシャーに負ける理由をYouTube動画に見つけたり、分かりやすく自暴自棄になり自らを傷つけたり、年上の女にあっさり甘えたり…。エフロンが脳みそ筋肉男に見えてくるではないか。

 話とは関係なく美味しかったのはヘザー・グラハム。クエイドの愛人として登場しながら、続いてエフロンを食ってしまうのだから。父親と息子をセットでぺろり。未だに崩れないベビーフェイスがいっそ気持ち良い。どうせならばグラハムとエフロンのラヴシーンはもっと念入りに描いても良かった。求め合うに相応しい農場が用意されているのだから。どちらも脱ぎ方が甘い。こんなところで真面目になってどうする。





ブログパーツ

blogram投票ボタン

スポンサーサイト

テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

プロフィール

Author:Yoshi
Planet Board(掲示板)

旧FILM PLANET

OSCAR PLANET




since April 4, 2000

バナー
FILM PLANET バナー

blogram投票ボタン
blogram投票ボタン
人気ページ<月別>
検索フォーム
最新記事
カテゴリ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

月別アーカイブ
最新トラックバック
QRコード
QRコード
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

Friends
福☆こもろ