ナイト&デイ

ナイト&デイ “Knight and Day”

監督:ジェームズ・マンゴールド

出演:トム・クルーズ、キャメロン・ディアス、ピーター・サースガード、
   ポール・ダノ、ジョルディ・モリャ、ヴィオラ・デイヴィス、
   マーク・ブルーカス、マギー・グレイス

評価:★★★




 いやー、トム・クルーズが老けた。考えてみればクルーズも48歳、むしろ若々しいと言って良いくらいなのだけど、「永遠の好青年」的エネルギーを発散させていた以前のことを思うと、やっぱり若さは失われている。特に目周りのキラキラ感が薄まったような気がする。前はもっとパッと星が飛び散りそうだったもの。目尻にシワが深く刻まれたのが原因か。とは言え、まだまだ俺は枯れないぜと言わんばかりにスター性を見せつけることを忘れてはいない。

 そう、『ナイト&デイ』はスター映画である。それもクルーズとキャメロン・ディアスという、どちらも陽の個性が前面に出たふたりが共演するスター映画。暗い内容になりようがなくて、完全なるポップコーンムービーになっているのが嬉しい。スター映画の中でも王道中の王道なのが、今の時代ではかえって珍しいかもしれない。でもこういう映画が作られないと、ハリウッド映画はつまらない。スターを生かしてこそのハリウッドだ。

 冒頭から派手なアクションが矢継早に繰り出される。主人公ふたりが始めて顔を合わせた直後の機内での格闘シーンが掴みとなり、その後畑に飛行機を不時着させるというバカエピソードが続く。銃を使ったアクションももちろんあるけれど、それだけに終わらず、役者が身体を動かす生身のそれがちりばめられているのが賢明だ。クルーズやディアスは安易にスタントに走ることなく、楽しそうに自らアクションをこなすのがイイ。乗り物を使ったサスペンス作りもヴァリエーションが豊かだ。そんなわけないだろーと突っ込まずにはいられない愉快なアクションの連発、スターが魅せるアクションはこうでなくては。リアリティのあるものを目指されても困っちゃう。

 それにしてもクルーズのアクションには重厚感がある。「ミッション:インポッシブル」(96年)シリーズで培った破壊力に磨きをかけている。パンチにも蹴りにも重みがあって、それを受けた悪者の衝撃がしっかり伝わってくるのが偉い。機内でのバトルはジャッキー・チェン風でニヤニヤ。走り方が可笑しいのも素晴らしい。力み方にまでスター性があると言うか何と言うか。前半はクルーズに守られたばかりだった巻き込まれ上手のディアスが、後半になってアクションでも貢献するようになるのも、定番とは言え巧い展開。ディアスを積極的に動かすことにより、画面に違う色が出てくる。ふたりとも無駄に肌を露出して、サーヴィスも十分(できれば10年前のふたりだとなお良かったかもしれない)。

 終始スター映画らしい華やかさで魅せてくれる作品で、細かい粗は全然気にならない。…と言いたいところだけれど、ひとつだけ腑に落ちなかった演出がある。窮地に追い詰められると、クルーズがディアスを眠らせてしまい、その場をどうやって切り抜けたか、見せてはくれないのだ。いちばん愉しみなところをすっ飛ばされているようで、若干のイライラを誘う。この演出が話のリズム作りに効果的に働いていることも分かるのだけれど、アイデアが出なかったのを有耶無耶にされているようにも感じられる。最後の省略に関してはなかなか気が利いていたけれど。





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