ニード・フォー・スピード

ニード・フォー・スピード “Need for Speed”

監督:スコット・ウォー

出演:アーロン・ポール、ドミニク・クーパー、イモジェン・プーツ、
   ラモン・ロドリゲス、マイケル・キートン、スコット・メスカディ、
   ラミ・マレック、ハリソン・ギルバートソン、ダコタ・ジョンソン

評価:★★




 『ニード・フォー・スピード』と名づけられている割に、何ともまあ、スピード不足の映画だ。確かにカーレースシーンはたっぷりあるものの、ストーリー展開がのんびりのろまで苛立ちを誘う。でもそれも仕方ない。単純にして乱暴な物語は、刈り込めば30分で収まる程度のものだ。それを二時間以上に引っ張る。公道での突然の車線変更よりも強引だ。

 レース中の故意の事故により友人を失った男が復讐のレースを挑む物語。まず、友人が死ぬまでが長い。キャラクター説明とカーレース愛を描くのにもたつくからだ。友人の死の罪を着せられて服役した後、憎き相手の元へ向かうまでも長い。バラバラになった仲間たちを一人ずつ集め、強引に女っ気を挿入し、ニューヨークからサンフランシスコまで大陸横断の旅。「西遊記」か、はたまた「桃太郎」か。やっと目的地に辿り着いてからも、なかなかレースは始まらない。

 中でも大陸横断の旅の支離滅裂なエピソードの数々には驚く。猛スピードで走行しながら給油する件や女が男の上に座って一緒にハンドルを握る件のバカバカしさもさることながら、突如彼らに懸賞金が賭けられて、彼方此方からそれを目当てにした刺客が襲い来るというのが、いつの時代なんだと唖然呆然。警察や一般市民まで巻き込んでの暴走もお構いなし。笑えるのなら大歓迎。でもこれは単純に、お寒い。

 カーレースシーンに視覚効果はほとんど取り入れられていないらしい。好もしいことだ。ただ、それゆえなのかスピードはさほど体感できない。やたらハンドル捌きに重点が置かれた撮り方で、タイヤ痕、ブレーキ痕を派手につけることを目指したドライヴィングテクニックになっている。左右の揺れの方が前方への加速よりも目に残る。これは狙い通りではないだろう。

 主演のアーロン・ポールの頭の重さが気になる。さほど高くない背に大きな頭が乗っかっているのだけど、全然軽快感がないのだ。顔の半分が額で、その他のパーツはすべて中央に寄っている余白の多い顔。脳みそがぱんぱんに詰まっているのか、単にデカいだけなのか。まさか頭の重さが原因でスピードが出難かったんじゃないだろうな。なお、声はやたら渋い。セリフ回しはマシュー・マコノヒーに近いかもしれない。ちょっとジャック・ニコルソンも入っているだろう。演技自体はレオナルド・ディカプリオの影響も大きそうだ。

 最終決戦の地がサンフランシスコなのは、やはり「ブリット」(68年)への目配せなのか。ドライヴ・イン・シアターでの上映場面も出てくる。けれど、狙ったのは結局、「ワイルド・スピード」(01年)の線だと思う。ならば、もっとアイデア勝負のアクションを畳み掛けるべきだった。新しい視点がないということだろう。





ブログパーツ

blogram投票ボタン

スポンサーサイト

テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

プロフィール

Author:Yoshi
Planet Board(掲示板)

旧FILM PLANET

OSCAR PLANET




since April 4, 2000

バナー
FILM PLANET バナー

blogram投票ボタン
blogram投票ボタン
人気ページ<月別>
検索フォーム
最新記事
カテゴリ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

月別アーカイブ
最新トラックバック
QRコード
QRコード
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

Friends
福☆こもろ