ドリンキング・バディーズ 飲み友以上、恋人未満の甘い方程式

ドリンキング・バディーズ 飲み友以上、恋人未満の甘い方程式 “Drinking Buddies”

監督:ジョー・スワンバーグ

出演:オリヴィア・ワイルド、ジェイク・ジョンソン、アンナ・ケンドリック、
   ロン・リヴィングストン、タイ・ウエスト、ジェイソン・サダイキス、
   マイク・ブルーン、フランク・V・ロス、
   マイケル・ガートナー、クリステン・デイヴィス

評価:★★★




 男と女の間に友情は成立するか。これまで散々語られてきたテーマでも、斬り口次第でユニークな物語ができあがることを『ドリンキング・バディーズ 飲み友以上、恋人未満の甘い方程式』は証明する。同性の友人よりも気の合う男と女が、それぞれの恋人を交えて互いを意識する。特別ドラマティックなイヴェントがなくても、心は小刻みに揺れる。映画の中だけのことではない。我々のすぐ傍に転がっているそれに良く似ている。

 主人公のオリヴィア・ワイルドとジェイク・ジョンソンは最初からとにかく仲が良い。ビール会社に勤めるふたりは、昼食を一緒に摂り、仕事が終わってからもビリヤードに興じながらビールを飲んで、その日を振り返る。特に気になるのがふたりの話す距離が近いことで、恋人同士でもその距離感はないだろう。だから最初、このふたりを描くのは難しいのではないかと思う。もう恋人同士も同然ではないか。

 ところが、それこそがこの映画の面白いポイント。距離が近過ぎるがゆえに巧くいかないふたりの関係に揺さぶりをかけるところこそが見ものだ。ダブルデートのような形で海辺の別荘に出かけても、それぞれの恋人が一緒にハイキングに出かけている間、キャビンでカードゲームや料理をして楽しむふたり。本当に楽しそうで、眺めているこちらまで笑ってしまうほどなのだけど、それでもふたりの間に流れる恋愛の電流は不活発だ。その感じが良く出ている。

 つまりこの映画は、恋愛関係における男女間にあるべきものについて見つめている。どれだけワイルドとジョンソンが仲良くても、ジョンソンと恋人役のアンナ・ケンドリックの方が恋人らしい。それはふたりの間にある種の緊張感があるからだ。心を許せる相手だったとしても、どこかに潜む緊張感。それが見逃されない。

 省略がとても巧い。余計なエピソードをどんどん剥ぎ取って、話をどんどん進める。二組のカップルの内、片方の別れ話があっさり飛ばされるあたりなど、大変気持ち良い。湿っぽい展開はコメディの敵。ドキュメンタリータッチの撮影で、極力自然な会話が選ばれているおかげで、フィクションの匂いが薄いのも良い。

 アンサンブルが大切にされた作りで最も魅力的なのは、ワイルドだ。普段はサバサバ、でも時に酔っ払って暴れ、血を見て恐れ慄き、別れた恋人にすがることがある。イイオンナのダメなところを猫型の気まぐれさを漂わせながら楽しく見せる。案外下半身がモデル風ではないのも、かえって役柄に合っていて良い。開放的な衣装が多いのも嬉しいところだ。





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