オールド・ドッグ

オールド・ドッグ “Old Dogs”

監督:ウォルト・ベッカー

出演:ジョン・トラヴォルタ、ロビン・ウィリアムス、ケリー・プレストン、
   エラ・ブルー・トラヴォルタ、コナー・レイバーン、
   セス・グリーン、マット・ディロン、ジャスティン・ロング、
   バーニー・マック、リタ・ウィルソン、ダックス・シェパード、
   ルイス・ガスマン、ロリ・ローリン、アン=マーグレット

評価:★




 ロリ・ローリンによる全く聞き取れない日本語を聞いたとき。リタ・ウィルソンがずっと寄り目のままで通すことに気づいたとき。そして、ロビン・ウィリアムスが日焼けサロンで黒コゲになるのを目撃したとき。冒頭からノンストップで繰り出される、ちっとも笑えない笑いの連打。その時点で戦意消失。どうしようもない出来映えの映画なんだろうとあっさり悟ることになる『オールド・ドッグ』である。

 ジョン・トラヴォルタとケリー・プレストンに加えて、彼らの娘のエラ・ブルー・トラヴォルタまで登場する。そこにロビン・ウィリアムスが入り込んでくるわけで、てっきり調子こいたウィリアムスが、トラヴォルタ夫妻の邪魔でもするのかと思ったら、実はウィリアムスこそが主人公で、トラヴォルタはその友人役、プレストンはウィリアムスの恋の相手役だ。ようやく離婚が吹っ切れた子ども嫌いのウィリアムスが、7年前に関係を持った女性の子どもを預かることになり、てんやわんやの大騒ぎになる様を笑い飛ばす。子どもに慣れない大人が、彼らに振り回される定番中の定番ストーリー(その割りに子どもたちが普通の良い子なのに拍子抜け)。それをウィリアムスを真ん中に置いて描く。ウィリアムスはすっかり毒が抜けてしまった。

 そんなわけでウィリアムスを中心に作られた映画なのだけど、でもなー、トラヴォルタとプレストンはセットだから、わざわざ捻った配役にすると、すんなりノレないのが辛い。それに結局のところ、トラヴォルタへの気遣いがありありと伝わってきて、物語のバランスがおかしなことになっている。中年の危機にも似た何かに憑かれているウィリアムスと対等に、或いはそれ以上にトラヴォルタが目立っていて、何の話だったかと頭から飛んでしまうこともしばしばだ。トラヴォルタを完全に助演として扱うか、或いはトラヴォルタとウィリアムスの配役を逆にする方法もあったのではないか。

 笑わせ方が極めて幼稚なのには絶望的な気分になった。勘違いから来るギャグ、挙動不審に身体を張ったギャグ、汚らしいギャグ…いずれもどれかに分けられる単純さで、そうして生み出されるのが、顔にクマのウンコを塗りたくるだとか、動物のようにボタボタ口から溢しながらモノを食うだとか、ゴルフボールがキンタマに当たって痛いだとか、言葉にする以上にバカバカしい笑いと思しき笑いって言うんだから。老いをベースに置いた笑いにも着目しているあたりは(特にトラヴォルタは)面白いのに、結局くだらない方に転げ落ちていく。笑いって、何かね。

 ところで…、キャンプ指導員役でマット・ディロンが出てきたときには泣きたくなった。キャンプのユニフォームが…あぁ、なんて似合わないんだ!せっかく実力派に成長したのに、これはないだろう。まるで見せ場もないままに退場していくディロンに驚愕(同じ場面に出てくるジャスティン・ロングの方がまだ、目立っている)。セス・グリーンもゴリラと遊んでいる場合じゃないだろうよ。





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