ターボ

ターボ “Turbo”

監督:デヴィッド・ソーレン

声の出演:ライアン・レイノルズ、ポール・ジャマッティ、マイケル・ペーニャ、
   スヌープ・ドッグ、マヤ・ルドルフ、ミシェル・ロドリゲス、
   サミュエル・L・ジャクソン、ベン・シュワルツ、ルイス・ガスマン、
   ビル・ヘイダー、ケン・チョン、リチャード・ジェンキンス

評価:★★




 スパイダーマンはクモに噛まれることで超人的な能力を手に入れたけれど、『ターボ』の主人公かたつむりは走行中の車に巻き込まれニトロに塗れることで超スピードを手に入れる。かたつむりはスローだから良いのではないかという突っ込みを無視して、ターボは大張り切り。かたつむり界のトップを目指すというのなら分かるものの、何と行き着く先は人間界のカーレース“インディ500”の頂点だ。アニメーションならではの思い切り方と寛容になれるかどうか。

 カーレーサーになることを夢見るかたつむりが兄と一緒にタコスの屋台を営む人間とタッグを組んで夢を叶えようとする。このプロットは実は、フランス料理のシェフを目指すネズミを描いたピクサーの「レミーとおいしいレストラン」(07年)が姿形を変えただけだ。最初から無理だと諦めてはいけない。大変分かり易く健全なメッセージ。

 これが「レミーとおいしいレストラン」ほどに胸に響かない理由は明らかだ。ターボも人間も特に努力をしているようには見えないからだ。ターボは偶然スピードを手に入れただけだし、人間はたまたま見つけたターボを利用して店を有名にしようとしているに過ぎない。足りないところを補い合うふたりではなく、互いの損得に乗っかっただけのふたり。努力が大切…だなんてわざわざ口にするのは鬱陶しいけれど、それでもこのポイントは最低限押さえるべきところだろう。

 ターボがスーパーカーに交じってサーキットを突っ走る様も案外興奮しない。殻の渦巻きがタイヤ風に光るというのは悪くないものの、アニメーションの世界では高速で走るものなんて、車に限らず結構あるものだ。

 感心するのはむしろ、ゆっくり走る描写の方だ。地面とかたつむりの身体の間に抵抗反応が出ている感じが上手に出ている。速く走ろうとしている。でも全速力でもそれができない。そのもどかしい様子が悪くない。これでこそかたつむり、という気がする。

 ターボの兄のかたつむりの声を担当するポール・ジャマッティのヴォイス・パフォーマンスには聞き入る。弟を心配し必死にレースをやめさせようとしながらも、一度決めたら命を懸けて応援しようとする。家族ならではの温かさを声だけで魅せる。名優は声だけでも名優。レーサー仲間のリーダーの声を充てるサミュエル・L・ジャクソンも同様に印象的な声だ。

 それにしても…かたつむりはアニメーションになってもさほど可愛らしくない。やっぱり殻をとったらナメクジと同じに見えるのが拙いのだろうか。





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