アメイジング・スパイダーマン2

アメイジング・スパイダーマン2 “The Amazing Spider-Man 2”

監督:マーク・ウェブ

出演:アンドリュー・ガーフィールド、エマ・ストーン、ジェイミー・フォックス、
   デイン・デハーン、キャンベル・スコット、エンベス・デヴィッツ、
   コルム・フィオーレ、ポール・ジャマッティ、フェリシティ・ジョーンズ、
   サリー・フィールド、サラ・ガドン、デニス・リアリー、クリス・クーパー

評価:★★★




 スパイダーマンほど親近感を抱かせるヒーローはなかなかいない。正体であるピーター・パーカーが、いつもパーカー、ジーンズ、スニーカーを着用、リュックサックを背負って歩くどこにでもいる青年ゆえだ。加えて新三部作を手掛けるマーク・ウェブはこういう普通の青年を描くのが上手い。恋人であるグウェン・ステイシーとの掛け合いなど(喧嘩も含めて)、本当の恋人にしか見えなくて照れること照れること。抱える悩みも背伸びなんてしないで、恋や友情、家庭の問題という生活感あるものだ。

 それだからスパイダーマンにも茶目っ気が宿る。携帯電話の着信音が自分のテーマだったり、消防士の帽子を被って消火活動したり、コスチュームを洗濯したら色落ちしてしまったり…。思わず吹き出すこうしたエピソードはそのままギャグにもなっているけれど、同時に彼がすぐ傍らにいるヒーローだということへの確認にもなっている。

 もちろんアクションは進化する。ビルとビルの間をスウィングするだけではこれまでと変わらないとばかりに、積極的にスローモーションが取り入れられている。通常スピードでは一瞬で終わってしまうアクションをじっくり見せる。とりわけ空中場面では効果的。高所からの落下を体感させる撮り方はもちろん、スパイダーマンの身体をツイストさせることでユニークな高揚感を作り出してもいる。シリーズを重ねても同じことは繰り返さない、強い意志が感じられるのが頼もしい。

 『アメイジング・スパイダーマン2』の悪役はエレクトロ、全身に電気をまとった怪人だ。その誕生場面が良い。正体である電気技師が抱えるスパイダーマンへの偏愛がストーカー心理に化け、誰からも相手にされない孤独がそれと密着する。その切なさが良く出ている。青々と光るエレクトロを演じるのはジェイミー・フォックス。何だかイルカを思わせるのは気のせいか。

 もうひとりグリーン・ゴブリンも出てくる。ウィレム・デフォーが演じたサム・ライミ版はデザインがいまいちだったせいか、マヌケにしか見えなかったキャラクター。今回はその反省をしたのか、演じるデイン・デハーンの妖気を活かして、なかなかクールな佇まい。病んだ目を演じさせると輝くデハーンの性質が良く分かる。

 クライマックスはもちろん、エレクトロ、グリーン・ゴブリンとの対決だ。旅客機を交えたサスペンス作りはさほど巧く機能していないものの、それでもやはり盛り上がる。対決の結末はかなり衝撃的だ。そう言えば、この展開はどこかで聞いたことがある。でもまさか…。ちょっとした放心状態。

 ところで、映像は大いに3Dを意識している。ばんばん投入される視覚効果も、それに沿ったカメラワークも、そして色の配置も…。…となると心配なのは、3Dで観なかった場合どう映るのか、という点だ。ひょっとして厚みのないペラペラの映像になってしまうのではないか。あくまで予測になるものの、映画ならではの画の力を大いに信じたシリーズなので、気になるところだ。





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