ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!

ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う! “The World's End”

監督:エドガー・ライト

出演:サイモン・ペッグ、ニック・フロスト、パディ・コンシダイン、
   マーティン・フリーマン、エディ・マーサン、ロザムンド・パイク、
   トーマス・ロウ、ザッカリー・ベイレス、ジャスパー・レヴィン、
   ジェームズ・ターピー、ルーク・ブロムリー、ピアース・ブロスナン

評価:★★★




 話は「再会の時」(83年)と「ボディ・スナッチャー 恐怖の街」(56年)をミックスした感じだ。青春時代を一緒に過ごした仲間たちが一緒に故郷に戻るも、町の人々は宇宙からの侵略者に襲われ、青い血を流すロボット人間として乗っ取られていたというもの。創造性という点ではあまり秀でてはいないかもしれない。それなのに終始飽きないのは、エドガー・ライト×サイモン・ペッグ×ニック・フロストの組み合わせが効いているからだろう。

 「ホットファズ 俺たちスーパーポリスメン!」(07年)にはいまいちノレなかったものの、「ショーン・オブ・ザ・デッド」(04年)が最高だったこのトリオ。今回もやりたい放題ぶっ飛ばす。アル中でリハビリ中のペッグの弾け方は、もしかしたらこれまでで最高かもしれない。話の真ん中に堂々立ち、ビールでふらふらになりながら、それでも口から手足からマシンガンのようにギャグを畳み掛ける。フロストも最初こそ抑えていたものの、途中から待ってましたの大暴れ。動けるデブが強力であることを証明する。

 このふたりに加わるのがパディ・コンシダイン、マーティン・フリーマン、エディ・マーサンの個性派三人なのだけど、最初はおとなしいのがもうひとつじれったい。ところが、徐々に個性が輝き始める。役者としての個性というより、役柄の個性。この面子だとコンシダインがハンサム扱いになるのが可笑しい。鼻の下、あんなに長いのに。

 三人の個性を引き出す触媒となるのが、紅一点のロザムンド・パイクだ。美しい顔をかなぐり捨てる立ち回りを披露しながら、五人の人間関係に電流を走らせる。…と言うように、配役が冴えている映画だ。アンサンブルが物語を動かす潤滑油になっている。

 とは言え、それだけではない。一晩で12軒のパブを梯子するというくだらなさにはいかにも英国的な皮肉があるし、宇宙人との戦いがあくまで個人レヴェルの域を抜けないところも、らしい。脅威やロボット人間の描き方、80年代から90年代にかけての音楽の散りばめ方も嬉しい。振り付きアクションはカンフー風味で、どこかのどかな味がある。

 ちょっぴり泣かせるところもある。人が変わってしまうところ、人が変わらないところをきっちり描くところに、寂しさが漂う。ペッグの告白は痛い。変わっていく町やパブの姿との対比も良い。もちろん引っ張らない。直後にすぐ、バカに戻る。それでこそ、と思う。





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