リベンジ・マッチ

リベンジ・マッチ  “Grudge Match”

監督:ピーター・シーガル

出演:ロバート・デ・ニーロ、シルヴェスター・スタローン、ケヴィン・ハート、
   アラン・アーキン、キム・ベイシンガー、ジョン・バーンサル、
   アンソニー・アンダーソン、ジョーイ・“ココ”・ディアス、
   LL・クール・J、デイン・ローデス、チェール・ソネン

評価:★★




 シルヴェスター・スタローンとロバート・デ・ニーロがボクシングで対決する。何かの冗談としか思えない企画だけれど、『リベンジ・マッチ』は開き直ってガンガン攻める。ロッキー・バルモアとジェイク・ラモッタ。映画史に名を残すふたりが老いたとき、どんな試合を見せるのか。キワモノだと笑いたければ笑えといけいけどんどん。

 斯くして、ここには奇を衒った演出はどこにもない。スタローン好きにもデ・ニーロ好きにも、「ロッキー」(76年)支持派にも「レイジング・ブル」(80年)支持派にも受け入れてもらえるように、パロディやジョークをふんだんに散りばめ、安心できる予測通りの結末に向かって突き進む。余計な捻りはこの異種格闘技(でしょう?)には不釣り合い。スタローンとデ・ニーロの出演時間や見せ場だけは均等に…という点だけには気をつけて、あとはふたりのカリスマに任せれば良い。

 そうしたところ、やっぱりと言うべきだろう、ふたりの老いをからかう場面ばかりになったのは寂しい。年齢を考えれば仕方がないこととは言え、昨今溢れる老人映画の一本という位置付けに満足するのは何か違う気がする。脂肪がたっぷり増え、足取りは覚束ない。その彼らに無理を強いる。黄緑の繋ぎを着せ、国歌を下手くそに歌わせ、スカイダイビングで絶叫させ…彼らへの敬意はどこに。

 デ・ニーロはさすがに若い頃のような肉体改造は難しかったようだ。少しは絞っているものの、腹を極力映さない撮り方になっているのに苦笑い。スタローンも下半身の衰えが隠せない。まあ、話を考えればそれで良いのだろう。でも、ふたりが同じ画面に入っても、さほど感慨深くないのは演出のせいか。

 脇のキャラクターが妙に目立つ。プロモーター役のケヴィン・ハートはクリス・タッカーの後継者か、けたたましく言葉を畳み掛けながら笑いを捻り出す。ただ、個人的にはアラン・アーキンの毒舌の方が好みだ。スタローンのトレーナーとして、方々に暴言をまき散らす。もちろん憎めない。むしろチャーミング。

 だがしかし、チャーミングと言ったら、驚くべきはキム・ベイシンガーだろう。何と60歳にして堂々たるヒロインぶり。ちゅーか、60歳に全く見えない。それもお直しの力を借りた気配を感じさせず、今なお王道ハリウッドビューティとしての輝きを放つ。スタローンが家を訪れた際のマジョリカブルーののセーターを着こなせる同年代女優がどこにいる?スタローン、偉い。デ・ニーロ、偉い。でもベイシンガーがいちばん偉い。これはそういう映画だ。





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