ドン・ジョン

ドン・ジョン “Don Jon”

監督・出演:ジョセフ・ゴードン=レヴィット

出演:スカーレット・ヨハンソン、ジュリアン・ムーア、トニー・ダンザ、
   ロブ・ブラウン、グレン・ヘドリー、ブリー・ラーソン、
   ジェレミー・リュック、アン・ハサウェイ、チャニング・テイタム、
   ミーガン・グッド、キューバ・グッディング・ジュニア

評価:★




 ジョセフ・ゴードン=レヴィットの初監督作というのはあまり重要ではない(むしろ忘れたい)。『ドン・ジョン』で目が行くのはまず、ゴードン=レヴィットのマッチョぶりだ。ひょろひょろとひょうひょうとした佇まいのゴードン=レヴィットがいきなり筋肉もりもり、ジム通い大好き男として登場する。ひょっとしたらセルフイメージにコンプレックスでも持っていたのかもしれない。「マジック・マイク」(12年)への憧れもあったかもしれない。ポルノ中毒という設定でトドメを刺し、己の「男」をアピールする。

 そのゴードン=レヴィットが恋に落ちるのがスカーレット・ヨハンソンで、その分かりやすいゴージャスさに苦笑する。男を引っ掛けるために着ているような真っ赤なドレスで現れるヨハンソンは、ロングのブロンド、ぽってりした唇、悩ましいアイシャドウ、猫目、グラマラスなラインを強調。男を誘い込む隙だらけ。友達との会食に豹柄服でやってくる。まあ確かに、見た目は楽しい。

 意表を突くのはこれだけイケイケどんどんでありながら、中身が夢見る夢子ちゃんだということで、その部屋は少女趣味。メルヘンの国かよと突っ込みたくなるアイテムがてんこ盛り。ハートの白鳥や子どもの後ろ姿の写真。ベッドもカーテンも色はピンクで統一。「タイタニック」(97年)のポスターまで貼ってある。そしてポルノを見るゴードン=レヴィットを激しくなじるのだ。

 ほとんどギャグのような展開というか、はっきりギャグというか。男はポルノを見る生き物だということは、アイドルでも屁をこくのと同じくらい当たり前のことだと思うけれど、監督ゴードン=レヴィットはそこを中心に置いて話を展開させる。大の男が部屋掃除をするべきではないというバカな価値観を登場させるあたりで気づく。あぁ、これは主人公が目を覚めるところを描く物語なのだ。どれだけ容姿が美しくても、それだけではダメだ。思わずつぶやく。なんて幼い気づきだろう。

 ゴードン=レヴィットに気づきを促すのが、同じ夜学に通うジュリアン・ムーアで、こちらの描写もヨハンソンに負けず劣らず頓珍漢だ。学校でさめざめ泣いてしまう傷を負った彼女は、もっともらしいことを言いながら、ゴードン=レヴィットに少しずつ近づく。焦らない。強要はしない。しかしあぁ、遂にゴードン=レヴィットはムーアの罠にかかる。傷を知っている彼女は思いやりがあり、彼女こそイイオンナ…ということらしい。

 どうせならばポルノ好きの男と潔癖症の女がくっつくロマンティック・コメディにすれば良かったのに。ポルノに敵う女はいないと言い切り、一日中パソコンの前で抜いている男。表向きは百戦錬磨なのに、ポルノでしか満足できないだなんて、いくらでも展開の余地があるではないか。いや、でも無理かな。脱ぎっぷりの悪いセックスシーンの、ゴードン=レヴィットの腰使いは全然なってなかったもんな。





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