マチェーテ・キルズ

マチェーテ・キルズ “Machete Kills”

監督:ロバート・ロドリゲス

出演:ダニー・トレホ、ミシェル・ロドリゲス、ソフィア・ヴェルガラ、
   アンバー・ハード、カルロス・エステヴェス、レディー・ガガ、
   アントニオ・バンデラス、ジェシカ・アルバ、デミアン・ビチル、
   アレクサ・ヴェガ、ヴァネッサ・ハジェンズ、ジェシカ・アルバ、
   キューバ・グッディング・ジュニア、ウィリアム・サドラー、
   マルコ・サロール、ウォルトン・ゴギンズ、メル・ギブソン

評価:★★




 基本的にロバート・ロドリゲスは子どもなのだと思う。子どもはちょっと褒められるとすぐ調子に乗って、怒られるハメになる。おもちゃ箱をひっくり返して伸び伸び遊んでいる彼を眺めるのは楽しいけれど、お調子こいておもちゃを散らかし放題でいるのを見せられるのは、愉快なものではない。

 「マチェーテ」(10年)を褒められたロドリゲスが挑む続編『マチェーテ・キルズ』は、今回もダニー・トレホを真ん中に置いた映画だ。世界一の凶悪顔であるトレホが、鉈を振り回して大暴れ。悪の保安官に首吊りにさせられるも、首が強過ぎて全く死なないのに大笑い。でも今回、可笑しいのはこれぐらいだ。

 暴力とユーモアの無邪気なブレンドこそがこのシリーズの売りだけれど、どうもこれが上手く機能していない。人が2分に一人の速度で死んでいるのではないかと思われる殺人ショーの大半が、首刎ねに捧げられているからだ。鉈はもちろん、ヘリコプターのプロペラやボートのスクリュー等を使って、生首の博覧会。現実感はないと言っても、ここまで偏執的に見せられると、不快を通り越して、ロドリゲスの精神状態まで心配になる。

 調子こいて滑るのはそれだけではない。ジャスティン・ビーバーやレオナルド・ディカプリオを巻き込んだオープニングトレーラー、3Dだとのたまうセックス、多重人格の革命家、米大統領にチャーリー・シーンを置く配役、クローン戦士の投入、突然のSFへの転換。いやホント、子どもが一度お調子こくと、歯止めが効かないのがいけない。

 実は今回、意外なほどマチェーテは目立っていない。トレホは顔頼みの出落ちの気配すらある。その分女優たちが強烈。ミシェル・ロドリゲスは女戦士ぶりがカッコイイし、アンバー・ハードは金髪とオッパイでケバく迫る。ソフィア・ヴェルガラはおっぱいミサイルのみならず、股間からも弾丸発射のサーヴィスぶりだ。クライマックスの見せ場なんて、ロドリゲスとハードのキャットファイトだぜ。マチェーテよ、爆弾にお馬さん乗りしている場合じゃないぜ。

 ロドリゲスが手掛ける続編映画は、そう言えばいつもこんな調子だったかもしれない。「エル・マリアッチ」(92年)も「スパイキッズ」(01年)も…(例外は「デスペラード」(95年)か)。まさか「マチェーテ」までこんなふざけた結果になるとは、何たる不幸。本当に第3弾をやるつもりなのか。どうなんだ。心配ばかりを感じさせる結末だ。

 あ、そうそう、レディー・ガガは悪くなかった。やまぶき色のブロンドと真っ赤なドレスの登場シーン、いかにもポップスターという感じが良い。獣の目つきもそれらしくて、素敵だ。





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