バイオハザードIV アフターライフ

バイオハザードIV アフターライフ “Resident Evil: Afterlife”

監督:ポール・W・S・アンダーソン

出演:ミラ・ジョヴォヴィッチ、ウェントワース・ミラー、アリ・ラーター、
   キム・コーツ、ショーン・ロバーツ、セルヒオ・ペリス=メンチェータ、
   スペンサー・ロック、ボリス・コジョー

評価:★★




 観終わった直後から忘れていくことを強いるシリーズに成り下がってしまったゆえ、既にこれまでの物語が曖昧な『バイオハザードIV アフターライフ』。でも、ゾンビ物だということは、しっかり覚えている。アンデッドとちょいカッコ良く呼ばれているものの、実際はゾンビと何ら変わりなし。せいぜい顔が割れて、その中から人食い花みたいなのが飛び出してくるくらい。エイリアンかよ!

 そう言えば、「エイリアン」(79年)シリーズとの共通点は結構多いのだ。遂にヒロインのアリスが超能力を手に入れて大暴れするという展開が用意されていて、それはもう「エイリアン4」(97年)のときのリプリーそっくりのそれだ。超人的になってしまったがゆえに、人間的な魅力が薄れてしまったのも同様で、超人が超人らしい動きを当たり前のように使っても面白くも何ともないという当たり前のことを再確認させられる。アリスなど、刀を二刀流で使うのはまあいいとして、手裏剣をヘナチョコに放ったり、分身の術(実際はクローン)で相手を撹乱したり、念力で基地を壊滅に追い込んだりとやりたい放題。結局アリスの能力が披露されるのは冒頭だけなのだけど、これだけで映画がどういうものか分かろうというものだ。

 映像は流行りの3Dになっている。アクション場面になると突然奥行きが意識された画面になって、銃弾や爆発の破片がスクリーンに向かって飛んでくることの繰り返し。必ずスローモーションが入るのに失笑してしまうのだけれど、よくよく考えると、これは正解なのかもしれない。動きが早過ぎては3D映像ならではの立体感を得られないからだ。これは「アバター」(09年)や「アリス・イン・ワンダーランド」(10年)でも明らかなことで、アクションと3D映像は本当に相性が良いのだろうかとつくづく思う。それから水中場面の3Dは完全に失敗。非常に観辛い。

 このシリーズはオリジナリティがどんどん薄れていく。ヒロイン造形は「エイリアン」だし、アクションは「マトリックス」(99年)だし、「ダイ・ハード」(88年)や「処刑人」(99年)を思わせるところもある。後半の白を基調にしたメタリックな美術は気持ちが良いものの、細部はやはりどこかで見たようなものだ。

 ミラ・ジョヴォヴィッチも精彩を欠く。ヘアスタイルがオバサン風なのがイマイチだし、何よりボディラインが綺麗に見えないのが残念。太っているのではない。痩せているがゆえに、魅力的に見えないのが哀しい。初登場のウェントワース・ミラー(ただの戦闘要員。アリ・ラーターにさえ見せ場があるのに!)から余分な肉をもらって、女性らしいカーヴを大切にして欲しいところだ。

 唯一褒めていいのは、作品毎に舞台を大きく変えているところかもしれない。一作目は地下要塞にゲーム的要素を持ち込み、二作目は都市での攻防に絞り、三作目は西部劇のスタイルを取り込んでいた。そして今回は脱出映画の匂いを、陳腐ながらも、発散させている。同じテイストを避けようという心意気はあるのだろう。





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