インシディアス 第2章

インシディアス 第2章 “Insidious: Chapter 2”

監督:ジェームズ・ワン

出演:パトリック・ウィルソン、ローズ・バーン、タイ・シンプキンス、
   バーバラ・ハーシー、リン・シェイ、リー・ワネル、アンガス・サンプソン

評価:★★★




 最も目に焼きつくのは、ある「少女」の部屋だ。花柄の壁紙に、少女趣味のベッド。玩具にしては豪華なドールハウス。どこからどう見ても女の子らしい部屋。そこに少女とその母親が入り込む。不自然なほど明るい照明を受けた白い部屋に、かえって邪悪な何かが立ち込める。

 …というわけで『インシディアス 第2章』、これを筆頭にチープながらも面白い画は、一作目(11年)に引き続き健在だ。ただし、前回と同じことを繰り返すのは避けようという意思が感じられる。売りである「彼方」の世界はもちろん出てくるものの、それはクライマックスまでお預け。一作目に描かれた怪異はそもそも何だったのか、その世界観を掘り下げることこそ、テーマだ。

 斯くして一家のバアサン、バーバラ・ハーシーの活躍が増える。過去の記憶を呼び起こし、今何が起こっているのか、霊媒師チームと共に追いかける。そうして浮かび上がる真相の先にあるのが前述の少女の部屋で、これがなかなか捻られている。一作目で仰天させられたひょうきん族メイクの老婆の起源に震撼を誘われる。ありきたりでも画が創り込まれているからだ。

 ただ、ハーシー側の独自調査があるせいで、話はふたつに分断されてしまった印象。ローズ・バーンらの経験する新たなる怪異が他のホラー映画でよく見られるタイプのそれだからだろう。遠くの部屋からピアノの音。子ども部屋から泣き声。何者かの気配。後に正体が明かされるとは言え、ややインパクトは薄めだ。

 …と思ったところで前面に出てくるのが、パトリック・ウィルソンによる「シャイニング」(80年)パフォーマンス。一作目のラストで仄めかされたように、ウィルソンは「彼方」から何かを連れ帰っていた。その正体が露になるときの怪演が見もの。「老け」メイクの助けを狩りながら、大変思い切った暴走を見せる。目の病み方が素晴らしい。

 登場人物の立ち位置が異なる。時空を超えた行き来が出てくる。同じところに留まらないのが良い。この映画はおそらく、さらに世界観を広げていく。これはそれこそ「インシディアス」の第2章に過ぎない。これ以上広げると大味になる危険はある。いや、今回も既に大味に思える箇所は存在する。さらに捻りを加えるのか、新しい次元に突入するのか、傑作シリーズになるかどうかは次が勝負になる。





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