アダルトボーイズ遊遊白書

アダルトボーイズ遊遊白書 “Grown Ups 2”

監督:デニス・デューガン

出演:アダム・サンドラー、ケヴィン・ジェームズ、クリス・ロック、
   デヴィッド・スペード、サルマ・ハエック、マリア・ベロ、
   マヤ・ルドルフ、ニック・スウォードン、スティーヴ・ブシェーミ、
   ティム・メドウス、ジョン・ロヴィッツ、シャキール・オニール、
   スティーヴ・オースティン、マイロ・ヴィンティミリア、
   アレクサンダー・ルドウィグ、アンディ・サムバーグ、
   テイラー・ロートナー、パトリック・シュワルツェネッガー

評価:★★




 基本的に前作「アダルトボーイズ青春白書」(10年)と同じことが繰り返される。一応家族や仲間の尊さが説かれはするものの、取ってつけたような扱い。子どもたちが話に積極的に絡み、時代は繰り返されることが暗示されるのもお飾り程度の味つけ。男はいくつになっても幼稚だという事実を大々的に掲げ、のんびり気楽に戯れる。エピソード全てにコント風のオチがついているのが特徴。

 斯くして選ばれた掴みのギャグは、田舎暮らしの生活に迷い込んだ野生のシカの小便だ。消防車のホースから飛び出る水の勢いで小便が降り注ぐ。これ一発で映画がどんな内容なのか、悟らせるのがバカなんだか偉いんだか。基本は(幼い)男が面白いもの・欲するものが並べられる。つまりエロだ。汚い方の下ネタもたっぷりあるけれど、そちらは実はそれほど力が入れられない。ゲップとしゃっくりと屁を同時に発射するギャグが何度か披露されるぐらい。それよりも重要なのはゴージャスなおっぱいだ。セクシーなバレエの教師や美しい妻たちを始め、綺麗な女が若いのも年配のもてんこ盛り。うひょー、この世の天国!みたいな…。

 クライマックスは「あまちゃん」に感化されたのか、80年代がテーマのパーティだ。ブルース・スプリングスティーン、プリンス、シンディ・ローパー、インディ・ジョーンズ、「卒業白書」(83年)…。繰り広げられるバカ騒ぎに郷愁を誘われる…なんてことも一切なく、それまで同様の緩いエピソードがだらだら並ぶ。酔って、喧嘩して、飯を食う。仲間たちと楽しくやれれば幸せ。それをまんまと実行するのだ。嫌な奴も最後は可愛げを見せて、はい、仲直り。俺たちサイコー。

 「青春白書」同様、事件らしい事件が起こらない作りはきっと、初めから目指したものだ。楽しめる奴だけよろしく、のスタンスが重要。こういう映画にアレコレ文句を言うのは野暮なのだろう。観る側も映画とは思わず、ちょっと豪華なコントぐらいの気持ちで眺めれば、腹も立たないと思われる。こんなのに腹を立てていたら、そのエネルギーが勿体ない。

 なお、序盤になるほどと思った話がひとつ。クリス・ロックが妻に結婚記念日のプレゼントを渡す。ところが、妻は記念日のことを忘れていた。ロックはそれに…怒らないのだ。むしろ喜ぶのだ。なぜか。ロック曰く「これでしばらくは俺の天下だ!」。案外鋭い夫婦関係が見える。もちろん過大評価だ。

 これだけヒット作を世に送り出しているのに、そう言えばアダム・サンドラーが続編映画を作ったことはない。金儲けに目が眩んだ安易なシリーズ物が量産されるハリウッドで、なかなか好もしい。同じことを繰り返すだけなら、新しい何かを生み出した方が良い。そのサンドラーが自らのルールを破り、初めて続編に臨んだ。気の置けないコメディアン仲間との緩い作品作りがよほど楽しかったと見た。





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