パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々:魔の海

パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々:魔の海 “Percy Jackson: Sea of Monsters”

監督:トール・フロイデンタール

出演:ローガン・ラーマン、アレクサンドラ・ダダリオ、
   ブランドン・T・ジャクソン、ジェイク・アベル、ダグラス・スミス、
   スタンリー・トゥッチ、ネイサン・フィリオン、
   レヴェン・ランビン、アンソニー・スチュアート・ヘッド

評価:★★




 シリーズ二作目の主な舞台が、海の真っ只中になったのは当然の流れだ。何しろパーシー・ジャクソンは、海の神ポセイドンがスケベ心を全開にして人間との間に作ったハーフなのだから。斯くしてパーシーは、水にまつわる能力を披露する。水の壁を作ったり、波を起こしてサーフィンしたり…。ふむ、楽しく遊びに耽っている。『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々:魔の海』は、何ともまあ、幼い仕上がりだ。

 一作目(10年)はここまで子どもっぽかっただろうか。いよいよ「ハリー・ポッター」シリーズに似てきたこと以上に気になる点だ。児童小説を基にしているとは言え、あからさまに健全なファンタジー世界が構築される。「ハリー・ポッター」シリーズが現実社会を反映したダークな世界に迷い込んだのに較べると、やたら能天気。いや、別に子ども向けだから腹も立たないんだけどサ。

 まず、画面が幼い。海馬やカリュブディスといったギリシャ神話の世界の生き物が登場するのは一作目同様だけれど、そのいずれもがコンピュータで表現される。それももろ3Dを意識しながら…。結果、作り物感が強い。機械仕掛けのコルキスの牛は凝った見せ方になっていたものの、視覚効果特有の冷たさが完全に浮き上がっていた。

 視覚効果に頼るばかりで、大人の俳優が顔を見せないのが物足りない。ピアース・ブロスナンもユマ・サーマンも、チラッとも顔を見せない。スタンリー・トゥッチは出てくるものの、最初と最後だけ。残るのはガキンチョ俳優たちばかりなわけで、ただでさえ幼い画面が全然締まらない。あぁ、出てくるだけで画面を引き締める大人って結構スゴイのかも…。

 そうして学芸会風のほのぼのした戦いの中で浮かび上がるメッセージが大変微笑ましい。友情や兄弟愛。運命を自ら切り開く大切さ。ライヴァルを認める勇気。愛する人のため自分を犠牲にする優しい心。少年ジャンプにそのまま載せられそうな分かりやすさが、気恥ずかしい。ここまで直球だと、多分、子どもでも恥ずかしいのではないか。

 そう言えば、一作目はファンタジーを現実社会に引き込む強引さに面白味があった。今回、それが全く感じられない。大型船内部がバトルの場に選ばれていたところぐらいか。おそらく一作目は偶然そうなっていただけなのだろう。

 ローガン・ラーマンは成長が遅いのが良いんだか悪いんだか。一作目からのブランクを考えると、もうちょっと肉体的に大きくなっていても良さそうなものなのに、ひょっとしてもう成長は止まったのか。それに対し、アレクサンドラ・ダダリオはファルーザ・バークを若く綺麗にした感じに成長。ちょっとエイミー・アダムスを思わせるところもある。今後若手では珍しく、妖気ある女優になってくれそうな気もする。





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