2ガンズ

2ガンズ “2 Guns”

監督:バルタザール・コルマウクル

出演:デンゼル・ワシントン、マーク・ウォルバーグ、ポーラ・パットン、
   ビル・パクストン、ジェームズ・マースデン、フレッド・ウォード、
   エドワード・ジェームズ・オルモス、ロバート・ジョン・バーク

評価:★★★




 超のつく大金を銀行から盗み出す映画はよくある。二人組が喧嘩しながら活躍する映画も多い。けれど二人組がどちらも別組織の覆面捜査官で、しかもふたりとも互いの正体を知らず、騙し合いをする映画は聞いたことがない。その上二人組を演じるのはデンゼル・ワシントンとマーク・ウォルバーグだ。果たしてどちらが最後に笑うのだろうか。

 …と考えたとき、結局美味しいところ獲りするのは先輩のワシントンになると考えるのが普通だけれど、そう単純な話運びにはならない。ウォルバーグが予想以上に伸び伸びと動き回るからだ。ゴリラのボス的な容姿や不良時代を思うと不思議なほど悪役が似合わないウォルバーグはしかし、その頃培った(?)汚い言葉使いが見事に板についていて、ノリに任せて暴れるのも全く無理がない。大人のやんちゃが似合うのだ。ファンキーに見せる。女性に次々(ヘタクソな)ウインクをするのも楽しい。

 いや、これはワシントンの懐が深いとする見方もできるのか。ウォルバーグにかき回され振り回され、そればかりか銃弾まで喰らい、それなのに余裕を崩さない。頼もしい後輩が暴れるのを目を細めて喜んでいるような、それでいてキメるところはカッコ良くキメるのはさすがだ。

 『2ガンズ』はふたりのコンビネーションがとにかく良い。だから演出はふたりのスター性を輝かせることに専念するべきで、その点、現代を舞台にした西部劇の匂いを濃くしたのは大正解だ。砂埃が舞う中、大金獲得を目指して暴れるふたりが、気持ち良さそうだ。仁義だとか人情だとかが、隠し味になっている。ちょっと「ワイルド・スピード」(01年)の水も撒かれていると思う。ただし、人物関係が入り組み過ぎたのは難点だろう。

 ダイナー爆発シーンや銀行を襲うシーン等、これぞバディムービーと言うべき、アクションたっぷりの愉快な掛け合いが見られる場面は多いけれど、画自体のインパクトは弱めだ。クライマックス、大金が砂埃の代わりに舞う中で始まる銃撃戦のように、もっと遊んだ画作りにしても良かった。ケレン味はスター映画の武器になるものだ。

 血生臭さがコンビネーションの足を引っ張るのは惜しいところ。ドライな空気のおかげで随分匂いは抑えられているものの、ギョッとする暴力は多いし、死人も少なくない。とは言え、ワシントンとウォルバーグが絡む暴力はどこか可笑しな味が注がれる。スターの力ゆえなのだろうか。





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