レッド・ドーン

レッド・ドーン “Red Dawn”

監督:ダン・ブラッドリー

出演:クリス・ヘムズワース、ジョシュ・ペック、ジョシュ・ハッチャーソン、
   エイドリアンヌ・パリッキ、イザベル・ルーカス、コナー・クルーズ、
   エドウィン・ホッジ、ブレット・カレン、ジェフリー・ディーン・モーガン

評価:★




 冒頭、陽が落ちてからのアメフトの試合場面が80年代映画風なのは意図的なのだろうか。田舎の寂しい風景がスポーツを通じて束の間盛り上がる、郷愁を誘うあの感じ。気の合うヤツも気に喰わないヤツもごった煮で面倒臭いけれど、でも何かあるとそこに戻ってしまう安心感。家族の匂いが濃いのが特徴だ。オリジナル映画「若い勇者たち」(84年)へのオマージュのつもりなのかもしれない。

 …なんて呑気に構えていると、翌朝何の前触れもなく起こる事件に面食らう。町の隅々に轟音が鳴り響き、くすんだ空を戦闘機が飛び交い、無数のパラシュートが落ちてきて、狭い道を戦車が行進し、隣の家に戦闘機が墜落して炎上する。北朝鮮がアメリカに攻めてきたのだ!

 何というとんでも設定。冷戦が終わってからは中東が敵になることが多かったけれど、それに飽きたからと言って、まさか北朝鮮とは、デタラメとは言えよくぞやろうと思った。しかも北はアメリカ全土を制圧したのだという。呆れを通り越して笑いがこみ上げてくるのが、普通の反応だろう。

 北に立ち向かうのが、毛が生え揃ったばかりのガキンチョたちというのがまた、キョーレツ。たいして国のことなんか、政治のことなんか考えたことないだろうに、突如愛国心に目覚めたガキンチョたちが、銃を連打しながら北に立ち向かう画よ…。いくら緊張感のある(はずの)場面でも、玩具の銃を使った戦争ごっこにしか見えないのがスゴイゾ。

 要するに、愛する者のために、愛する国のために身を投げ出して突き進めということなのだけれど、あまりに見せ方が単純なので、タカ派万歳映画としてか読めないのがキツいところだ。だって主人公兄弟の父親が最後に遺す言葉が「俺の代わりにヤツらを殺せ!」なんだぜ…。

 せめて革命とテロの違いぐらいは明確にして欲しかった。ガキンチョたちの対抗法がゲリラ戦略でしかないせいか、それこそテロ一味そのものに見える箇所がある。クライマックスの室内戦が暗くて人物整理ができていないのと一緒に、大いに反省するべきだ。反省するぐらいなら、人間爆弾となって「名誉の死」を選びそうだけど。

 やけにイモ臭く撮られているクリス・ヘムズワースや常に苛立ちを誘うジョシュ・ペックら若手の中に、コナー・クルーズの名前を発見する。あのトム・クルーズの息子だ。成長過程にあるのか、まだまだ小便臭い若造。必死に演技しているのが好印象。パパ クルーズは子育てには厳しいタイプなんだろうか。コネを使えば、もっと良いプロジェクトにありつけそうなのに…。





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