スマイル、アゲイン

スマイル、アゲイン “Playing for Keeps”

監督:ガブリエレ・ムッチーノ

出演:ジェラルド・バトラー、ジェシカ・ビール、ユマ・サーマン、
   キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、デニス・クエイド、ジュディ・グリア、
   ノア・ロマックス、ジェームズ・タッパー、エイダン・ポッター

評価:★




 ジェラルド・バトラーが演じるのは、かつて世界的なサッカー選手だった男だ。デヴィッド・ベッカムとの共演経験もある。しかし、試合中の怪我により引退を余儀なくされてからは、仕事ないわ離婚するわの冴えない日々。その彼の人生が息子のサッカー・クラブのコーチを引き受けたことから再び動き始める。男は今なお愛している元妻の心と息子からの信頼を獲得できるだろうか。

 …というのが表向きのストーリーだ。人生の次のステージに進もうと必死にもがく男の物語と見せかけている。しかし、どっこい実は、流されて生きていれば幸運はやってくる…という人生を舐めたメッセージを大声で叫んだのが『スマイル、アゲイン』だ。まあ、本人が幸せならばそれも良いのだろうと思いつつ、あまりにも作り手の狙いとは別のところに着地するので、段々が怒りが沸いてくるのだ。

 男を甘やかすのが、いちばんの問題だ。家賃すら払えない男だというのに、ちっともそうは見えないラッキー続き。とにかく女にモテモテというのが特徴で、子どもの応援に駆けつけたサッカー・ママたちが、そのハンサムな顔を見ただけで次々男の虜になっていく。男はその縁で上流社会に顔を売ることに成功、キャスターという華やかな仕事まで獲得する。

 女たちが節操なく男に色目を使うのには、大いに呆れる。泣き顔を見せるわ、権力をちらつかせて誘いをかけるわ、勝手に部屋に入り込むわ…とやりたい放題。何と言うか、道端に落ちているアイスクリームに群がるアリみたいじゃないか?女優たち、よくこんな役を引き受けたよなぁ。

 ただし、アリと言っても面子は凄い。バトラーはジュディ・グリアと酒を引っ掛け、ユマ・サーマンと怪しい空気になり、キャサリン・ゼタ=ジョーンズと遊びのセックスに雪崩れ込む。唯一まともに見えたジェシカ・ビールも、別の男との結婚が控えているのに、この期に及んで心変わり。そしてバトラーは、そのいずれもを受け止めてしまうのだ。なんて都合の良い展開。男に飢えた女たち。自分のない男。バカバカしいったらない。

 バトラーは女優たちといるときは暑苦しいのに、子ども相手だと肩の力が抜けて見えるのが良い。可愛らしい子どもたちの無邪気な動きにより風が起こり、バトラーのもはや自分ではコントロールできなくなっているのだろう暑苦しさを吹き飛ばしている。バトラーの息子を演じたノア・ロマックスだけは褒めて良い。

 …というわけで思ったのだ。変に良い話風にまとめるのではなく、自分の子どものことになるとなりふり構わず行動する親たちを笑い飛ばすコメディにした方が面白かったのではないか。何しろ応援席に座る俳優たちの画が強烈だ。前述の女優たちの他、デニス・クエイドまで紛れ込んで、声援を贈る。授賞式やプレミアでもなかなか見られない画と言えよう。





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