素敵な相棒 フランクじいさんとロボットヘルパー

素敵な相棒 フランクじいさんとロボットヘルパー “Robot & Frank”

監督:ジェイク・シュライアー

出演:フランク・ランジェラ、スーザン・サランドン、ジェームズ・マースデン、
   リヴ・タイラー、ジェレミー・シスト、ジェレミー・ストロング

声の出演:ピーター・サースガード

評価:★★★




 『素敵な相棒 フランクじいさんとロボットヘルパー』の舞台は近未来だ。現代と説明されても違和感のない空間に、ひょっこりハイテク機器が顔を出すのが楽しい。小型乗用車や薄型スケルトンの携帯電話が、森に囲まれた田舎に登場する。ハイテクが進み過ぎていない風景が広がるのにホッとする。

 最も大きく取り上げられるのは、介護ロボットだ。物忘れが酷くなったジイサンにプレゼントされるそれは、ジイサンの健康の管理を第一に動く。ダンボールを白く塗っただけに見えなくもないレトロスペクティヴな感じが可笑しい。動くスピードはのんびり。出しゃばってジイサンを押し退けることもない。万事慎ましいのが良い。もちろん料理や掃除、スケジュールの把握はお手の物。ロボットの中に人間が入って撮影したに違いないことを想像すると可笑しい。ピーター・サースガードの声もジャストフィット。少々動作音は煩いのだけど。

 ジイサンは元泥棒で、ロボットを相棒に「仕事」に戻る。善悪の判断がプログラムされていないことや、ロボットならではの正確さを利用して、楽しく仕事。するとどうだろう。最初こそしょぼくれて見えたジイサンが、アッという間に生き生きしてくるではないか。生きる張り合いというものが、愉快に、不謹慎に浮上する。

 …とここで効いてくるのが、ジイサン役としてのフランク・ランジェラの起用だ。背が高いことは分かっていたけれど、改めてその恵まれた体格に見入る。太い骨。すらりと伸びた背筋。長い手足。力のある目。優雅な頬骨。スーツを着用すると、あぁ、何とカッコ良いこと!もちろん演技には詩情が漂う。

 家族を絡めた物語はもう少し深く掘り下げても良かった。息子や娘の出てくる意味が、ロボットに介護させる意義以上のものに結びつかないのが物足りない。その確執をロボットの掛け合いの中に見せられたなら…惜しい。

 ランジェラの相手役をスーザン・サランドンが務めている。相変わらず色っぽい。人生の大ヴェテランらしく、必要以上に他人の人生に深入りしないのがデリケートだ。サランドンに仕掛けられたある秘密も、なかなか良い味わいになっている。ランジェラとの絡みに不自然さは微塵もない。

 けれど、それ以上に素晴らしいケミストリーを見せるのはもちろん、ジイサンとロボットのカップルだ。ふたりが森の中をとぼとぼ歩く画がとても良い。時代を生き抜いてきた人間と、時代の先を行く機器が、奇妙にして美しい未来の画を完成させる。全てが機械任せなのはつまらない。でも知恵を使って、共存はできる。新しい可能性を見る。懐かしく、未来的だ。





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