8月までに公開された作品の中でオスカーの可能性があるのは…? 2013

※この文章は、アカデミー賞専門サイトOSCAR PLANETのために書いたものの転載になります[先行公開]。




 前回のアカデミー賞のノミネーションは、通常よりも二週間近く早い1月10日に発表されました。アカデミーは賞レースシーズンを短くしたいと考えているようで、最終的には授賞式を1月に開くつもりだという報道もありました。少しずつスケジュールが前倒しになっているのは、その証拠だと言われています(ただし、今シーズンに限れば、ソチオリンピックとのバッティングを避けるため、授賞式は前シーズンよりも遅い3月に開かれます)。

 各スタジオはアカデミーに振り回されているように見えます。スケジュール次第でキャンペーン期間や内容がガラリと変わってくるからです。以前のような3月下旬開催であれば、年末に封切り、賞レースシーズン中ずっと劇場でかけておく方が記憶に残りやすく有利でしたが、キャンペーン期間が短くなれば、短期間で、より効率的なキャンペーンが求められます。そのためには映画の公開時期も念入りに考えなければなりません。

 面白いのは上半期に封切られた映画のキャンペーンは、賞シーズンに封切られた映画のキャンペーンとは異なってくる点です。上半期映画は賞レース中、劇場では見られないため、投票会員へのスクリーナーの大量送付を中心にキャンペーンが行われます。そしてそのスクリーナーの送付開始時期も年々早まっています。今年はフォーカス・フィーチャーズが『プレイズ・ビヨンド・ザ・パインズ 宿命』の、ロードサイド・アトラクションズが『Mud』のスクリーナーを8月上旬に発送しています。

 会員へのスクリーナーの発送は好評のようです。会員は忙しく、劇場や試写室に足を運ぶ時間がなかなか取れないのが悩みの種と言われています。スクリーナーがあれば、時間が取れたときに鑑賞できるからです。そして、スクリーナーによるキャンペーンの方が効果的との分析も出ているのです。したがってスタジオは以前ほどには早い時期に賞狙いの映画を封切ることに抵抗がなくなっているようにも見えます。最近は8月以前の公開作から候補が生まれることが多くなりました。昨年主要部門に候補を送り込んだのは「ハッシュパピー バスタブ島の少女」ぐらいでしたが…。

 では、今年はここまでどんな作品が支持されたのでしょうか。今回は第86回アカデミー賞(主要6部門)が9月上旬に開かれたとしたらどうなるか考えてみました。対象は今年の1月から8月までに公開された作品となります。もちろん違う意見の方も多いでしょうが、それほど大差ないはずです。




◆作品賞
Before Midnight(リチャード・リンクレイター監督)
Blue Jasmine(ウッディ・アレン監督)
Fruitvale Station(ライアン・クーグラー監督)*
Lee Daniels' The Butler(リー・ダニエルス監督)*
Mud(ジェフ・ニコルズ監督)

◆監督賞
ウッディ・アレン(Blue Jasmine)
ライアン・クーグラー(Fruitvale Station)*
リー・ダニエルス(Lee Daniels' The Butler)*
デヴィッド・ローリー(Ain't Them Bodies Saints)
ジェフ・ニコルズ(Mud)

◆主演男優賞
チャドウィック・ボウズマン(42 世界を変えた男)
イーサン・ホーク(Before Midnight)
マイケル・B・ジョーダン(Fruitvale Station)*
マイケル・シャノン(THE ICEMAN/氷の処刑人)
フォレスト・ウィテカー(Lee Daniels' The Butler)*

◆主演女優賞
ケイト・ブランシェット(Blue Jasmine)*
ジュリー・デルピー(Before Midnight)
ブリー・ラーソン(Short Term 12)*
ルーニー・マーラ(Ain't Them Bodies Saints)
シャイリーン・ウッドリー(The Spectacular Now)

◆助演男優賞
アンドリュー・ダイス・クレイ(Blue Jasmine)
ベン・フォスター(Ain't Them Bodies Saints)
ハリソン・フォード(42 世界を変えた男)
ジェームズ・フランコ(スプリング・ブレイカーズ)
マシュー・マコノヒー(Mud)*

◆助演女優賞
メロニー・ディアス(Fruitvale Station)
サリー・ホーキンス(Blue Jasmine)
クリスティン・スコット=トーマス(Only God Forgives)
オクタヴィア・スペンサー(Fruitvale Station)*
オプラ・ウィンフリー(Lee Daniels' The Butler)*




 一昨年から作品賞候補数は5~10本へと変更になりました。5%以上の第1位投票を獲得しなければならないとの新ルールができたのです。それほど大きな影響が出ているとは言えませんが、エンターテイメント大作の候補が難しくなったのは確かでしょう。

 さて、この中から誰が勝ち抜けるでしょうか(* はその可能性が低くないコンテンダーです)。




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