プリティ・イン・ピンク 恋人たちの街角

たまには懐かしい映画をぼそぼそと…

プリティ・イン・ピンク 恋人たちの街角 “Pretty in Pink”

監督:ハワード・ドイッチ

出演:モリー・リングウォルド、アンドリュー・マッカーシー、ジョン・クライヤー、
   ハリー・ディーン・スタントン、アニー・ポッツ、ジェームズ・スペイダー




 春に開かれた第82回アカデミー賞授賞式では、ジョン・ヒューズのトリビュートコーナーが設けられた。ヒューズに縁のある青春スターたちがステージ上に登場、その功績を讃えたのだ。その中には『プリティ・イン・ピンク 恋人たちの街角』(86年)のモリー・リングウォルドとジョン・クライヤーの姿があり、時の流れの残酷さを痛感せずにはいられなかった。いや、元気でいてくれるだけで嬉しいのには違いないのだけれど、やっぱり昔のイメージが強過ぎるとね…。

 映画を観るようになった頃は、レンタルビデオで80年代作品を中心に観ていて、その中でもリングウォルド映画は気に入っていた。決して誰もが認める美人ではないのだけれど、なんだか抱きついたらすごく柔らかそうなあの雰囲気が、高校生の自分の心をガッチリ捉えたのだった。

 『プリティ・イン・ピンク』は、裕福ではないリングウォルドが金持ちのアンドリュー・マッカーシーに惚れられて、すったもんだがあるロマンティック・コメディ。ティーン物らしくクライマックスはプロムになっている。今観返すと、これはもう完全にリングウォルドの魅力で魅せる映画になっていて、いかに作り手(もちろん脚本のヒューズを中心にして)がリングウォルドに惚れ込んでいたのかがよく分かろうというもの。冒頭でハイスクールに登校する際のリングウォルドなんて、古着をベースにしたアイデアが満載。技ありのコーディネートファッションが最高に可愛くて(帽子のかぶり方、色のアクセントの置き方)、抱き締めちゃいたい衝動に駆られる。今でも。いやホントに。冗談じゃなく。ぷっくりした唇と薄紅色の頬がポイントか。

 リングウォルドとマッカーシーの間にそびえ立つ壁は、大袈裟に言うなら貧富の差というヤツで、十代の頃からそんなことに悩まされるなんて、ちょっと胸が痛くなる。でもまあ大丈夫。こういうのは最後はちゃんと気持ち良く終わると決まっているのだ。それに煮え切らないマッカーシーにキレたリングウォルドが胸を張って一人でプロムに行くという展開が、うーん、なんだかいじらしくてイイねぇ。その気持ちが分からないマッカーシーのバカバカバカ。

 リングウォルドを好きな男の役のクライヤーの出番が結構多くて、今考えると、このあたりはヒューズの優しさの表れのような気もする。報われない恋に苦しむ少年少女にエールを贈っているような。

 ちょっと残念だったのは、プロムのときのピンクファッションがチープだったこと。記憶ではもうちょっとゴージャスなイメージがあった。でも展開上はそれで良いのか。

 ところでこの映画、リングウォルドに嫌味を言うばかりのチャラ男役でジェームズ・スペイダーが出ていたのだった。ハマり過ぎなのが笑える。チョイ役のチョイ役ではジーナ・ガーションまで出てくる。人に歴史あり、である。父ちゃん役がハリー・ディーン・スタントンだったのは…何故だろう、全然覚えていなかった。すごく良い味を出しているのに。

 リングウォルド映画は他にも色々観直したい。その際は「すてきな片想い」(84年)「ブレックファスト・クラブ」(85年)あたりは絶対に押さえておかないと!ちなみに、どちらもヒューズの監督作品である。





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