ダークスカイズ

ダークスカイズ “Dark Skies”

監督:スコット・スチュワート

出演:ケリー・ラッセル、ジョシュ・ハミルトン、ダコタ・ゴヨ、
   ケイダン・ロケット、J・K・シモンズ、L・J・ベネット、
   リッチ・ハッチマン、ミンディ・クリスト、アニー・サーマン

評価:★★




 宇宙の遥か彼方からやってきたらしいその者たちは、地球人をモルモットとして見ているらしい。ごく一般的な家族に目をつけ、実験を試みる。ヤンキー気質なのか身体に根性焼きをつけてみたり、意識を乗っ取ってお散歩したり…。『ダークスカイズ』のいちばんの売りを挙げるとするなら、地球全体ではなく、家族という非常に小さなピンポイントで襲い掛かってくるところだろう。

 その売りが極めてチープだ。宇宙人映画としては珍しい見せ方なのかもしれないけれど、悪魔や幽霊を取り上げたホラー映画においては、よくあるパターンだからだ。怪現象が起こり、家族がひとりずつ恐怖に晒され、当初はその存在を信じなかった者も認めざるを得なくなり、その道の専門家に助言を求める。怪現象の真相を突き止めるべくキッチンや寝室にビデオカメラを設置するのは、「パラノーマル・アクティビティ」(07年)そのまんまで苦笑い。

 しかし、最も似た匂いを感じさせるのはM・ナイト・シャマラン映画だ。やたら深刻で真面目なトーンを守って現象を見つめながら、徐々にその正体に探りを入れる。遂に正体が分かったところで、しかし新しい展開はない。「サイン」(02年)あたりとは雰囲気がまるで同じだと言っても良いのではないか。宇宙人の造形も似ていることだし…。どんでん返しはないけどな(いや、アレはどんでん返しと言えなくもないのか?)。

 宇宙人のやり口の微笑ましさには、思わず吹き出す。冷蔵庫の食料を食い散らかしたり、食器を積み木のように積み上げたり、家族写真をごそっと抜き去ったり…。だからどうしたと言いたくなる悪戯の数々。案外友好的な宇宙人なのかもよ。

 人間側はというと、宇宙人と戦闘体制に入ると腹を括ったはいいけれど、ご近所で銃を購入、番犬として保健所から獰猛な犬を引き取るぐらい。あぁ、こじんまり。友人知人を総動員した方が頼りになるのではないか。それに専門家よ、もうちょっと積極的に助けてやれよ。

 たいして褒めるべきところのないSFスリラーの中で、唯一、母を演じるケリー・ラッセルは良かった。最近の女優にしては珍しく、臭くならない程度の生活感を感じさせる。容姿は全く似ていないものの、ダイアン・レインを思わせる演技だ。彼女の夫と子どもたちへの偽りのない想いが作品を支えていると言って間違いない。頼りない役のせいか夫役のジョシュ・ハミルトンは精彩を欠く。

 ちょっと動揺したのは長男を演じるのはダコタ・ゴヨだ。「リアル・スティール」(11年)ではあんなに愛らしかったのに、たった2年で少年期の輝きが見事に消滅。やけに立派になった鼻ばかりが目につくという残念な事態。美少年が上手に成長するのは本当に難しい。





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