December 25-27 2015, Weekend

◆12月第4週公開映画BUZZ


レヴェナント:蘇えりし者 “The Big Short”
 配給:20世紀フォックス
 監督:アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ
 Budget:$135,000,000
 Weekend Box Office:$474,560(4) Great!
 OSCAR PLANET Score:79.5
 Oscar Potential:作品賞監督賞脚色賞
           主演男優賞:レオナルド・ディカプリオ
           助演男優賞:トム・ハーディ
           撮影賞編集賞美術賞衣装デザイン賞
           メイキャップ&ヘアスタイリング賞視覚効果賞録音賞音響効果賞

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テーマ : 映画情報
ジャンル : 映画

良いお年を

 ちょいと奥さん、「広瀬すず、可愛いのう」とか「五郎丸歩、カッコイイ!」とか「『下町ロケット』の役者は皆なんであんなに暑苦しい演技ばかりしているんだ?全員力が入り過ぎているときのアル・パチーノか!」とか「世間はあそこまで分かりやすくしないと感動できないのかね」なんて呟いていたら、2015年がもうすぐ終わりですよ。毎年言っていますが、本当に歳を重ねる度、時の流れるスピードが早くなっていきます。やらなければならないことが多くて、でもてきぱきこなすのは難しくて、だからと言って愚痴を言っているだけでは何も始まらなくて…と気がつけば、あぁ、12月も終わろうとしています。

 最近のFILM PLANET blogは理由をつけては一週間ほどまとめて休むことが多いのですが、うん、このペースは悪くないと個人的に思っています。さすがに「感謝祭」を理由に休んだのは気が引けましたが、まあ、良いでしょう。本当は「バレンタインデー」や「梅雨」「ハロウィン」も理由に休もうかと思っていたぐらいですから。えぇ、そうです。怠け者ですとも。

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テーマ : ひとりごと
ジャンル : ライフ

帰ってきたMr.ダマー バカMAX!

帰ってきたMr.ダマー バカMAX! “Dumb and Dumber To”

監督:ピーター・ファレリー、ボビー・ファレリー

出演:ジム・キャリー、ジェフ・ダニエルス、キャスリーン・ターナー、
   レイチェル・メルヴィン、ロブ・リッグル、ローリー・ホールデン

評価:★★




 世の中にバカ映画は多々あれど、バカ純度がここまで高いのは珍しい。アダム・サンドラー映画は真心を隠し味にしているし、ジャド・アパトウ映画やベン・スティラー映画は「実はインテリがバカやってます」の匂いがあるし、一見同じことをやっている「オースティン・パワーズ」(97年)に至ってはオシャレバカを目指している。その点、ジェフ・ダニエルスとジム・キャリーがバカと大バカに扮したこのシリーズは、紛れもなくバカ。バカ以外目指していない。以前はこういうノリに嫌悪感すら抱いていたけれど、バカを装ったバカ映画が多い中、バカに特化するのは何だか偉いようにも思える。いや、気のせいなんだけど。

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テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューション

ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューション “The Hunger Games: Mockingjay - Part 2”

監督:フランシス・ローレンス

出演:ジェニファー・ローレンス、ジョシュ・ハッチャーソン、
   リアム・ヘムズワース、ウッディ・ハレルソン、エリザベス・バンクス、
   ジュリアン・ムーア、フィリップ・シーモア・ホフマン、ジェフリー・ライト、
   サム・クラフリン、ジェナ・マローン、ウィロウ・シールズ、
   スタンリー・トゥッチ、ドナルド・サザーランド、マハーシャラ・アリ、
   ポーラ・マルコムソン、ナタリー・ドーマー、エヴァン・ロス、
   エルデン・ヘンソン、ウェス・チャサム、サリタ・チョウドリー、
   ステフ・ドーソン、ロバート・ネッパー

評価:★★




 ジェニファー・ローレンスはそれまでは、アンパンマンみたいな頬を持つ実力派若手女優という位置付けだった。それがこのシリーズと出合うことにより、電光石火でそのスター性を開花させた。万人が認める美貌ではなくても、彼女の感情表現の多彩さ・豊かさは、アクション場面でさえ有効に働く。ローレンスは超のつくスターへと飛躍した。

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テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

December 18-20 2015, Weekend

◆12月第3週公開映画BUZZ


スター・ウォーズ/フォースの覚醒 “Star Wars: The Force Awakens”
 配給:ディズニー
 監督:J・J・エイブラムス
 Budget:$200,000,000
 Weekend Box Office:$247,966,675(4134) Great!
 OSCAR PLANET Score:88.3 BIG WAVE!
 Oscar Potential:作品賞監督賞、脚色賞
           主演男優賞:ジョン・ボイエガ
           主演男優賞:ハリソン・フォード
           主演女優賞:デイジー・リドリー
           助演男優賞:アダム・ドライヴァー
           助演男優賞:オスカー・アイザック
           撮影賞編集賞美術賞衣装デザイン賞
           視覚効果賞録音賞音響効果賞作曲賞

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テーマ : 映画情報
ジャンル : 映画

イルカと少年2

イルカと少年2 “Dolphin Tale 2”

監督:チャールズ・マーティン・スミス

出演:ネイサン・ギャンブル、アシュレイ・ジャド、ハリー・コニック・ジュニア、
   モーガン・フリーマン、クリス・クリストファーソン、
   コージー・ズールスドーフ、オースティン・ストウェル

評価:★★★




 「ソウル・サーファー」(11年)でお馴染み、べサニー・ハミルトンがいきなりゲスト出演するのに驚くものの、結局目を奪われるのは相も変わらず、イルカと少年が戯れる画だ。水と光の力を借りてグレイの滑らかな身体を輝かせるイルカ。海の化身を思わせる眼差しの先で少年が泳ぐことで、それだけで何物にも代えがたい尊いものを感じさせる。曲芸などなくても、胸を打つものがある。『イルカと少年2』はこの画に、時間と呼ばれるものの厚みを加える。

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コードネーム U.N.C.L.E.

コードネーム U.N.C.L.E. “The Man from U.N.C.L.E.”

監督:ガイ・リッチー

出演:ヘンリー・カヴィル、アーミー・ハマー、アリシア・ヴィキャンデル、
   エリザベス・デビッキ、ヒュー・グラント、ジャレッド・ハリス、
   ルカ・カルヴァーニ、シルヴェスター・グロート、デヴィッド・ベッカム

評価:★★★




 いつもより大分控えめに抑えられているというのに、相変わらずガイ・リッチー映画のアクションの編集には頭が痛くなる。矢継ぎ早にカットを繋ぐことでスピード感を出すのが狙いなのだろう。けれど、同じところに数秒も静止していられない前のめりのそれは、肉体の内部に宿るスピードをも平然と殺してしまう。もっと肉体そのものの力を信じられないものか。

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テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

Tammy タミー

タミー Tammy “Tammy”

監督・出演:ベン・ファルコーン

出演:メリッサ・マッカーシー、スーザン・サランドン、キャシー・ベイツ、
   アリソン・ジャニー、ダン・エイクロイド、ゲイリー・コール、
   マーク・デュプラス、ナット・ファクソン、トニ・コレット、サンドラ・オー、
   サラ・ベイカー、マーク・L・ヤング

評価:★★




 メリッサ・マッカーシーのキャラクターはすっかり定着した。豪快な外見に見合った豪快な立ち居振る舞いで周囲を困惑させながら、実は人一倍純粋で傷つきやすい女。突拍子もない行動は強がりの表れ。伝わる人にはそれが伝わり、いつしか彼女を好きにならずにはいられない…という仕掛け。『タミー Tammy』もそんな一本だ。

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ジャンル : 映画

サヨナラの代わりに

サヨナラの代わりに “You're Not You”

監督:ジョージ・C・ウルフ
難病 治療 入院 手術 車いす
出演:ヒラリー・スワンク、エミー・ロッサム、ジョシュ・デュアメル、
   ロレッタ・ディヴァイン、マルシア・ゲイ・ハーデン、
   フランシス・フィッシャー、ジェイソン・リッター、
   ステファニー・ベアトリス、ジュリアン・マクマホン、
   アリ・ラーター、アンドレア・サヴェージ、ジェラルド・ダウニー
デート サンタクロース 温まりたい
評価:★★
介護 保険 健康保険


クリスマスの贈りもの パジャマのプレゼント
 女はALS(筋萎縮性側索硬化症)を患っている金持ち。もうひとりの女は歌手になることを夢見るだらしない女子大生。住む世界が違うふたりが「介護」を通して知り合い、人生を見つめ直す。100人中99人が思うだろう。『サヨナラの代わりに』は、あぁ、女版「最強のふたり」(11年)か。

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テーマ : 映画感想
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名もなき塀の中の王

名もなき塀の中の王 “Starred Up”

監督:デヴィッド・マッケンジー

出演:ジャック・オコンネル、ベン・メンデルソーン、ルパート・フレンド、
   サム・スプルエル、アンソニー・ウェルシュ、デヴィッド・アヤラ、
   ピーター・フェルディナンド、ガーシュウィン・ユスターシュ・Jnr 

評価:★★★★




 主人公エリックの印象がアッという間に変わる。演じるジャック・オコンネルはパッと見た感じ甘いマスクだし、心も硝子でできていそうな繊細さを感じさせる。あぁ、彼はケモノだらけの刑務所で生き残れるだろうか…などという心配が粉々に砕け散る快感。そう、ケモノという言葉はエリックにこそ相応しい。

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December 11-13 2015, Weekend

◆12月第2週公開映画BUZZ


マネー・ショート 華麗なる大逆転 “The Big Short”
 配給:パラマウント
 監督:アダム・マッケイ
 Budget:$28,000,000
 Weekend Box Office:$705,527(8) Great!
 OSCAR PLANET Score:82.0 BIG WAVE!
 Oscar Potential:作品賞監督賞脚色賞
           主演男優賞:スティーヴ・カレル
           助演男優賞:クリスチャン・ベール
           助演男優賞:ライアン・ゴズリング
           助演男優賞:ブラッド・ピット
           助演女優賞:メリッサ・レオ
           助演女優賞:マリサ・トメイ
           撮影賞、編集賞録音賞音響効果賞作曲賞

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恋人まで1%

恋人まで1% “That Awkward Moment”

監督:トム・ゴーミカン

出演:ザック・エフロン、マイルズ・テラー、マイケル・B・ジョーダン、
   イモジェン・プーツ、マッケンジー・デイヴィス、ジェシカ・ルーカス、
   アディソン・ティムリン、ジョシュ・パイス、エヴリナ・チューレン

評価:★★




 『恋人まで1%』という邦題はリリー・コリンズ映画かと早とちりしてしまいそうだけれど、これは昨今流行り(?)の下ネタで味つけしたロマンティック・コメディだ。ただし、主人公は三人の男ども。品良くまとめられるはずもなく、身も蓋もない直接的で下品な言葉のラリーが続く。現実もこんなものか。どっちでも良いか。

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ミケランジェロ・プロジェクト

ミケランジェロ・プロジェクト “The Monuments Men”

監督・出演:ジョージ・クルーニー

出演:マット・デイモン、ケイト・ブランシェット、ビル・マーレイ、
   ジョン・グッドマン、ジャン・デュジャルダン、ボブ・バラバン、
   ヒュー・ボネヴィル、ディミトリ・レオニダス

評価:★★




 2003年、アメリカ軍のイラク侵攻が始まった直後に開催されたアカデミー賞授賞式で、ニコール・キッドマンが壇上から語り掛けた。「戦争中のアカデミー賞に対する疑問の声も聞かれますが、芸術は大切です。この仕事に信念を持っているし、それに敬意を表したい」。ハリウッドの芸術に対する結束力は一般人が想像する以上に強固なものだ。ジョージ・クルーニーは同じようなことを考えながら撮ったのではないか。

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テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

エベレスト3D

エベレスト3D “Everest”

監督:バルタザール・コルマウクル

出演:ジェイソン・クラーク、ジョシュ・ブローリン、ジェイク・ギレンホール、
   ジョン・ホークス、サム・ワーシントン、キーラ・ナイトレイ、
   ロビン・ライト、エミリー・ワトソン、マイケル・ケリー、
   マーティン・ヘンダーソン、トーマス・M・ライト、アン・フーラ・シェルパ、
   マーク・ダーウィン、ティム・ダンディ、ディミトリ・ゴリトサス、
   イングヴァール・シーガーソン、トム・グッドマン=ヒル、
   ペンパ・シェルパ、ヴァネッサ・カービー、マイカー・A・ハウプトマン、
   クライヴ・スタンデン、エリザベス・デビッキ、森尚子

評価:★★★




 エベレストの標高は8,848メートルらしい。富士山に挑む気分でエベレストに向かったら大変な目に遭うことは素人でも分かる。『エベレスト3D』で描かれる出来事は、1996年に実際に起こった悲劇を基にしている。3D映画だと思って遊び気分だけで観ると、そのシヴィアな内容に動揺するかもしれない。

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ホーム・スイート・ヘル キレたわたしの完全犯罪

ホーム・スイート・ヘル キレたわたしの完全犯罪 “Home Sweet Hell”

監督:アンソニー・バーンズ

出演:キャサリン・ハイグル、パトリック・ウィルソン、
   ジョーダナ・ブリュースター、マディソン・ウルフ、エイダン・フラワーズ、
   ジェームズ・ベルーシ、ケヴィン・マクキッド

評価:★★




 TVシリーズ「デスパレートな妻たち」(04~12年)にブリーというキャラクターが出てくる。マーシア・クロスが演じるこの主婦は、何事も自分の思い通りにしないと気が済まないタイプ。計画を完璧に遂行するためには多少倫理観を犠牲にしても構わない。『ホーム・スイート・ヘル キレたわたしの完全犯罪』のヒロイン、モナも同じ系統に属する。ブリーをさらに過激に飾り立てたような印象。夫の浮気を知ったモナは、夫に愛人殺しを命じる。

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リベンジ・トラップ 美しすぎる罠

リベンジ・トラップ 美しすぎる罠 “Return to Sender”

監督:フアド・ミカティ

出演:ロザムンド・パイク、シャイロー・フェルナンデス、ニック・ノルティ、
   カムリン・マンヘイム、アレクシ・ワッサー、ルーマー・ウィリス

評価:★★




 強烈だったせいもあるのだろう。ロザムンド・パイクが主演する『リベンジ・トラップ 美しすぎる罠』が、もうひとつの「ゴーン・ガール」(14年)のように見える。若い男にレイプされたパイクは本来、同情されても良い存在なのに、別の角度から見ると、レイプ犯よりも狂って見えるのがミソだ。ただし、笑いはない。

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December 4-6 2015, Weekend

◆12月第1週公開映画BUZZ


“Youth”
 配給:フォックス・サーチライト
 監督:パオロ・ソレンティーノ
 Budget:€12,300,000
 Weekend Box Office:$78,085(4) Good!
 OSCAR PLANET Score:67.7
 Oscar Potential:作品賞監督賞脚本賞
           主演男優賞:マイケル・ケイン
           助演男優賞:ポール・ダノ
           助演男優賞:ハーヴェイ・カイテル
           助演女優賞:ジェーン・フォンダ
           助演女優賞:レイチェル・ワイズ
           撮影賞、編集賞、メイキャップ&ヘアスタイリング賞、作曲賞

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45歳からの恋の幕アケ!!

45歳からの恋の幕アケ!! “The English Teacher”

監督:クレイグ・ジスク

出演:ジュリアン・ムーア、マイケル・アンガラノ、グレッグ・キニア、
   リリー・コリンズ、ネイサン・レイン、ノーバート・レオ・バッツ

評価:★★★




 若い頃のジュリアン・ムーアは喜劇が苦手だったように記憶している。過剰にコメディのタイミングを意識すると、妙に演技のスピードが落ちるのだ。ところが今やコメディでも(ドタバタに走らなければ)安心して観ていられるムーアである。『45歳からの恋の幕アケ!!』(なんと的外れで酷い邦題だ)など、喜劇演技になると露わになるどん臭さや野暮ったさをプラスに変換させて、余裕綽々ではないか。

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テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

PAN ネバーランド、夢のはじまり

PAN ネバーランド、夢のはじまり “Pan”

監督:ジョー・ライト

出演:リーヴァイ・ミラー、ヒュー・ジャックマン、ギャレット・ヘドランド、
   ルーニー・マーラ、アマンダ・セイフライド、アディーク・アクタル、
   ノンソー・アノジー、キャシー・バーク、エメラルド・フェネル、
   カーラ・デルヴィーニュ、ルイス・マクドゥガル

評価:★★




 ここにはお馴染みの物語がない。誰もが知る冒険よりも前、ピーター・パンの誕生秘話が描かれるのだという。ポイントはやはり、ピーター・パンのキャスティングだろう。抜擢されたリーヴァイ・ミラーは利発でやんちゃな顔立ちのオージー・ボーイだ。写真だと分かり辛いものの、動きがつくとなかなか良い。無理に背伸びすることないまま、伸び伸びカメラの前を駆け回る。ピーター・パンはもう少し大きいイメージがあるけれど、これはこれで悪くない。

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テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

アクトレス 女たちの舞台

アクトレス 女たちの舞台 “Clouds of Sils Maria”

監督:オリヴィエ・アサヤス

出演:ジュリエット・ビノシュ、クリステン・スチュワート、
   クロエ・グレース・モレッツ、ラース・アイディンガー、
   ジョニー・フリン、ブラディ・コーベット

評価:★★★




 ヴェテラン女優と新進女優を組み合わせた映画だと「イヴの総て」(50年)を思い出してしまうけれど、『アクトレス 女たちの舞台』はショービズ界の裏で渦巻く欲望をどろどろに描き出すアプローチはなされない。20年前の舞台の再演が決まり、それに関わる人々の時間が露わにされる。監督はなるほど、「夏時間の庭」(09年)を撮ったオリヴィエ・アサヤスだ。

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第73回ゴールデン・グローブ賞 ノミネーション予想

※この文章は、アカデミー賞専門サイトOSCAR PLANETのために書いたものの転載になります[先行公開]。




 先日、ゴールデン・グローブ賞のカテゴリー分けについて、ちょっとしたニュースになりました。リドリー・スコット監督の『オデッセイ』がコメディ/ミュージカル部門に振り分けられたのです。

 GG賞のカテゴリーを決めるのは主催する外国人記者協会です。各配給会社が希望カテゴリーを提出、それを基にカテゴリーが考慮されますが、全て配給会社の希望通りになるわけではありません。協会がノーと言えば、コメディ/ミュージカル部門を希望してもドラマ部門に振り分けられます。例えば今年は、喜劇要素が強いジェイ・ローチ監督の『Trumbo』がコメディ/ミュージカル部門に提出されながら、ドラマ部門に回されました。

 配給会社は実は、僅かでも喜劇色があればコメディ/ミュージカル部門を希望する傾向にあります。賞レースに絡む映画はシリアスなドラマ映画が多く、C/M部門の方がライヴァルが少ないためです。C/M部門で候補に挙がり、あわよくば受賞して、BUZZを盛り上げたい。それが配給会社の狙いです。そのため無理かもしれないと覚悟しつつも、C/M部門にねじ込もうとするのです。『オデッセイ』はまさしくこのパターン。シリアスなドラマ要素が強いのにも関わらず、C/M部門に入ったというわけです。協会の決定には批判も起こりましたが、決定が覆ることは稀。これはフォックスの戦略通りと言えるでしょう。

 賞レースは前哨戦でどれだけ目立つことができるか、それが後に開催される賞、そう、例えばアカデミー賞の得票に大きな影響を与えます。作品を観てもらうことも重要ですが、前哨戦成績の良さが得票に繋がることも大いに考えられるのです。そしてオスカーに次ぐ大きな映画賞であるゴールデン・グローブ賞で目立つことは、それだけ重要というわけです。ドラマ部門で候補に挙がって受賞を逃すか、コメディ/ミュージカル部門で候補に挙がって受賞するか。どちらがその後の賞レースに好影響を与えるかは、考えるまでもありません。

 ゴールデン・グローブ賞でコメディ/ミュージカル部門に入った『オデッセイ』はその後、どんな賞レース展開を見せるでしょうか。大いに注目したいところです。

 今回はリッキー・ジャーヴェイスが久々にホストに戻ってきます。毒入りジョーク満載の式になることが予想されます。今から楽しみです。そんなこんなで今年も全く深く考えず、主要9部門のノミネート予想をしてみました。




◆作品賞<ドラマ部門>
ブリッジ・オブ・スパイ
Brooklyn
クリード チャンプを継ぐ男
レヴェナント:蘇えりし者
Spotlight Lock

if six...
ヘイトフル・エイト
マッドマックス 怒りのデス・ロード
Room


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テーマ : 映画関連ネタ
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リトル・アクシデント 闇に埋もれた真実

リトル・アクシデント 闇に埋もれた真実 “Little Accidents”

監督:サラ・コランジェロ

出演:エリザベス・バンクス、ボイド・ホルブルック、ジェイコブ・ロフランド、
   ジョシュ・ルーカス、クロエ・セヴィニー、トラヴィス・トープ、
   ボー・ライト、ジェームズ・デフォレスト・パーカー

評価:★★★




 山間の炭鉱の町で10人が死亡する事故が起こる。事故は一瞬だ。けれど、傷はなかなか癒えない。そこで生きる人々は何かに囚われ、何かを無意識に憎み、けれどそこから抜け出す術を知らない。『リトル・アクシデント 闇に埋もれた真実』はその中から、中でも三人を取り上げる。事故の唯一の生還者ボイド・ホルブルック、炭鉱会社の管理職の妻エリザベス・バンクス、そして事故で父を亡くした少年ジェイコブ・ロフランドだ。

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November 27-29 2015, Weekend

◆11月第4週公開映画BUZZ


クリード チャンプを継ぐ男 “Creed”
 配給:ワーナー・ブラザース
 監督:ライアン・クーグラー
 Budget:$35,000,000
 Weekend Box Office:$29,632,823(3284) Great!
 OSCAR PLANET Score:87.3 BIG WAVE!
 Oscar Potential:作品賞監督賞脚本賞
           主演男優賞:マイケル・B・ジョーダン
           助演男優賞:シルヴェスター・スタローン
           撮影賞編集賞録音賞音響効果賞作曲賞

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ヴィジット

ヴィジット “The Visit”

監督:M・ナイト・シャマラン

出演:オリヴィア・デヨング、エド・オクセンボウルド、
   ディアナ・ダナガン、ピーター・マクロビー、キャスリン・ハーン

評価:★★




 「エアベンダー」(10年)ではファンタジー、「アフター・アース」(13年)ではSFに手を出し、もはや誰の目から見ても迷走が明らかだったM・ナイト・シャマランがホラーに戻ってきた。…と言っても小品だ。仕方ない。不出来な作品の連発はシャマラン映画をキワモノとして見做す人を大量に生んだ。大金投入をスタジオが躊躇うのは当たり前だ。それゆえの小品ホラー。原点回帰云々というよりも、これぐらいしか任せてもらえないというのが本当のところだろう。

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メイズ・ランナー2:砂漠の迷宮

メイズ・ランナー2:砂漠の迷宮 “Maze Runner: The Scorch Trials”

監督:ウェス・ボール
ゲーム バイオハザード ピアノ ビオラ バイオリン オーケストラ
出演:ディラン・オブライエン、カヤ・スコデラーリオ、キー・ホン・リー、
   トーマス・サングスター、ローサ・サラザール、デクスター・ダーデン、
   アレクサンダー・フローレス、ジェイコブ・ロフランド、エイダン・ギレン、
   ジャンカルロ・エスポジート、パトリシア・クラークソン、
   バリー・ペッパー、リリ・テイラー、テリー・デイル・パークス
布団 座布団 湯呑み テーブル 椅子 キッチン ガスコンロ 給湯器 シンク 雑巾
評価:★★




 巨大蜘蛛が棲む巨大迷路から見事脱出した少年たちが走る。とにかく走る。ひたすら走る。一作目(14年)ではディラン・オブライエンの走りが目立っていたものの、今回は他の少年たちも懸命に走る。「ハンガー・ゲーム」(12年)や「ダイバージェント」(14年)のように、やっぱりか巨大権力が彼らの前に立ちはだかる。無力な彼らは逃げるしかない。おそらく死んでいく者たちは足が遅いのだ。あら、残念。

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