April 24-26 2015, Weekend

◆4月第4週公開映画BUZZ


“The Age of Adaline”
 配給:ライオンズゲイト
 監督:リー・トランド・クリーガー
 Budget:$25,000,000
 Weekend Box Office:$13,203,458(2991)
 OSCAR PLANET Score:50.8
 Oscar Potential:主演女優賞:ブレイク・ライヴリー
           助演男優賞:ハリソン・フォード

“Little Boy”
 配給:オープンロード・フィルムズ
 監督:アレハンドロ・モンテヴェルデ
 Budget:$30,000,000
 Weekend Box Office:$2,750,356(1045) zzz...
 OSCAR PLANET Score:28.9 BIG BOMB!
 Razzie Potential:作品賞、監督賞、脚本賞

“The Water Diviner”
 配給:ワーナー・ブラザース
 監督:ラッセル・クロウ
 Budget:$22,500,000
 Weekend Box Office:$1,220,335(320)
 OSCAR PLANET Score:58.7
 Oscar Potential:主演男優賞:ラッセル・クロウ
           助演女優賞:オルガ・キュリレンコ

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インターンシップ

インターンシップ “The Internship”
IT企業 Google 滑り台 自転車 昼寝室。サウナ。遊園地
監督:ショーン・レヴィ

出演:ヴィンス・ヴォーン、オーウェン・ウィルソン、ローズ・バーン、
   マックス・ミンゲラ、ディラン・オブライエン、ティヤ・シルカー、
   ジョシュ・ブレナー、トビット・ラファエル、アーシフ・マンドヴィ、
   ジョシュ・ギャッド、ジェシカ・ゾー、ロブ・リグル、エリック・アンドレ、
   ジョン・グッドマン、ウィル・フェレル
ピザ バイク 宅配 筋トレ 筋肉 マラソン
評価:★★




 地道に腕時計を売る仕事をしているヴィンス・ヴォーンとオーウェン・ウィルソンの会社が突然倒産する。アナログ人間の彼らがIT企業のインターンとなり、就職を目指す。ライヴァルは優秀大学の学生たち。果たして勝ち目はあるだろうか。『インターンシップ』のテーマは「変化」だ。そして「人と情報を繋げる」ことだ。

 就職テストはヴォーンとウィルソンが変わり者の学生たちとチームを組み、ライヴァルチームよりもポイントを稼ぐこと。その競争が見せ場になるわけだけれど、アナログ人間ふたりが足を引っ張るのは言うまでもない。安心できる着地点に向かって、笑いがのんびり振り撒かれる。心地良いとするか、温いとするか。判断には迷わない。

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アンリミテッド

アンリミテッド “Tracers”

監督:ダニエル・ベンマヨール

出演:テイラー・ロートナー、マリー・アヴゲロプロス、アダム・レイナー、
   ラフィ・ガヴロン、ルシアーノ・アクナ・ジュニア、ジョシュ・ヤドン

評価:★★




 「トワイライト」シリーズ(08~12年)終了以来久しぶりに、テイラー・ロートナーが顔を見せる。どうやらその間、熱心に筋トレに励んでいたわけではなかったらしい。いや、同世代の俳優に較べたらスポーツマン体型であることは間違いない。けれど、オオカミだった頃を思うと顔がふっくら、シルエットにも見惚れるほどの美しさはない。勿体ない。だって『アンリミテッド』はパルクールが題材なのだ。

 「フルスロットル」(14年)でも紹介されていたように、パルクールは特別な道具を用いることなく、街中にある建物や壁などの障害物を乗り越えたり素早い動きを見せるスポーツ。アクロバティックな技が画面に映えるのは、やはり恵まれた肉体あればこそ。バックに流れるご機嫌なロックやヒップホップにも難なく溶け込む身体は、それこそオオカミ時代のロートナーのそれだろう。今回半裸場面が僅かしかなかったのは(それもベッド場面)、自信のなさの表れと見た。

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ジュピター

ジュピター “Jupiter Ascending”

監督:ラナ・ウォシャウスキー、アンディ・ウォシャウスキー

出演:チャニング・テイタム、ミラ・クニス、エディ・レッドメイン、
   ショーン・ビーン、ダグラス・ブース、タペンス・ミドルトン、
   ペ・ドゥナ、ジェームズ・ダーシー、ティム・ピゴット=スミス

評価:★★




 物語だけ眺めるならば、『ジュピター』には「不思議の国のアリス」の匂いがある。平凡な毎日を送る少女が別の世界に迷い込み冒険を繰り広げる。けれどウォシャウスキー姉弟がやりたかったのは、結局のところ新たなる「スター・ウォーズ」(77年)だったのではないか。宇宙を舞台にしたスペースオペラ。たっぷりの視覚効果。次々登場するキャラクター。動物型異星人。ガジェット。宇宙船。近未来色濃厚な美術。もしかしたらはそれは、「遠い昔、遥か彼方の銀河系」に通じているかもしれない。

 ウォシャウスキー姉弟はどうやら、作品の世界観を細部まで考えている。ひょっとしてコミックが原作にあるのではないかと思ったほど。SFにおいては重要な作業だから、これ自体は悪いことではない。けれど、2時間以上の上映時間、セリフのある部分のほとんどが世界観の説明に費やされるのはどうなのか(その割に雑な細部)。ヒロインは飲み込みが早く、瞬く間に状況を理解するものの、観客は見事に置いてけぼり。次々出てくる新しい情報を整理するのに一杯いっぱい。SFアクションの宿命?いや、優れた映画はアクションで魅了しながら、それを説明してしまうものだろう。「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」(14年)を見よ。

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22ジャンプストリート

22ジャンプストリート “22 Jump Street”

監督:フィル・ロード、クリストファー・ミラー

出演:ジョナ・ヒル、チャニング・テイタム、ピーター・ストーメア、
   アイス・キューブ、ワイアット・ラッセル、アンバー・スティーヴンス、
   ジリアン・ベル、ニック・オファーマン、キャロライン・アーロン、
   デイヴ・フランコ、クイーン・ラティファ、アンナ・ファリス、
   ビル・ヘイダー、セス・ローゲン

評価:★★★★




 「21ジャンプストリート」(12年)に引き続き、ジョナ・ヒルとチャニング・テイタムのコンビネーションが強力だ。リバウンドなのか丁度良い塩梅でデブなヒル。いよいよ首の太さが尋常じゃなくなってきたテイタム。ふたりの掛け合いが、まろやかな中にピリリと刺激のある空気を生み出す。際どいギャグが畳み掛けられても嫌みを感じさせない。同性愛や人種の問題、部活動や社交クラブ等のキャンパスライフ、世間がブロマンスと呼ぶ男同士の近しい関係性…ふたりは目の前の課題を恐れを知らぬスピードで次々突破する。

 『22ジャンプストリート』は中でも、ブロマンス要素が前面に出る。ヒルとテイタムは潜入捜査のパートナーであり、同時に恋人のように振る舞う。完全に狙っている。ヒルがテイタムの友人に見せる感情は嫉妬以外の何物でもないし、仲違いしたふたりが単独で仕事にあたる件は恋人同士の別れそのもの。そしてここが異色なのだけど、それでいて爽やかだ。どろどろしていない。

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ナイト ミュージアム/エジプト王の秘密

ナイト ミュージアム/エジプト王の秘密 “Night at the Museum: Secret of the Tomb”

監督:ショーン・レヴィ

出演:ベン・スティラー、ロビン・ウィリアムス、オーウェン・ウィルソン、
   ダン・スティーヴンス、ベン・キングスレー、スティーヴ・クーガン、
   リッキー・ジャーヴェイス、レベル・ウィルソン、スカイラー・ギソンド、
   ラミ・マレック、パトリック・ギャラガー、ミズオ・ペック、
   アンジャリ・ジェイ、ディク・ヴァン・ダイク、ミッキー・ルーニー、
   ビル・コッブス、アンドレア・マーティン、レイチェル・ハリス、
   アリス・イヴ、ヒュー・ジャックマン

評価:★★




 多くのシリーズ物を倣い、これまでと同じことを繰り返す。博物館の展示物が謎の石板の力により命を得て、夜な夜な動き出す。ただし、さすがに新しく動くものが出てくる。ニューヨークのアメリカ自然史博物館、ワシントンD.C.のスミソニアン博物館に続き、ロンドンの大英博物館が舞台となり、トリケラトプスの化石、いくつもの首を持つソウリュウという名の怪物、ライオンの石像が大暴れ。まあ、いくら暴れても誰も死にそうにないのも同じ。

 前二作の模倣と思われたくない。少なくとも作り手は、そう思ったようだ。『ナイト ミュージアム/エジプト王の秘密』には他にも「新ネタ」が投入される。まずは新しく展示物として登場する原始人。これを主人公の警備員ベン・スティラーが二役目として演じる。そして原始人スティラーが警備員スティラーを「パパ」と呼んで懐く。このシリーズでは受け身演技に徹していたスティラー。それが不満だったのかもしれない。今回は原始人としてボケを披露して満足気だ。傍から見ていると、温いだけだけど。

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April 17-19 2015, Weekend

◆4月第3週公開映画BUZZ


“True Story”
 配給:フォックス・サーチライト
 監督:ルパート・グールド
 Budget:-
 Weekend Box Office:$1,950,214(831) zzz...
 OSCAR PLANET Score:50.6
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
           主演男優賞:ジョナ・ヒル
           助演男優賞:ジェームズ・フランコ

チャイルド44 森に消えた子供たち “Child 44”
 配給:サミット・エンターテイメント
 監督:ダニエル・エスピノーサ
 Budget:$50,000,000
 Weekend Box Office:$621,812(510) zzz...
 OSCAR PLANET Score:34.6 BIG BOMB!
 Razzie Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
           主演男優賞:トム・ハーディ
           助演男優賞:ゲイリー・オールドマン
           助演女優賞:ノオミ・ラパス

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イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密

イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密 “The Imitation Game”
メガネ コンタクトレンズ サングラス 目薬 眼科
監督:モルテン・ティルドゥム
クロスワード ハードディスク マウス キーボード
出演:ベネディクト・カンバーバッチ、キーラ・ナイトレイ、
   マシュー・グード、ロリー・キニア、アレン・リーチ、
   マシュー・ビアード、チャールズ・ダンス、マーク・ストロング

評価:★★★★




 ケンブリッジ大学に勤めていたアラン・チューリングは1939年、政府から極秘の仕事を任される。チューリングが挑むのは「世界一難しいパズル」だ。人はそれをエニグマと呼ぶ。言わずと知れたナチス・ドイツによる第二次世界大戦用暗号機だ。チューリングはいかにしてパズルを解き明かすのか。『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』は同時に、謎に包まれたチューリング自身を解き明かす。

 チューリングが作り上げるエニグマ解読器が壁一面に広がる。いくつもの円盤状のダイヤル。複雑に伸びるケーブル。がたごと鳴り続ける振動音。デザイン性の一切が排除されながら、どこかロマンティックだ。そして物哀しくもある。日が切り替わる度に送られてくる解読内容を手掛かりに、チューリングは機械の精度を突き詰める。そして彼はそれを「クリストファー」と呼ぶ。

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イントゥ・ザ・ウッズ

イントゥ・ザ・ウッズ “Into the Woods”

監督:ロブ・マーシャル

出演:エミリー・ブラント、ジェームズ・コーデン、メリル・ストリープ、
   アンナ・ケンドリック、リラ・クロフォード、ダニエル・ハットルストーン、
   マッケンジー・マウジー、ジョニー・デップ、クリス・パイン、
   ビリー・マグヌッセン、クリスティーン・バランスキー、
   ルーシー・パンチ、タミー・ブランチャード、トレイシー・ウルマン

評価:★




 ミュージカル映画は舞台版の翻訳から企画が始まりがちだ。安易に手を出すのはやめた方が良い。いくらステージの上で映える物語や音楽でも、映画にした途端に魔法が消える可能性が高い。それくらい映画と舞台は違う。それからもうひとつ、舞台で名を挙げた人がそのまま映画監督にスイッチするのも厳しいものがある。ロブ・マーシャルのことだ。

 『イントゥ・ザ・ウッズ』は誰もが知るお伽噺のその後を描いた物語らしい。シンデレラ、赤ずきん、ジャック(と豆の木)、ラプンツェルらの物語が交錯。子どもに恵まれないパン屋の夫婦と、彼らに魔法をかけた魔女の物語も新たに投入される。それぞれの物語の登場人物が別の物語の登場人物と繋がっていたり、展開上の重要な役割を別の物語の人物が担っていたり、遊びを散りばめた設定。なのに一向に弾まない。ただ絡ませただけにしか見えない脚本の芸不足もさることながら、マーシャルの演出に厳しいものがある。

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博士と彼女のセオリー

博士と彼女のセオリー “The Theory of Everything”

監督:ジェームズ・マーシュ

出演:エディ・レッドメイン、フェリシティ・ジョーンズ、チャーリー・コックス、
   デヴィッド・シューリス、マキシン・ピーク、ハリー・ロイド、
   エミリー・ワトソン、サイモン・マクバーニー

評価:★★★




 スティーヴン・ホーキングという名前から思い浮かぶ言葉は「宇宙」「ブラックホール」「時間」「天才」といったあたりか。凡人には到底理解できない学問分野で賞賛を浴びる人物だ。『博士と彼女のセオリー』は彼の人生を描く。…と言っても、伝記の匂いは微かに留められる。ケンブリッジ大学時代、パーティで出会った妻ジェーン・ワイルドとのラヴストーリーに仕立てたのがミソだ。

 最初は別にドラマティックなふたりではない。特別な何かを一目で互いに感じる普通の男女。けれど、そこはホーキング博士、セリフが面白い。自分の得意とする学問絡みの言葉を紡ぎながら、ユーモアを滲ませる。狙った笑いではないのが良い。真面目に、誠実に話し、それが独特の可笑しみに繋がる。舞踏会の後、ふたりが星空の下で踊る場面は実にロマンティックだ。が…。

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ブルックリンの恋人たち

ブルックリンの恋人たち “Song One”

監督:ケイト・バーカー=フロイランド

出演:アン・ハサウェイ、ジョニー・フリン、
   ベン・ローゼンフィールド、メアリー・スティーンバージェン

評価:★★




 「レ・ミゼラブル」(12年)には良いことがひとつあった。アン・ハサウェイが作中、髪を刈ったのだ。以来ハサウェイはショートヘアをキープしている。これが可愛い。頭が小さく形も抜群のハサウェイ、特に後頭部からうなじにかけてのラインが美しく、多少無造作なヘアスタイルだったとしても魅せてしまう。『ブルックリンの恋人たち』でもハサウェイのショートはたっぷり楽しめる。そしてそれが、最大の見ものだ。

 ハサウェイは博士号の修得を目指してモロッコで活動中、弟が交通事故に遭ったことを知る。駆けつけた病院には昏睡状態の弟が眠っている。部屋で弟の私物を眺めていたとき、彼の敬愛するシンガーを知り、そのライヴに駆けつける。ライヴ終了後、会話を交わしたふたりは恋に落ちる。まあ、言ってみれば、メロドラマだ。

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ステイ・コネクテッド つながりたい僕らの世界

ステイ・コネクテッド つながりたい僕らの世界 “Men, Women & Children”

監督:ジェイソン・ライトマン

出演:アダム・サンドラー、ローズマリー・デウィット、トラヴィス・トープ、
   ジェニファー・ガーナー、ジェイソン・ダグラス、ケイトリン・デヴァー、
   ディーン・ノリス、アンセル・エルゴート、ジュディ・グリア、
   オリヴィア・クロチッチア、J・K・シモンズ、ティナ・パーカー、
   エレナ・カンポリス、デニス・ヘイスバート、シェーン・リンチ、
   ウィル・ペルツ、ティモシー・シャラメ、エマ・トンプソン

評価:★★




 映画でインターネットが取り上げられると、大抵の場合、負の側面が強調される。一般家庭に爆発的に広まったのは、ついこの前のこと。対応できない人々は思いの外多く、それを利用した犯罪は増える一方だ。もはやネット社会からは逃れられない。事実だ。事実だけれど、しかしジェイソン・ライトマン、何故彼がその警鐘を鳴らす必要があったのか。

 ライトマンは日々の暮らしの傍らにあるインターネットの闇を矢継ぎ早に提示する。有害ポルノサイト。出会い系サイト。スマートフォンを睨んだ状態での歩行。面と向かって話していても続くメール。中傷。プライヴァシーの侵害。ベッドの上での接続。素性の知れない相手とのオンラインゲーム。誰もが当たり前のように持っているSNSページ。クリックひとつで暗転も好転もする人生。行き過ぎた監視。

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April 10-12 2015, Weekend

◆4月第2週公開映画BUZZ


“The Longest Ride”
 配給:20世紀フォックス
 監督:ジョージ・ティルマン・ジュニア
 Budget:$34,000,000
 Weekend Box Office:$13,019,686(3366)
 OSCAR PLANET Score:37.3
 Razzie Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
           主演男優賞:スコット・イーストウッド
           主演女優賞:ブリット・ロバートソン

“Clouds of Sils Maria”
 配給:IFCフィルムズ
 監督:オリヴィエ・アサヤス
 Budget:$6,600,000
 Weekend Box Office:$61,810(3) Great!
 OSCAR PLANET Score:83.0 BIG WAVE!
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
           主演女優賞:ジュリエット・ビノシュ
           助演女優賞:クロエ・グレース・モレッツ
           助演女優賞:クリステン・スチュワート

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子連れじゃダメかしら?

子連れじゃダメかしら? “Blended”

監督:フランク・コラチ

出演:アダム・サンドラー、ドリュー・バリモア、べラ・ソーン、
   ウェンディ・マクドレン=コーヴィ、ジョエル・マクヘイル、
   ケヴィン・ニーロン、ジェシカ・ロウ、テリー・クルーズ

評価:★★




 アダム・サンドラーとドリュー・バリモアは確かにお似合いのカップルだ。どちらも見た目が柔らかく、毒のある掛け合いに置かれてもその身体で気持ち良く吸収してしまう。サンドラー主演のコメディは多々あれど、恋愛要素が絡んだ場合、バリモアと一緒になったときこそサンドラーは輝く。そんなわけでふたりの共演三作目となるのが『子連れじゃダメかしら?』だ。

 どちらも若さが弾けていた「ウェディング・シンガー」(98年)から16年。サンドラーはオッサンになった。バリモアもオバチャンに近づいた。どちらも子持ち。無理のない設定だ。ふたりが一緒にいるときの安心感は変わらない。喧嘩をしていても嫌な気分にはならない。相性が良いというのはこういうことを言うのだ。

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ネイバーズ

ネイバーズ “Neighbors”

監督:ニコラス・ストーラー

出演:セス・ローゲン、ザック・エフロン、ローズ・バーン、
   デイヴ・フランコ、クリストファー・ミンツ=プラッセ、
   アイク・バリンホルツ、カーラ・ギャロ、リサ・クドロー

評価:★★★




 「グリーン・ホーネット」(11年)でヒーローを演じるためにダイエットを敢行、大幅に減量したセス・ローゲン。あれから3年が経ち、身体はすっかりぶよぶよに戻った。好もしいことだ。ローゲンの繰り出す、裏側に棘を忍ばせた陽気な笑いはスマートな身体に似合わない。『ネイバーズ』でも呑気に大らかに自分を転がす。

 話はあってないようなものだ。赤ん坊が生まれ、閑静な住宅街に越してきた夫婦が主人公。彼らが後から隣にやってきた大学社交クラブのパーティという名のバカ騒ぎに夜な夜な苦しむも、遂に全面戦争が始まる…というストーリー。「バカ学生 vs. 善良な夫婦」。「ホーム・アローン」(90年)の主人公を入れ替えたような設定で、俳優たちが身体を張った対決に身を投じる。

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スペース・ステーション76

スペース・ステーション76 “Space Station 76”

監督:ジャック・プロトニック

出演:パトリック・ウィルソン、リヴ・タイラー、マット・ボマー、
   マリサ・コフラン、ジェリー・オコネル、カイリー・ロジャース

評価:★★




 そのサバービアで起こる出来事に目新しいものはない。美しい風景。落とされる緑。綺麗な洋服。大切な仕事。抑え切れない欲望。繋がれない苦しみ。吐き出される性欲。圧倒的な孤独。傍らにあるドラッグ。不安定な精神状態。同性愛。夫婦の危機。不倫。ほら、そんな目新しいものではない。ただし、そのサバービアは宇宙にある。『スペース・ステーション76』は宇宙の片隅に浮かぶステーションで暮らす人々を描く。

 ここでの宇宙はメタファーだ。タイトルにもあるように美術や衣装、化粧や髪型は70年代が意識されていて、レトロポップな匂いがぷんぷん。多少サイケデリックな空気も漂う。全体的に作り物感が強調される。一見理想の街並み。けれど、その奥底には人間ならば誰もが抱える抑圧の感情が蠢いていて、宇宙空間に僅かしかない空気を振動させる。その様を観察する。したがってここには、SF映画でお馴染みの冒険は皆無だ。

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シェフ 三ツ星フードトラック始めました

シェフ 三ツ星フードトラック始めました “Chef”

監督・出演:ジョン・ファヴロー

出演:ソフィア・ヴェルガラ、エムジェイ・アンソニー、ジョン・レグイザモ、
   スカーレット・ヨハンソン、オリヴァー・プラット、
   ボビー・カナヴェイル、エイミー・セダリス、
   ダスティン・ホフマン、ロバート・ダウニー・ジュニア

評価:★★★




 料理を扱った映画だから当然か。だけれどしかし、出てくる料理がどれもこれも旨そうなのが嬉しい。芸術的かつ官能的な料理人の手つきを調味料に、次々と料理は運ばれ、そして皿は空けられていく。中でもメインフードとして出てくるキューバ発のサンドイッチが最高。パンにナイフを入れる度、口に入る度、カリカリ音を立てるのだ。

 Twitter上での子どもじみた喧嘩をきっかけにレストランを追われた料理人が、フードトラック(屋台という呼称はどうもピンと来ない)を使ったサンドイッチ屋を開店させ、自分の人生を見つめ直すことになる。散々語られてきた定番の物語。新味はない。それでも『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』は不味くない。何故か。

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パーフェクト・プラン

パーフェクト・プラン “Good People”

監督:ヘンリク・ルーベン・ゲンツ

出演:ジェームズ・フランコ、ケイト・ハドソン、トム・ウィルキンソン、
   オマール・シー、サム・スプルエル、アンナ・フリエル

評価:★




 これはひょっとして「シンプル・プラン」(98年)を参考にしたのだろうか。生活の苦しい人々が訳ありの大金を発見、運命を狂わせていく。もちろん大雪は出てこないし、妻は「マクベス夫人」でもない。当然監督はサム・ライミではなく、あらら、皮肉も笑いも丸っきり無視される。『パーフェクト・プラン』は設定こそ「シンプル・プラン」風だけれど、仕上がりは志低いB級アクションだ。

 気が滅入るのは作品を覆う陰鬱な空気だ。シカゴで事業に失敗し、心機一転ロンドンに越してきた夫婦が主人公。ぼろぼろの家。軌道に乗らない仕事。恵まれない子ども。時折のスシ・ナイトが日々のオアシス。光熱費が払えず、遂には退去命令まで出される。彼らに絡むのがドラッグの売人やら悪徳警官、犯罪グループのチンピラで、どの方角を向いても景気の好さとは無縁だ。それをロンドンの空がダメ押しする。この陰鬱な空気を動かそうという気配が感じられないのが問題だ。

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April 3-5 2015, Weekend

◆4月第1週公開映画BUZZ


ワイルド・スピード SKY MISSION “Furious 7”
 配給:ユニヴァーサル
 監督:ジェームズ・ワン
 Budget:$250,000,000
 Weekend Box Office:$147,187,040(4004) Great!
 OSCAR PLANET Score:74.6
 Oscar Potential:編集賞、視覚効果賞、録音賞、音響効果賞

“Woman in Gold”
 配給:ワインスタイン・カンパニー
 監督:サイモン・カーティス
 Budget:$11,000,000
 Weekend Box Office:$2,091,551(258) Good!
 OSCAR PLANET Score:50.0
 Oscar Potential:主演女優賞:ヘレン・ミレン
           助演男優賞:ライアン・レイノルズ

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プリデスティネーション

プリデスティネーション “Predestination”

監督:マイケル・スピエリッグ、ピーター・スピエリッグ

出演:イーサン・ホーク、セーラ・スヌーク、ノア・テイラー

評価:★★★★




 時間旅行が絡んだSF映画のややこしさは「LOOPER ルーパー」(12年)が極めたかと思われたが、どっこい、『プリデスティネーション』はさらにその上を行くややこしさで頂点に立つ。タイムトラヴェル物のややこしさはもちろん、タイムパラドックスなるものが話の底に横たわるがゆえであるものの、ここではそれを帳尻合わせとは別次元のところまで掘り下げる。

 前半はSF映画とは思えない。バーテンダーのイーサン・ホークにひとりの男が、その数奇な人生を語り始める。「女」として孤児院の玄関の前に捨てられていたこと。孤児院での生活に馴染めなかったこと。宇宙へ行くことを目指したこと。喧嘩が原因でその夢が断たれたこと。雨宿りをしたときにある男と恋に落ちたこと。二度と彼に会えなかったこと。妊娠したこと。産んだばかりの赤ちゃんを誘拐されたこと。そして、出産時に自分に関するある情報を知らされたこと。

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アナベル 死霊館の人形

アナベル 死霊館の人形 “Annabelle”

監督:ジョン・R・レオネッティ

出演:アナベル・ウォーリス、ウォード・ホートン、
   アルフレ・ウッダード、トニー・アメンドーラ

評価:★★




 アナベルちゃんはミシンに電源を入れる。アナベルちゃんは椅子を揺り動かす。アナベルちゃんはレコードに針を落とす。アナベルちゃんはベビーカーをトラックの前に突き出す。大抵のホラー映画で恐怖の掴みとして出てくることをアナベルちゃんは嬉々としてやる。そのおっそろしい外見とは裏腹に、やることはかなり地味なアナベルちゃんだ。

 アナベルちゃんとは「死霊館」(13年)にちらっと出てきた人形で、その外見が怖いの何の。悪魔に魅入られるまでは普通の人形だったはずなのに、どういう了見でこのデザインにしたのか、作り手に問いただしたくなる不気味さだ。はっきり言って、こんなのが家にあったら、大の大人でも飯は喉を通らないだろうし、便所に一人で行くのも不可能。夜寝るのも辛いかもしれない。

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ドライブ・ハード

ドライブ・ハード “Drive Hard”

監督:ブライアン・トレンチャード=スミス

出演:ジョン・キューザック、トーマス・ジェーン、ダミアン・ガーヴェイ、
   イエッセ・スペンス、ゾーイ・ヴェントゥーラ

評価:★




 銀行強盗犯のジョン・キューザックと運転免許教習所に勤めるトーマス・ジェーンが逃避行の最中、客が誰も来ていない結婚式場に立ち寄る。管理人は人の好さそうな90歳のバアサンだ。バアサンはふたりが指名手配犯だと気づくや否や、突然ライフルをぶっ放し始める。そればかりかジェーンに獣のごとく後ろから飛びかかり、決して離そうとしない。アダム・サンドラー映画に出てきてもおかしくない画。この場面で気づく。『ドライブ・ハード』、これはコメディなんだ。

 この場面はもうひとつ重要なことを教えてくれる。脚本がバカなのだ。ふたりが結婚式場に立ち寄ったのは、新しい車を調達するためなのだけど、そこが結婚式場である必要は微塵もない。バアサンとその険悪な夫であるジイサンがいるだけで、無理矢理話を作っているだけにしか見えない。ガソリンスタンドの店員と銃撃戦を繰り広げたり、ジェーンが仲が上手くいっていない妻と電話で無用の会話をしたり、強引なエピソード作りは至るところにある。

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March 27-29 2015, Weekend

◆3月第4週公開映画BUZZ


“While We're Young”
 配給:A24
 監督:ノア・バームバック
 Budget:$10,000,000
 Weekend Box Office:$227,688(4) Great!
 OSCAR PLANET Score:78.9
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
           主演男優賞:ベン・スティラー
           主演女優賞:ナオミ・ワッツ
           助演男優賞:アダム・ドライヴァー
           助演女優賞:アマンダ・セイフライド

“Serena”
 配給:マグノリア
 監督:スザンネ・ビア
 Budget:$25,000,000
 Weekend Box Office:$100,090(59) zzz...
 OSCAR PLANET Score:33.0 BIG BOMB!
 Razzie Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
           主演男優賞:ブラッドリー・クーパー
           主演女優賞:ジェニファー・ローレンス

“Home”
 配給:ドリームワークス
 監督:ティム・ジョンソン
 Budget:$135,000,000
 Weekend Box Office:$52,107,731(3701) Great!
 OSCAR PLANET Score:51.0
 Oscar Potential:アニメーション映画賞

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