お知らせ

FILM PLANET blogは今週お休みします。春休みです。

ただし、木曜日のQuick BUZZのみ更新します。

更新の再開は4月6日からになります。

どうぞよろしくお願いします。


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テーマ : ◇つぶやき◇
ジャンル : ライフ

もしも君に恋したら。

もしも君に恋したら。 “What If”

監督:マイケル・ドース

出演:ダニエル・ラドクリフ、ゾーイ・カザン、ミーガン・パーク、
   アダム・ドライヴァー、マッケンジー・デイヴィス、
   レイフ・スポール、サラ・ガドン

評価:★★★




 友達同士の男女がいつの間にか互いを好きになる。映画でも現実でもよくある出来事だ。至るところに散らばっている。ロマンティック・コメディにおけるこの定番の設定に、だからと言って楽しい空気を持ち込めないかというと、それはまた別の話。『もしも君に恋をしたら。』はそれを証明する。

 トロント、一年前に別れた恋人の留守電のメッセージを未だに聞き続ける青年と出世街道まっしぐらの恋人を持つ女。どちらも繊細な心の持ち主で恋には奥手。互いに好意を持っていることは明らかなのに、友達として会うだけで満足を決め込む。傍らにいたら、つい意地悪したくなるタイプのふたりが可愛らしい。ダニエル・ラドクリフとゾーイ・カザン、キャスティングがぴたりとハマった。

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テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

君が生きた証

君が生きた証 “Rudderless”

監督・出演:ウィリアム・H・メイシー

出演:ビリー・クラダップ、アントン・イェルチン、フェリシティ・ハフマン、
   セレーナ・ゴメス、ローレンス・フィッシュバーン、
   ジェイミー・チャン、マイルズ・ハイザー

評価:★★★




 10年前のウィリアム・H・メイシーは「ファーゴ」(96年)が代表作の面白顔のクセモノというポジションだった。それが今や「シェイムレス 俺たちに恥はない」(11年~)の呑んだくれサイテー男のイメージがあまりに強烈。うっかりこれが素なんじゃないかと邪推してしまうぐらいのハマり具合だから、監督デビュー作『君が生きた証』がそうだとするなら撮れるわけのないデリケートな作品だったのでホッと一安心。

 ビリー・クラダップ演じるやり手ビジネスマンの息子が大学で起こった銃乱射事件で命を落とす。序盤は2年後、湖に浮かぶボートの上で寂しく生きる父親の喪失感を観察する。クラダップの場合、身体の中に怒りが抑えこまれているように見えるのが興味深い。哀しみよりも、怒りが喪失感と密着する。それはきっと、親よりも先に不条理に逝ってしまったことへの怒りなのだろう。そう冷静に分析された描写と思いきや、終幕にはこれがひっくり返る。

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テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

March 20-22 2015, Weekend

◆3月第3週公開映画BUZZ


“Insurgent”
 配給:サミット・エンターテイメント
 監督:ロベルト・シュヴェンケ
 Budget:$110,000,000
 Weekend Box Office:$52,263,680(3875) Great!
 OSCAR PLANET Score:42.4
 Oscar Potential:主演女優賞:シャイリーン・ウッドリー
           美術賞、衣装デザイン賞、視覚効果賞、録音賞、音響効果賞

“The Gunman”
 配給:オープンロード・フィルムズ
 監督:ピエール・モレル
 Budget:$40,000,000
 Weekend Box Office:$5,028,702(3171) zzz...
 OSCAR PLANET Score:32.8 BIG BOMB!
 Razzie Potential:作品賞監督賞脚本賞
           主演男優賞:ショーン・ペン
           助演男優賞:ハヴィエル・バルデム

“Do You Believe?”
 配給:ピュア・フリックス・エンターテイメント
 監督:ジョナサン・M・ガン
 Budget:-
 Weekend Box Office:$3,591,282(1320)
 OSCAR PLANET Score:26.8 BIG BOMB!
 Razzie Potential:助演男優賞:ショーン・アスティン
           助演女優賞:ミラ・ソルヴィーノ

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テーマ : 映画情報
ジャンル : 映画

アメリカン・スナイパー

アメリカン・スナイパー “American Sniper”

監督:クリント・イーストウッド

出演:ブラッドリー・クーパー、シエナ・ミラー、ルーク・グライムス、
   ジェイク・マクドーマン、ケヴィン・レイスズ、コリー・ハードリクト、
   ナヴィド・ネガーバン、カイル・ガルナー、ベン・リード、
   キーア・オドネル、サミー・シーク

評価:★★★★




 主人公クリス・カイルは米史上最強の狙撃手と言われているらしい。公式に認められているだけでも、160人以上もの敵を射殺したという。クリント・イーストウッド監督は160という数字を酷く冷静に見つめる。勲章ではない。誇りではない。名誉ではない。カイル自身もまるで他人事のように、その数字を聞き流す。『アメリカン・スナイパー』は戦争の細胞を抽出する。

 戦争には大義が掲げられる。しかし、イーストウッドがそれに心を預けていないことは明らかで、カイルが不条理に追い込まれる苛烈な状況を淡々と映し出すことで、戦争の実態とそれが人体に及ぼす影響を探る。カイルが最初に狙いを定めるのは子どもだ。そしてその母だ。その彼に無線の言葉が届く。「お前の判断で撃て」。

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テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

きっと、星のせいじゃない。

きっと、星のせいじゃない。 “The Fault in Our Stars”

監督:ジョシュ・ブーン

出演:シャイリーン・ウッドリー、アンセル・エルゴート、ローラ・ダーン、
   ナット・ウルフ、サム・トラメル、ウィレム・デフォー、
   ロッテ・ファービーク、アナ・デラ・クルス

評価:★★★




 ステージ4の甲状腺ガンの少女と骨肉腫により片足を失った少年。17歳と18歳という病に苦しむ若い命が互いに求め合う物語。まともな人ならこの設定だけで警戒心を働かせる。理由を書くまでもない。感傷と感動をはき違えた思慮の足りない映画は星の数ほどある。『きっと、星のせいじゃない。』をそれらと一緒の棚に並べるのは難しい。泣かせのポイントはもちろんある。けれど、終着点が見え始めた若い命の跳躍が強力で、それを軽々跳び越えてくるからだ。

 武器になるのはもちろん、ユーモアと知性だ。少女も少年も自らが置かれている状況を過剰に嘆くことがない。その代わりに短い人生の中での経験により出来上がった自分を誠実に見つめる。泣き言を言うよりも笑い声を飛ばし、恨み言を呟くよりも未体験の地を積極的に開拓する。広がるのは瑞々しさを湛えた新しい世界だ。

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テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

人生、サイコー!

人生、サイコー! “Delivery Man”

監督:ケン・スコット

出演:ヴィンス・ヴォーン、クリス・プラット、コビー・スマルダーズ、
   アンドレジェフ・ブルメンフェルド、サイモン・デラニー

評価:★★




 カナダ映画「人生、ブラボー!」(11年)を同じケン・スコット監督がハリウッド・リメイクしたのが『人生、サイコー!』だ。ヴィンス・ヴォーン演じる主人公は大昔、精神バンクにて33日間で693回の精子提供を行い、24,255ドルを手にしたのだという。そして今、知らぬ間に533人の子の父親になっていて、その内の142人から身元開示の裁判を起こされている。何と恐ろしくもバカバカしい設定だろう。どこか現実的に感じられるのが絶妙。ひょっとして実話かと勘繰ったら、あぁ、フィクションだった。ちょいと残念!?

 最近のヴォーンはだらしなく太って気ままな毎日を送る中年男としてキャラクターが出来上がっている。ここでもそのイメージのまま登場。ソファーに寝転がりバターと塩たっぷりのポップコーンを食いながらスポーツ観戦するのが最高の幸せ…に違いない男を、もはや素としか思えない薄過ぎる緊張感の中、演じている。

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テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

フィフス・エステート 世界から狙われた男

フィフス・エステート 世界から狙われた男 “The Fifth Estate”

監督:ビル・コンドン

出演:ベネディクト・カンバーバッチ、ダニエル・ブリュール、
   ローラ・リニー、スタンリー・トゥッチ、アンソニー・マッキー、
   デヴィッド・シューリス、アリシア・ヴィキャンデル、
   モーリッツ・ブライプトロイ、ダン・スティーヴンス

評価:★★




 コンピュータやらインターネットやら最先端技術のトップを走る人はエゴが強く描かれる傾向にある。「ソーシャル・ネットワーク」(10年)のマーク・ザッカーバーグも「スティーブ・ジョブズ」(13年)のスティーヴ・ジョブズもそうだった。傍らにいる人々は皆、去っていく。『フィフス・エステート 世界から狙われた男』のジュリアン・アサンジもその仲間に加わる。

 アサンジはあのWikiLeaksの創始者だ。WikiLeaksは情報源から提供された政府や企業の機密事項をそのまま公開するウェブサイト。匿名であることがポイントだ。アサンジは世界を変えると言う。実際、世界は揺れる。果たして彼は正義か悪か。ビル・コンドンはその判断を観る者に委ねる。

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ラブストーリーズ エリナーの愛情

ラブストーリーズ エリナーの愛情 “The Disappearance of Eleanor Rigby: Her”

監督:ネッド・ベンソン

出演:ジェシカ・チャステイン、ジェームズ・マカヴォイ、
   ビル・ヘイダー、ヴィオラ・デイヴィス、ウィリアム・ハート、
   ジェス・ワイクスラー、イザベル・ユペール

評価:★★




 『ラブストーリーズ エリナーの愛情』は「ラブストーリーズ コナーの涙」と夫婦関係にある。幼い我が子を亡くしたことをきっかけに、夫婦関係を続けることが難しくなったコナーとエリナー。「コナーの涙」は夫目線の物語だったのに対し、『エリナーの愛情』は妻目線から綴られる。二度手間、ご苦労。

 おそらく作り手は、見方を変えることにより、こんなにも物事は違って見えると言いたいのだろう。なるほどあら不思議、夫目線では身勝手な女にしか見えなかったエリナーが、ここでは感情移入しやすい魅力的な存在として浮かび上がる。その代わり、コナーは「コナーの涙」以上に情けなく見える。ここでのエリナーは起こった悲劇を彼女なりに受け止め、何とか前に進もうと努力している女だ。コナーはと言うと、表面的には立ち直っているように見えて、実は止まった時間の中でしか生きていない。

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March 13-15 2015, Weekend

◆3月第2週公開映画BUZZ


シンデレラ “Cinderella”
 配給:ディズニー
 監督:ケネス・ブラナー
 Budget:$95,000,000
 Weekend Box Office:$67,877,361(3845) Great!
 OSCAR PLANET Score:75.9
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚色賞
           主演女優賞:リリー・ジェームズ
           助演男優賞:リチャード・マッデン
           助演女優賞:ケイト・ブランシェット
           助演女優賞:ヘレナ・ボナム=カーター
           撮影賞、編集賞、美術賞衣装デザイン賞
           視覚効果賞、録音賞、音響効果賞、作曲賞

ラン・オールナイト “Run All Night”
 配給:ワーナー・ブラザース
 監督:ジャウム・コレット=セラ
 Budget:$50,000,000
 Weekend Box Office:$11,012,305(3171)
 OSCAR PLANET Score:56.5
 Golden Globe Potential:主演男優賞:リーアム・ニーソン

靴職人と魔法のミシン “The Cobbler”
 配給:イメージ・エンターテイメント
 監督:トーマス・マッカーシー
 Budget:$10,000,000
 Weekend Box Office:-
 OSCAR PLANET Score:21.4 BIG BOMB!
 Razzie Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
           主演男優賞:アダム・サンドラー

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ラブストーリーズ コナーの涙

ラブストーリーズ コナーの涙 “The Disappearance of Eleanor Rigby: Him”

監督:ネッド・ベンソン

出演:ジェームズ・マカヴォイ、ジェシカ・チャステイン、シアラン・ハインズ、
   ビル・ヘイダー、ニナ・アリアンダ、ヴィオラ・デイヴィス、
   キャサリン・ウォーターストン、イザベル・ユペール

評価:★★




 『ラブストーリーズ コナーの涙』が特殊な映画だということは、ひとまず忘れる。分かっているのは、幼い我が子を亡くした若い夫婦の物語であり、それを夫の視点から描いていることだけだ。

 物語が始まったとき既に、子どもは死んでいる。当然空気は重苦しい。いくらか時間は経過しているのに、夫コナーも妻エリナーも悲劇を乗り越えられていない。簡単に受け入れられる出来事ではない。はっきり同情する。けれど、その陰鬱なムードで最後まで引っ張られると、薄情にも、さすがに付き合いきれないと思う。

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テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

フォックスキャッチャー

フォックスキャッチャー “Foxcatcher”

監督:ベネット・ミラー

出演:スティーヴ・カレル、チャニング・テイタム、マーク・ラファロ、
   シエナ・ミラー、ヴァネッサ・レッドグレーヴ、
   アンソニー・マイケル・ホール、ガイ・ボイド、ブレット・ライス

評価:★★★★




 物語はほとんど三人の人間だけで回される。デュポン財閥の御曹司ジョン・デュポン、レスリングのオリンピック・チャンピオンであるデイヴとマークのシュルツ兄弟だ。デュポン家が所有する広大な所有地は、まるで湖に薄く張った氷の上にあるようだ。三人が歩く度に亀裂が走る。水は少しずつ溢れ始める。なのに誰もそれに気づかない。いや気づいても何もできないのか。もしかしたら次の一歩で割れてしまうかもしれない。『フォックスキャッチャー』は氷の行方を丁寧に追う。

 ソウル・オリンピックが目前に迫った80年代半ば。人気スポーツとは言えないレスリングでチームを率いるデュポンがマークをスカウトする。金メダリストなのに生活が苦しいマークはそれを受ける。力のある選手が欲しいデュポンと自立した環境が欲しいマークの思惑が一致する。一見どこにでもありそうな契約の裏に潜む歪みをベネット・ミラーは見逃さない。

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フェイス・オブ・ラブ

フェイス・オブ・ラブ “The Face of Love”

監督:アリー・ポジン

出演:アネット・ベニング、エド・ハリス、ジェス・ワイクスラー、
   エイミー・ブレネマン、ロビン・ウィリアムス

評価:★




 何よりもまず、アネット・ベニングを美しく撮ることを優先させた映画、それが『フェイス・オブ・ラブ』だ。タヌキ顔のせいか、ベニングは若い頃から性的な魅力に乏しい。芸達者ではあったけれど、扇情的な個性は皆無に等しい。50代半ばに入った今もそれは変わらず、しかも若さに固執することなく老いを潔く受け入れている。額も目尻も頬も首もしわが深く刻まれている。そのベニングを美しく撮る。

 ベニングの目はこんなにも青かっただろうか。彼女のブルーに合わせたかのように落ち着いた画面の色合い。アイメイクやスカーフの青も含め、静けさを湛えたそのバランス感覚が絶妙。敢えて(だろう)ベニングのしわを大写しにし、なおかつそこに潜む美を切り取る。監督はアリー・ポジン。男というのが意外だ。

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テーマ : 映画感想
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トレヴィの泉で二度目の恋を

トレヴィの泉で二度目の恋を “Elsa & Fred”

監督:マイケル・ラドフォード

出演:シャーリー・マクレーン、クリストファー・プラマー、
   マルシア・ゲイ・ハーデン、ウェンデル・ピアース、
   ジャレット・ギルマン、エリカ・アレクサンダー、
   クリス・ノース、スコット・バクラ、
   ジョージ・シーガル、ジェームズ・ブローリン

評価:★★★




 大抵の場合、子どもは可愛い。けれど、おじいちゃん、おばあちゃんが可愛いこともある。上から見下ろして可愛いというのではない。本当に可愛らしいのだ。『トレヴィの泉で二度目の恋を』のシャーリー・マクレーンとクリストファー・プラマーはどちらも可愛い。敬意を表して、可愛らしい。

 実はこの映画、新しいところは何ひとつない。アパートのお隣さんになった老男女が恋に落ちるだけの話で、しかも全ては予定調和のままに進む。しかし、偏屈でも可愛いおじいちゃんと虚言癖があっても可愛いおばあちゃんが、そんなことどうでもいいじゃないかとご機嫌にドタバタを繰り返すので、ホント、細かなことは「さほど」気にならなくなる。

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フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ

フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ “Fifty Shades of Grey”

監督:サム・テイラー=ジョンンソン

出演:ダコタ・ジョンソン、ジェイミー・ドーナン、ルーク・グライムス、
   ヴィクター・ラサック、エロイーズ・マンフォード、
   マルシア・ゲイ・ハーデン、リタ・オラ、マックス・マーティーニ、
   カラム・キース・レニー、ジェニファー・イーリー、ディラン・ニール

評価:★★




 「氷の微笑」(92年)を中心にちょっとしたエロティック・スリラーブームが巻き起こったのは90年代初頭のこと。最近はエロティック・スリラーどころか、俳優の裸を目撃することも少なくなり、あぁ、時代の流れを感じるしかない。そんな今という時代に登場するのが『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』だ。これがこれまでのセックス絡み映画とは違うのは、原作が世界中の女たちから絶大なる支持を受けたらしい点だ。女優の裸を売りにして、男たちの心を捕まえようという気配が全く感じられない。

 もちろんセックスはある。けれど、それは観る側が欲情してしまうほどに扇情的な撮り方ではない。ここでのセックスは、セックスという言葉を借りたファッションだ。男にはSM趣味があり、女はあなた色に染まりますと時代遅れの思考のままにその世界に足を踏み入れる。ポイントは男がSM好きと言っても、紳士性を忘れないところで、手を縛ったり、目隠ししたり、尻をぺんぺんしたり…いかにも怪しい照明の下、ふたりは行為に及ぶのだけれど、何と言うか、本当に合体しているのか疑いたくなるほどに、体温も匂いも感じられない。要するに、夢見る夢子が勘違いした美しいSMが繰り広げられる。

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March 6-8 2015, Weekend

◆3月第1週公開映画BUZZ


チャッピー “Chappie”
 配給:コロンビア
 監督:ニール・ブロムカンプ
 Budget:$49,000,000
 Weekend Box Office:$13,346,782(3201)
 OSCAR PLANET Score:36.5
 Oscar & Potential:視覚効果賞、録音賞、音響効果賞
 Razzie Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
           主演男優賞:デヴ・パテル
           助演男優賞:シャールト・コプリー
           助演男優賞:ヒュー・ジャックマン
           助演女優賞:シガーニー・ウィーヴァー

“Unfinished Business”
 配給:20世紀フォックス
 監督:ケン・スコット
 Budget:$35,000,000
 Weekend Box Office:$4,772,613(2777) zzz...
 OSCAR PLANET Score:28.9 BIG BOMB!
 Razzie Potential:作品賞監督賞脚本賞
           主演男優賞:ヴィンス・ヴォーン
           助演男優賞:デイヴ・フランコ
           助演男優賞:トム・ウィルキンソン

“The Second Best Exotic Marigold Hotel”
 配給:フォックス・サーチライト
 監督:ジョン・マッデン
 Budget:$10,000,000
 Weekend Box Office:$8,540,370(1573)
 OSCAR PLANET Score:60.2
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
           主演男優賞:リチャード・ギア
           主演女優賞:ジュディ・デンチ
           助演男優賞:ビル・ナイ
           助演女優賞:マギー・スミス
           作曲賞

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余命90分の男

余命90分の男 “The Angriest Man in Brooklyn”

監督:フィル・アルデン・ロビンソン

出演:ロビン・ウィリアムス、ミラ・クニス、ピーター・ディンクレイジ、
   ジェームズ・アール・ジョーンズ、メリッサ・レオ、
   ハミッシュ・リンクレイター、サットン・フォスター、リチャード・カインド、
   ジェリー・アドラー、イザイア・ウィットロック・ジュニア

評価:★




 主人公ヘンリー・アルトマンは渋滞で苛々している。急いでいるのになかなか進まない。その最中、彼が頭の中に思い浮かべるのは、嫌いな物リストだ。ノンストップで出てくる言葉。やっと動き出したと思ったら衝突事故に巻き込まれる。彼の中の何かの糸が切れる。B級映画の快作「フォーリング・ダウン」(93年)を思い出す。あちらはマイケル・ダグラスが主演ゆえにスリラーだったが、こちらはロビン・ウィリアムス主演、もちろんコメディになる。

 アルトマンはある出来事以来、常に何かに怒っている男。一体全体どんな笑いが投下されるのかと思ったら、子どもじみた行動を笑って下さいと語り掛けるばかりで、ちっとも笑えない。病院で脳動脈瘤により余命90分だと告げられた男が何をやるのか。それが、別居妻にセックスを求めて呆れられ、同級生に学生時代に恋人を奪ったと責められ、吃音のある電器屋のオヤジと口論する…という程度のものでしかない不幸。

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はじまりのうた

はじまりのうた “Begin Again”

監督:ジョン・カーニー

出演:キーラ・ナイトレイ、マーク・ラファロ、アダム・レヴィーン、
   ヘイリー・スタインフェルド、ジェームズ・コーデン、モス・デフ、
   シーロー・グリーン、キャサリン・キーナー

評価:★★★★




 まず、キーラ・ナイトレイの歌声に胸を掴まれる。楽曲は「A Step You Can't Take Back」。ギターを抱えた細い身体から出てくる声は、鳥が鳴くように口ずさんでいる印象で、声量を自慢するしか意味をなさない鬱陶しさ、暑苦しさとは全く無縁。口から出てきた傍から、声が空気に溶けていくみたいだ。繊細で、抱き締めたくなる声だ。

 ジョン・カーニーがこのナイトレイの歌声に惚れたのは当然だ。カーニーは声を装飾することを嫌う。声がこの世で最もデリケートな楽器だと知っているカーニーは、だから、声を声のまま正直に伝えられる女優を選んだ。それがナイトレイだった。

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チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密

チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密 “Mortdecai”

監督:デヴィッド・コープ

出演:ジョニー・デップ、グウィネス・パルトロウ、ユアン・マクレガー、
   ポール・ベタニー、オリヴィア・マン、ジェフ・ゴールドブラム、
   ジョニー・パスヴォルスキー、マイケル・カルキン、ウルリク・トムセン

評価:★★




 仮装大好きジョニー・デップ、『チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密』ではちょびヒゲで勝負する。両端がクイッと上がった見本のようなヒゲを生やし、しかも演じるのはアートディーラーだ。どこからどう見ても胡散臭く、案の定、次から次へと大騒動を巻き起こす。

 …のだけれど、どうもこのチャーリー・モルデカイというキャラクターが弱い。高貴な身分ながら破産寸前、腕っ節の強い召使いを従えてドタバタを繰り返すも、幸運を味方につけてどんな窮地もいつの間にか切り抜ける。何だか2、30年前を思わせる設定で古臭いのだ。「ピンク・パンサー」(63年)や「ビーン」(97年)の真似をしているようにしか見えない。性格も案外フツーでは?

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ドム・ヘミングウェイ

ドム・ヘミングウェイ “Dom Hemingway”

監督:リチャード・シェパード

出演:ジュード・ロウ、リチャード・E・グラント、デミアン・ビチル、
   エミリア・クラーク、ケリー・コンドン、ジャメイン・ハンター

評価:★★★




 いきなりジュード・ロウが己の「ムスコ」を語り始める。ムスコは硬さも持久力も抜群の芸術品。類稀なる存在であり、ムスコとして史上初のノーベル平和賞に値するのだという。ロウが興奮の表情と声で長々まくし立てる。結局これはロウがムスコを銜えられた状態での告白だったと分かる。おっと、これまでのロウとは違うぞ。バカバカしくも、なかなかのインパクト。

 『ドム・ヘミングウェイ』はタイトルロールを演じるロウの創り込みが全ての映画だ。エディ・レッドメインやベネディクト・カンバーバッチ、トム・ヒドルストンら英国から次々と新しい才能が頭角を現している。彼らは今までならロウが演じていたような役柄に挑んでいて、なるほどロウが次のステージに移るのも当然かもしれない。ロウは組織のボスの身代わりとなって12年間を刑務所で過ごした男役。その立ち居振る舞いから英国的気品を完全に取り払う。

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ドラフト・デイ

ドラフト・デイ “Draft Day”

監督:アイヴァン・ライトマン

出演:ケヴィン・コスナー、ジェニファー・ガーナー、デニス・リアリー、
   フランク・ランジェラ、サム・エリオット、エレン・バースティン、
   チャドウィック・ボウズマン、ケヴィン・ダン、ショーン・コムズ、
   ジョシュ・ペンス、トム・ウェリング、ロザンナ・アークェット

評価:★★★★




 ドラフトと言うと、日本ではプロ野球のそれを思い出す。競合したときのくじ引きだけでもドラマがあるというのに、『ドラフト・デイ』の舞台はアメリカのフットボール界(NFL)だ。当然何もかもがスケールアップ、ショーアップ。選手の側ではなく、チームのゼネラル・マネージャーを主人公に置いても、ドラマは勢い良く盛り上がる。

 何と言っても、ルールそのものが面白い。32にも上るチーム数。前年の最下位チームから与えられる指名権。指名権のトレード。10分間の制限時間。関係者やファンからの喝采とブーイングを装飾に、ドラフト・デイはそれぞれの思惑が時に派手に、時に繊細に飛び交う。複雑な仕組みを分かりやすく見せる手際の良さ。まずはそれがサスペンスを盛り上げる燃料になる。

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February 27-1 2015, Weekend

◆2月第4週公開映画BUZZ


マップ・トゥ・ザ・スターズ “Maps to the Stars”
 配給:ラディアス-TWC
 監督:デヴィッド・クローネンバーグ
 Budget:$15,000,000
 Weekend Box Office:$143,422(66) zzz...
 OSCAR PLANET Score:65.1
 Oscar Potential:作品賞監督賞脚本賞
           主演女優賞:ミア・ワシコウスカ
           助演女優賞:ジュリアン・ムーア

フォーカス “Focus”
 配給:ワーナー・ブラザース
 監督:グレン・フィカーラ、ジョン・レクア
 Budget:$50,100,000
 Weekend Box Office:$18,685,137(3323)
 OSCAR PLANET Score:57.5
 Golden Globe Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
           主演男優賞:ウィル・スミス
           主演女優賞:マーゴット・ロビー

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ワイルドカード

ワイルドカード “Wild Card”

監督:サイモン・ウエスト

出演:ジェイソン・ステイサム、マイケル・アンガラノ、ホープ・デイヴィス、
   マイロ・ヴィンティミリア、ドミニク・ガルシア=ロリド、アン・ヘッシュ、
   ソフィア・ヴェルガラ、スタンリー・トゥッチ

評価:★




 ジェイソン・ステイサム最初の見せ場が悪くない。豪華ホテルの一室。三人の悪漢をアッという間に叩きのめすのはいつものことだけれど、ここがクイックモーションとスローモーションを駆使して、劇画調に処理される。銃など無用とばかりに、己のハゲ頭とキレ味鋭い手足、そしてその辺の雑貨(ここではトランプ)を使って、はい、三丁あがり。やっぱりステイサムの肉体はアクションに映えるのだ。

 問題はこの場面に辿り着くまでに30分以上かかっていること、そしてステイサムがアクションを披露する場面がこのシークエンスを含めてたったの三つしかない点だ。ステイサム映画でアクションを出し惜しみしてどうする。サイモン・ウエストが監督で、何故。

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エクソダス:神と王

エクソダス:神と王 “Exodus: Gods and Kings”

監督:リドリー・スコット

出演:クリスチャン・ベール、ジョエル・エドガートン、ジョン・タトゥーロ、
   アーロン・ポール、ベン・メンデルソーン、シガーニー・ウィーヴァー、
   ベン・キングスレー、マリア・ヴァルヴェルデ、ヒアム・アッバス

評価:★★




 常々思うことだ。白人が中東系の人々を演じるのは無理だ。本人が断ったか、クリスチャン・ベールが素に近いメイクだったのにはホッとしたけれど、ジョエル・エドガートンやジョン・タトゥーロ、シガーニー・ウィーヴァーら他のキャストはまんまと奇怪な化粧の犠牲になる。とりわけエドガートン。丸刈り・垂れ目のオカマちゃん風になってしまった。素で中東系になれるベン・キングスレーは特別なのだ(父がインド人)。まあ、ダイアン・レインに中国人を演じさせたことのある日本から声を出しても説得力はない。

 『エクソダス:神と王』は旧約聖書の「出エジプト記」を基にしている。簡単に言えば、ダーレン・アロノフスキー監督の「ノア 約束の舟」(14年)の姉妹篇のような仕上がりで、見所はスペクタル場面だ。リドリー・スコットはまず細部の創り込みから入る。失敗したとは言え化粧は念入り。衣装や美術も丁寧に手掛けられる。何気ない背景にも視覚効果がたっぷり使われているはずだ。ところが、これが作り物っぽい。大きさに物を言わせた彫刻に代表されるように、コント番組仕様に見える場面が多い。

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スパークリング・デイズ

スパークリング・デイズ “Tar”

監督:エドナ・ルイーズ・ビーソルド、サラ=ビオレ・ブリス、
   ブルース・ティエリー・チャン、ガブリエル・デミーステア、
   アレクシス・ガンビス、ブルック・ゴールドフィンチ、
   シュリプリヤ・マヘシュ、パメラ・ロマノウスキー、
   ティーネ・トマセン、シュルティ・ガングリー、
   ヴァージニア・ウライツティータ、オマール・ズニガ・イダルゴ

出演:ザック・ブラフ、ブルース・キャンベル、ジェシカ・チャステイン、
   ジェームズ・フランコ、ヘンリー・ホッパー、ミラ・クニス

評価:★




 主人公は現代アメリカを代表する詩人であるC・K・ウィリアムスだ。しかし、伝記映画ではない。ウィリアムスによる詩をベースに、彼の記憶の断片を繋ぐ試みがなされる。しかも、12人の学生によって、だ。

 製作と出演を兼ねるジェームズ・フランコはニューヨーク大学で教鞭を執っていて、その授業の一環として12人の学生たちと一緒に作品を撮ったのだという。おそらくエピソード毎に監督がいて、それを一本にまとめたのだろう。なかなか面白そうなプロジェクトではないか。

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