October 25 - 27 weekend, 2013

October 25 - 27 weekend, 2013

1 アデル、ブルーは熱い色|$25,079(4)$100,316
2 12 Years a Slave|$17,352(123)$3,394,268
3 Capital|$11,200(2)$22,400
4 All Is Lost|$6,204(81)$640,717
5 ゼロ・グラビティ|$5,432(3707)$199,649,748
6 Kill Your Darlings|$5,248(8)$132,190
7 キャプテン・フィリップス|$3,704(3143)$69,916,083
8 悪の法則|$2,577(3044)$7,842,930
9 メタリカ・スルー・ザ・ネヴァー|$2,198(22)$3,419,967
10 くもりときどきミートボール2 フード・アニマル誕生の秘密|$2,017(3111)$100,786,579

【タイトル|一館あたりの興収(公開館数)累計興収】赤字:初登場作品 青字:上昇作品

 映画化もされたTV映画「ハイスクール・ミュージカル」(06年)のキャストが12月に、同窓会を兼ねたプライヴェート・パーティを開くそうです。慈善ウェブサイト「GimmeMo」に参加しているモニーク・コールマンさんの発案で決まったこのイヴェントは、サイトを通じて「GimmeMo' Foundation」へ3ドル寄付をした人の中から選ばれたファンも参加が可能。当選した人には友人分の飛行機のチケットも贈られるとのこと。ヒロインのヴァネッサ・ハジェンズさんを始めキャストが続々参加を表明していますが、しかし!ザック・エフロンさんは不参加。メッセージ動画を送るので許して…ということらしいです。あぁ、ハジェンズさんに会いたくなかったのですネ!ちなみにエフロンさんはシングル宣言をしながらもリリー・コリンズさんとデートを重ねているようで、先日はディズニーランドで手を繋いでいるところを目撃されました。何なら同窓会にコリンズさんと一緒に登場して、ハジェンズさんとコリンズさんを対決させたら面白いのに。

 Box Office。公開5週目の『くもりときどきミートボール2 フード・アニマル誕生の秘密』が興収1億ドルを超えました。ミートボールは弁当の定番だと思いますが、学生時代、それと並んで好きだったのは、やっぱりから揚げだなぁ。午後からもうイッチョ頑張ったろかい!という気分になりましたから。最近弁当と言ったら、コンビニ弁当ばかり。寂しい限りです。

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ジンジャーの朝 さよなら、わたしが愛した世界

ジンジャーの朝 さよなら、わたしが愛した世界 “Ginger & Rosa”

監督:サリー・ポッター

出演:エル・ファニング、アリス・イングラート、アレッサンドロ・ニヴォラ、
   クリスティナ・ヘンドリックス、ティモシー・スポール、
   オリヴァー・プラット、ジョディ・メイ、アネット・ベニング

評価:★★★




 「少女」という生き物について考察される。少女性と言うと、どうも世間ではレースやフリルいっぱいの雑貨や人形に囲まれたメルヘンティックな女の子に使うことが多い。けれどもっと重要なのは、ふわふわとした幼さを残した立ち居振る舞いの中に芯が通っていることだ。自分の世界があり、しかも穢れていない。天然のまま、生まれたままの状態で、世界を維持している。

 『ジンジャーの朝 さよなら、わたしが愛した世界』のヒロイン、ジンジャーはその条件を満たしている。彼女が特異なのは、同じ日に同じ病院で生まれたローザという名の少女が、その世界の一部分を担っていることだ。生を受けてから何をするにも一緒だった、精神的に双子と言い換えて良いローザ。しかし、成長のスピードは同じではなく、物語の始まりからローザは既に少女性を喪失している。そしてそれが世界の崩壊の合図であることをジンジャーは気づいてない。ここが切ない。

 サリー・ポッターはジンジャーの世界が崩れていく瞬間を見つめる。遅かれ早かれ少女はそこから飛び出さなければならないわけだけれど、それは心と身体の成長に従って直面する現実により、「徐々に」、というのが普通だ。ところがジンジャーのその瞬間は、彼女の言動とは無関係に、突然に、残酷に、無慈悲に訪れる。

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ダイアナ

ダイアナ “Diana”

監督:オリヴァー・ヒルシュビーゲル

出演:ナオミ・ワッツ、ナヴィーン・アンドリュース、ダグラス・ホッジ、
   ジェラルディン・ジェームズ、チャールズ・エドワーズ、
   キャス・アンヴァー、ダニエル・ピリー、
   ジュリエット・スティーヴンソン、ジョナサン・ケリガン

評価:★




 ダイアナ妃の、量がたっぷりで剛毛に覆われたヘルメット風の髪型が苦手だ。スズメかツバメぐらいなら飼えると思われる柔らかさの欠如。ナオミ・ワッツがダイアナ妃を演じるにあたりクリアしなければならないのは、この髪型だった。そうして用意されたウィッグはまずまずの出来映えだ。本家ほどの硬さはないものの、そこまで忠実に再現したらフォトジェニックな側面が消失してしまうから仕方ない。実際、髪型を似せただけで、雰囲気はダイアナ妃風になったワッツである。

 けれど、それだけだ。ダイアナ妃とワッツの決定的な差はもちろん、身長にある。ダイアナ妃は大きかったのだ。骨の太さと大胆不敵さの相乗効果により、身長以上に大きく(野太く)見えたのがダイアナ妃だ。それに較べるとワッツは、線の細さがどうしても消えず、どれだけ頑張っても再現ドラマで見かけるそっくりさんにしかならなのが不幸だ。

 いや、ワッツは悪くはないのだ。喋り方はかなり研究しているし、肩を揺らして「私を見て」という空気を無意識に発する歩き方も似せている。公の場に出てきたときの表情の作り方も悪くない。いちばん感心したのはBBCのインタヴューに応える場面。シベリアンハスキーを思わせる真っ青な目の、うつむき上目遣い。ダイアナ妃特有の恨みがましい眼差しに、座布団一枚。

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クロニクル

クロニクル “Chronicle”

監督:ジョシュ・トランク

出演:デイン・デハーン、アレックス・ラッセル、マイケル・B・ジョーダン、
   マイケル・ケリー、アシュレイ・ヒンショウ

評価:★★★




 偉大なる力を持ったヒーローは思い悩むのが常だ。何のために力を持っているのか。俺はそれに見合った人間なのか。これからどこに向かうべきなのか。スーパーマンやスパイダーマンでさえ苦しむのに、一般人の、それも十代の少年ならばなおさらだ。『クロニクル』ではひょろひょろの少年が、思いがけず超能力を手にしてしまう。さて、彼はどう使うか。

 少年像が容赦ない。父親は飲んだくれで暴力を振るう。母親は優しいが病気で寝たきりだ。家は貧乏を極め、母親の薬すら調達できない。学校では空気のように扱われ、たまに目に留められれば雑魚扱い。驚いたのは、彼が泣いてしまうところだ。歯を食い縛って過酷な運命に立ち向かうのではなく、もはや人生を諦めているかのよう。ビデオカメラを回して日々を記録することだけで、自分を確かめられる。何とも嫌なリアリスティックな空気が毛穴に沁み込む。

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死霊館

死霊館 “The Conjuring”

監督:ジェームズ・ワン

出演:パトリック・ウィルソン、ヴェラ・ファーミガ、ロン・リヴィングストン、
   リリ・テイラー、シャンリー・キャズウェル、ヘイリー・マクファーランド、
   ジョーイ・キング、マッケンジー・フォイ、カイラ・ディーヴァー

評価:★★★




 人気の少ない寂れた田舎。古びた洋館。白い外観。緑の窓枠。レンガの煙突。越してくる家族。アンティークの家具。ひび割れた壁。薄暗い照明。謎めいた肖像画。3時7分で止まる古時計。見るからに呪われた人形。謎の地下室。風鈴。オルゴール。湖。捩れた大木。

 …というわけで、よくもまあと呆れてしまうほどに揃えられたホラー映画のシチュエーションを得て、『死霊館』は幕を開ける。愛犬の死を発端に始まる怪現象の数々に、目新しいところはほとんどない。それなのに怖い。ユーモアの一切を排除、ストレートに恐怖で勝負する。70年代という時代背景や衣装、音楽、何より俳優の力を大いに借りながら。

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ルノワール 陽だまりの裸婦

ルノワール 陽だまりの裸婦 “Renoir”

監督:ジル・ブルドス

出演:ミシェル・ブーケ、クリスタ・テレ、ヴァンサン・ロティエ、
   トマ・ドレ、ミシェル・グレイゼル、ロマーヌ・ボーランジェ

評価:★★




 フランスの印象派の画家ピエール=オーギュスト・ルノワールには、個人的に「緑」と「肉」のイメージがある。ちょっと調べてみると、どうやらそれは晩年に描かれた一連の裸婦の画から来ているようだ。「私の作品に暗い色は要らない」というルノワールのセリフにあるように、「浴女たち」を始めとする後期作品には、色鮮やかな木々を背景に、ふくよかな女たちが陽を浴びて気持ち良さそうに横たわっている。

 『ルノワール 陽だまりの裸婦』はそうしたルノワール作品を映画として起こすことを目指したようだ。画面の隅々に広がるルノワール調の映像が目に優しい。とりわけ光の切り取り方には気が遣われている。自然の中で陶器のような肌を輝かせながら戯れる裸の女が美しい。バンビがひょっこり遊びに来ても不思議ではない。室内でも照明に細心の注意が払われていると思う。

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October 18 - 20 weekend, 2013

October 18 - 20 weekend, 2013

1 12 Years a Slave|$48,617(20)$923,715
2 All Is Lost|$15,597(6)$93,583
3 Kill Your Darlings|$13,363(4)$69,275

4 ゼロ・グラビティ|$7,861(3820)$169,563,291
5 キャプテン・フィリップス|$5,435(3020)$52,443,328
6 キャリー|$5,100(3157)$16,101,552
7 The Face Reader|$3,822(18)$484,112
8 大脱出|$3,429(2883)$9,885,732
9 プレーンズ|$3,039(50)$88,711,674
10 くもりときどきミートボール2 フード・アニマル誕生の秘密|$2,685(3602)$92,709,559

【タイトル|一館あたりの興収(公開館数)累計興収】赤字:初登場作品 青字:上昇作品

 息子と一緒に富士山に登ったり、オリンピックの東京開催決定にTwitterでメッセージを贈ったり、すっかり親日家のイメージがついたヒュー・ジャックマンさんが、『ウルヴァリン:SAMURAI』のプロモーションのため中国を訪れました。話題になったのはジャックマンさんがInstagramに上げた写真。革ジャンにサングラスという普通のファッションで万里の長城で立っているだけのものなのですが、これが少し前に同じく万里の長城を訪れたジャスティン・ビーバーさんと比較されたのでした。ビーバーさんはボディガードふたりに御輿風に担いでもらって登っているところを激写されてしまい、世界中からブーイングを浴びたばかり。それに較べるとジャックマンは「真の男だ」「正しい筋肉の使い方だ」ということらしいのです。ビーバーさんは見習うべきだというのが、インターネット・ユーザーの声。皆さん、想像力豊かですねぇ。このジャックマンさんの写真にまつわるゴシップの教訓は、「普段から大人の振る舞いの人間は特別意味もない写真でも都合良く解釈してもらえる。だからいつも言動には気をつけよう」ということでありましょう。

 Box Office。公開3週目の『ゼロ・グラビティ』が興収1億5,000万ドルを超えました。サンドラ・ブロックとジョージ・クルーニーは宇宙服を着ての演技で大変そうに見えますが、クルーニーにとって最悪のスーツは宇宙服ではなく「バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲」(97年)で着たバットスーツとのこと。乳首がついていることが話題になったあのスーツです。クルーニー曰く「人生最大の悪夢」。クルーニーは死ぬまでバットマンジョークで引っ張ると見ました。

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ムード・インディゴ うたかたの日々

ムード・インディゴ うたかたの日々 “L'écume des jours”

監督:ミシェル・ゴンドリー

出演:ロマン・デュリス、オドレイ・トトゥ、ガド・エルマレ、
   オマール・シー、アイサ・マイガ、シャルロット・ルボン、
   サッシャ・ブルド、フィリップ・トレトン、
   ヴァンサン・ロティエ、ロラン・ラフィット、ナターシャ・レニエ、
   ジルディーヌ・スアレム、アラン・シャバ

評価:★★




 ボリス・ビアンの小説を基にしたという『ムード・インディゴ うたかたの日々』は、そもそものプロットが風変わりだ。肺に睡蓮の花が咲くという奇病に侵されたニコラと、彼女を心から愛し抜くコランの物語。これまでの作品を思い出せば、ミシェル・ゴンドリーが手掛けるのに、これほど相応しい題材もないだろう。

 斯くして創りに創り込まれた世界。コランが住むアパルトマンのキッチンだけでも、ユニーク雑貨のテーマパークのよう。未来のような過去のような不思議空間。テーブルがローラースケートを履き、蛇口からはウナギがこんにちは。電子レンジがあるべきところに小さな小さな野菜畑があり、ケーキの中には香水と手紙が紛れ込む。ピアノを弾けばカクテルが出来上がり、ゴキブリはキッチンタイマー。射し込む光はギターの弦になり、部屋の隅では着ぐるみのネズミがダンスする。

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トランス

トランス “Trance”

監督:ダニー・ボイル

出演:ジェームズ・マカヴォイ、ヴァンサン・カッセル、ロザリオ・ドーソン、
   ダニー・スパーニ、タペンス・ミドルトン、サイモン・クンツ、
   マット・クロス、ワハブ・シェイク、マーク・ポルティモア

評価:★★★




 そもそもオープニングを飾る強盗場面が軽快にして華麗だ。スペインが誇るフランシスコ・デ・ゴヤの「魔女たちの飛翔」のオークション会場が襲われる。近代画家の父の名画が狙われ、会場が大混乱に陥る。オークションではお馴染みの金持ち風情、番号札、電光掲示板、カメラ、掛け声、落札の音、悲鳴、白い煙、会場奥の攻防、待機する車…。散りばめられたアイテムが刺激を次々落としていく。ひょっとすると散漫に見えかねないところをまとめ上げるのは音楽だ。緩急のついたそれが、強盗の流れをダイナミックに紡ぎ上げる。途中、ある吠え声を挿入する余裕が素晴らしい。

 これだけ快調に犯罪シーンを撮りながら、ダニー・ボイルはしかし、犯罪劇が持つロマンを斬り捨てる冒険を選ぶ。実は犯行の最中、主人公は仲間を裏切り、絵画を別の場所に隠す。しかし直後、彼は記憶を失ってしまい、絵の在り処が不明になる。そう、絵がどこに隠され、最後に手にするのは誰なのかを追うミステリーの方向に舵を切る。不敵だ。

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レッド・ドーン

レッド・ドーン “Red Dawn”

監督:ダン・ブラッドリー

出演:クリス・ヘムズワース、ジョシュ・ペック、ジョシュ・ハッチャーソン、
   エイドリアンヌ・パリッキ、イザベル・ルーカス、コナー・クルーズ、
   エドウィン・ホッジ、ブレット・カレン、ジェフリー・ディーン・モーガン

評価:★




 冒頭、陽が落ちてからのアメフトの試合場面が80年代映画風なのは意図的なのだろうか。田舎の寂しい風景がスポーツを通じて束の間盛り上がる、郷愁を誘うあの感じ。気の合うヤツも気に喰わないヤツもごった煮で面倒臭いけれど、でも何かあるとそこに戻ってしまう安心感。家族の匂いが濃いのが特徴だ。オリジナル映画「若い勇者たち」(84年)へのオマージュのつもりなのかもしれない。

 …なんて呑気に構えていると、翌朝何の前触れもなく起こる事件に面食らう。町の隅々に轟音が鳴り響き、くすんだ空を戦闘機が飛び交い、無数のパラシュートが落ちてきて、狭い道を戦車が行進し、隣の家に戦闘機が墜落して炎上する。北朝鮮がアメリカに攻めてきたのだ!

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ランナウェイ 逃亡者

ランナウェイ 逃亡者 “The Company You Keep”

監督・出演:ロバート・レッドフォード

出演:シャイア・ラブーフ、ジュリー・クリスティ、スーザン・サランドン、
   ニック・ノルティ、クリス・クーパー、テレンス・ハワード、
   スタンリー・トゥッチ、リチャード・ジェンキンス、アンナ・ケンドリック、
   ブレンダン・グリーソン、ブリット・マーリング、サム・エリオット、
   スティーヴン・ルート、ジャッキー・エヴァンコ

評価:★★




 最も強烈なインパクトを残すのは、ロバート・レッドフォードの若作りだ。大分前に弄った目周りは今なおぱっちり。目を見開く場面になると、他の箇所の弛みとのアンバランスにより、不自然さが隠せない。白髪はもみ上げ付近ぐらいしかなく、後は若い頃のままにふっさふさ。大半を革ジャンとタンガリーのシャツ、ジーンズで通すのは、自信の表れか。いやでも、12歳の女の子の父親役というのはあまりにも図々しいのではないか。そろそろ老いを受け入れた方が楽になれるのに。

 そう思ってしまうのは、老体に鞭打って走る場面が幾度となく挿入されるからだ。クライマックスではでこぼこの山の中でまで走る。ジョギング場面では真っ赤なジャージを着るという勝負心を忘れないレッドフォードはしかし、走り方はすっかりおじいちゃん。と言うか、女走り。手の振り方が変。そこまでして若さをアピールしなくても良いだろう。

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フローズン・グラウンド

フローズン・グラウンド “The Frozen Ground”

監督:スコット・ウォーカー

出演:ニコラス・ケイジ、ジョン・キューザック、ヴァネッサ・ハジェンズ、
   ディーン・ノリス、オルガ・ヴァレンティーナ、マイケル・マグレイディ、
   ブラッド・ウィリアム・ヘンケ、キャサリン・ラ・ナサ、ラダ・ミッチェル、
   カーティス・ジャクソン、ケヴィン・ダン、ジョディ・リン・オキーフ

評価:★★




 ニコラス・ケイジとジョン・キューザックの共演は「コン・エアー」(97年)以来だ。『フローズン・グラウンド』はしかし、バカ映画ではない。バカ映画ではないけれど、地味映画ではある。実際に起こった連続女性レイプ・殺害事件を、アラスカ州アンカレッジの寒々とした景色の中に封じ込める。カメラを揺らし、カット割りを細かくし、顔のアップを多用するという鬱陶しい技を使いながら。

 そもそものプロットが州警察と殺人鬼の追いかけっこというシンプルさなのだけど、それよりも地味具合を強調するのは、捜査方法の古めかしさだ。時代が1983年に設定されていて、つまりそれはパソコンやインターネットが普及していないということだ。刑事は足を使って捜査を進め、資料を読み込んで推理し、証拠固めに集中する。身体を張った捜査は映画と相性が良いはずなのに、活気がどんどん失われていくのは何故。

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October 11 - 13 weekend, 2013

October 11 - 13 weekend, 2013

1 ゼロ・グラビティ|$11,800(3660)$122,323,175
2 キャプテン・フィリップス|$8,516(3020)$25,718,314
3 The Face Reader|$6,182(19)$360,574
4 くもりときどきミートボール2 フード・アニマル誕生の秘密|$3,556(3874)$77,611,419
5 A.C.O.D.|$3,363(18)$60,533
6 Enough Said|$3,154(606)$8,162,855
7 Pulling Strings|$2,968(428)$4,244,686
8 少女は自転車にのって|$2,243(47)$540,437
9 Escape from Tomorrow|$2,110(30)$63,297
10 The Inevitable Defeat of Mister and Pete|$1,730(147)$254,279


【タイトル|一館あたりの興収(公開館数)累計興収】赤字:初登場作品 青字:上昇作品

 オスカー受賞後、女優業に恵まれていないジェニファー・ハドソンさんですが、そんなこと無問題。なぜならダイエットが成功、リバウンドもしていないからです。お調子こいたハドソンさんは今年、ハロウィンでキャットウーマンのスーツを着る予定なのだとか。やめてくれーという外野の声が聞こえますが、息子さんのリクエストなので仕方がありません(息子さんはバットマンになるのでしょうか)。ハドソンさんは溶かしたキャラメルや飴でリンゴをコーティングしたお菓子を食べるのも楽しみにしているそうな(後者はリンゴ飴みたいなデザートでしょうか)。食べ過ぎてカボチャに戻らないよう注意して下さい。いや、そうなったら面白いんですけど。

 Box Office。公開2週目の『ゼロ・グラビティ』があっさり1億ドルを突破。サンドラ・ブロック姐さん絶好調。オスカー受賞後、ダンナが浮気男だと発覚したときはこのまま堕ちていくのかと思いましたが、いやー、男を見る目はなくても仕事を見る目は最上級だったということでしょう。ちなみに別れたバカ男の方は、今年の3月に億万長者の女性と4度目の結婚。ニール・レインの指輪を贈り、今はオースティンで暮らしているとか。これはこれで結構羨ましい人生かも…。…ホントか?

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パッション

パッション “Passion”

監督:ブライアン・デ・パルマ

出演:レイチェル・マクアダムス、ノオミ・ラパス、カロリーネ・ヘンフルト、
   ポール・アンダーソン、ライナー・ボック、ベンヤミン・サドラー、
   ミヒャエル・ロチョフ、マックス・ウルラヒャー、ドミニク・ラーケ

評価:★★★




 ブライアン・デ・パルマへの興味が戻りつつある。映画という芸術は、想像以上に作り手の生理や感性と密接に結びついた何がくっきり焼きつけられる。デ・パルマで言えば、テクニックに溺れているだけにしか見えないところや煽情主義に走りがちなところが、一時は鼻について仕方がなかった。けれどこのところ、むしろそれが憎めなくて面白い。下衆さを決して隠せないポール・ヴァーホーヴェンあたりも同じような理由で興味深い映画人だ。

 『パッション』はまだ新しいフランス映画「ラブ・クライム 偽りの愛に溺れて」(10年)のリメイクだ。オリジナルをどのように改変しているのかを探ると、デ・パルマという人が鮮明に見えてくる。分かりやすい人なのだ。いちばん大きな変更は、主役である広告代理店の上司と部下の他に、部下のアシスタントの存在が大きくなっているところだ。

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かぞくモメはじめました

かぞくモメはじめました “Parental Guidance”

監督:アンディ・フィックマン

出演:ビリー・クリスタル、ベット・ミドラー、マリサ・トメイ、
   トム・エヴェレット・スコット、ベイリー・マディソン、ジョシュア・ラッシュ、
   カイル・ハリソン・ブライトコフ、ジェニファー・クリスタル・フォーリー、
   ローダ・グリフィス、ゲディ・ワタナベ

評価:★★




 固定電話の保留機能が使いこなせない。カーナビもちんぷんかんぷん。FacebookやTwitterなんて聞いたことがない。パソコンすら持っていないかもしれない。野球の実況アナウンサーの仕事を首になったばかりの主人公のジイサンは、そういう人だ。その彼が数日間、孫の面倒を看ることになる。斯くして強調されるのは、厳しくも愛情深い昔ながらの子育てと、優しく自主性を見守ることと甘やかすことを履き違えた現代の子育ての対比だ。もちろん暴力云々はまた、別の問題。

 白い目で見られるのは当然昔ながらの子育てになる。今の子育てについていけないジイサンとバアサンが積極的にバカにされる。これが笑えない。どう考えてもジイサンバアサンの方が正解で、むしろお調子こいた子どもたちが不愉快に映る。あぁ、こういうのが、学芸会で全員が主人公を演じたり運動会で順位付けがなされないのを当たり前のように受け入れる社会を生むのだ。

 …と嘆いていたら本当に、三振がなく、スコアもつけない野球が出てくるから驚いた。勘弁してくれ。ただしこの映画、そういう子育てマニュアルを考察するところを目指した映画ではないと読めてくるので(いや、作り手はそのつもりなのだろうけれど)、バカ子育て論自体は次第に気にならなくなる。ちゃんと昔ながらの子育ても受け入れられていくし…。

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恋のベビーカー大作戦

恋のベビーカー大作戦 “La stratégie de la poussette”

監督・出演:クレモン・ミシェル

出演:ラファエル・ペルソナーズ、シャルロット・ルボン、
   フランソワ・ベルレアン、ジェローム・コマンドゥール、
   ジュリー・フェリエ、カメリア・ジョルダナ、フランソワ・ロラン

評価:★★




 主演男優ラファエル・ペルソナーズの着こなしが良い。…と言っても別に、ブランド服に身を固めているわけでも、奇抜なファッション・センスの持ち主というわけでもない。普段着がさり気なくオシャレ。茶色のダッフルコートと水色のマフラーの組み合わせが何度も出てくる。これで、ただこれだけで魅せる。フランス男の底力と言うか、何と言うか。庶民レヴェルでこれだから、おフランス、侮れない。相手役のシャルロット・ルボンも気張らないままカッコイイ。例えば、オレンジ、黄色、青の葉っぱを全体に飛ばした水色のシャツ。カジュアルなのに、スタイリッシュ!

 ペルソナーズの友人が、こんなことを言う。「女は“パパ”が好きなんだ」。『恋のベビーカー大作戦』はそれをカリカチュアしたような映画で、ひょんなことから他人の赤ん坊の面倒を看ることになったペルソナーズが、その世話にてんてこ舞いになる様を笑い飛ばす。ペルソナーズが“パパ”に扮して、別れた恋人の心を取り戻そうする話も用意されているけれど、そちらはオマケのようなものだ。

 ハンサムな男が“パパ”の仕事をこなす画は確かに女たちにアピールするのかもしれない。ペルソナーズがオムツを変える。ペルソナーズがミルクをあげる。ペルソナーズが抱っこしてあやす。ペルソナーズがベビーカーを押す。ペルソナーズが「ゴースト ニューヨークの幻」(90年)ごっこをしながらマッサージする。はぁぁぁ、可愛いわー。ペルソナーズが可愛いわー、というわけだ。そんなに簡単に女が“パパ”になびくわけないだろー、という突っ込みを先回りして、ヒロインが態度をいきなりは軟化させない周到さも見せる。

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恋人はセックス依存症

恋人はセックス依存症 “Thanks for Sharing”

監督:スチュアート・ブラムバーグ

出演:マーク・ラファロ、グウィネス・パルトロウ、ティム・ロビンス、
   ジョエリー・リチャードソン、ジョシュ・ギャッド、アリシア・ムーア、
   パトリック・フュジット、キャロル・ケイン

評価:★★★




 物語はセックス依存症を克服する会に集まった人々の告白から始まる。ガンにかかると同情される。セックス依存症にかかると軽蔑される。世間が考えるより深刻な病気で、そこから抜け出すのは容易ではない。『恋人はセックス依存症』にはその症状や対策法が並べられる。回復のための12のステップなる指南書まで登場する。彼らはテレビやパソコン、インターネットを避ける。たくさんの人が集まる地下鉄やバスも避ける。あまり面白そうには思えない。

 …と映画自体を拒否されないよう、一応の工夫は用意される。会に出席する三人の男たちを主人公に置いた群像劇スタイルがそれだ。当然のことながら、社会的な立場も、置かれている境遇も、依存症の進行具合も異なる彼らのアンサンブルは、飽きさせないことこそが目的だ。練り込めばひとりの男の物語として成立するだろうそれを三人に分担することで、分かりやすく、スピーディに、オシャレに見せる。しかも、テーマに合わせて、トーンが変えられる。

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ビザンチウム

ビザンチウム “Byzantium”

監督:ニール・ジョーダン

出演:ジェマ・アータートン、シアーシャ・ローナン、サム・ライリー、
  ジョニー・リー・ミラー、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ、
  ダニエル・メイズ、ダリア・ドイル・ケネディ、ウォーレン・ブラウン、
  トゥーレ・リントハート、トム・ホランダー

評価:★★




 ニール・ジョーダン監督の吸血鬼物と言うと、どうしても「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」(94年)の悪夢を思い出すわけだけれど、ここには吸血鬼になっても太陽のようなオーラを消せないトム・クルーズも、彼と並ぶとのっぺり顔が際立つブラッド・ピットもいない。代わりにジェマ・アータートンとシアーシャ・ローナンが吸血鬼になり、血と戯れる。ジョーダンもファンタジー方向に深く入り込み過ぎない。勝算はある。

 アータートンとローナンが演じるのは200年以上を吸血鬼として生きている母と娘だ。追っ手から逃げながら町の隅っこで隠れるようにして生きるふたりの今と、その哀しい過去を交錯させながら描く。面白いのは断然過去の描写だ。時代の空気と吸血鬼の存在が妖しく溶け合う。

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October 4 - 6 weekend, 2013

October 4 - 6 weekend, 2013

1 ゼロ・グラビティ|$15,604(3575)$55,785,112
2 A Touch of Sin|$9,934(2)$19,867
3 The Face Reader|$8,406(19)$159,720
4 Pulling Strings|$6,375(387)$2,467,168
5 A.C.O.D.|$6,334(3)$19,001

6 くもりときどきミートボール2 フード・アニマル誕生の秘密|$5,236(4001)$60,006,918
7 Enough Said|$5,017(437)$5,429,238
8 少女は自転車にのって|$2,729(44)$384,877
9 Runner Runner|$2,547(3026)$7,706,712
10 Instructions Not Included|$2,147(858)$41,258,393

【タイトル|一館あたりの興収(公開館数)累計興収】赤字:初登場作品 青字:上昇作品

 リドリー・スコット監督の『悪の法則』にはマイケル・ファスベンダーさん、キャメロン・ディアスさん、ハヴィエル・バルデムさん、ブラッド・ピットさんら大スターが結集していますが、英国プレミアで最も注目を集めたのは同じく出演しているペネロペ・クルスさんでした。7月22日に第二子を産み落としたばかりのクルスさん、ぱんぱんだった容姿がすっかりすっきり型に戻っていたからです。ダイエット、大成功。テンパリー・ロンドンのドレスは黒地にゴールドの糸を刺繍したグラマラスなもの。マーメイドラインを堪能するには、あと少し腰の絞りが足らないような気もしますが、そんなことを口にする男がいたら、女たちからタコ殴りされることでしょう。それにしてもクルスさん、横から見るとおっぱいがますますご立派。これならば赤ん坊も夫のバルデムさんも大満足でしょう。

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テーマ : 興行収入ランキング
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ウォーム・ボディーズ

ウォーム・ボディーズ “Warm Bodies”

監督:ジョナサン・レヴィン

出演:ニコラス・ホルト、テリーサ・パーマー、
   ロブ・コードリー、デイヴ・フランコ、アナリー・ティプトン、
   コリー・ハードリクト、ジョン・マルコヴィッチ

評価:★★★




 80年代頃からだろうか。異生物と人間の恋愛映画は珍しくなくなった。天使やら人魚やらエイリアンやらマネキンやら狼人間やら…挙げればキリがないほどに、ハリウッドは異生物と恋に落ちてきた。最近ならヴァンパイアとの恋愛が大流行している。『ウォーム・ボディーズ』も異生物間恋愛映画の流れに位置する。死んだ人間と生きた人間が恋に落ちるからと言って、「ゾンビ映画」に括るのは間違いだ。

 …と言うのもこの映画、ゾンビの掟を破ることにあまりにも無神経。親でも友人でも恋人でも、ゾンビになった途端、敵になるという切なさには見向きもせず、男と女のいたって普通の恋愛に流れるワクワクドキドキに賭けている。ゾンビならではの哀しみやおかしみは、潔く犠牲にされている。目指すはゾンビと人間の恋を気持ち良く成立させることなのだ。具体的には…。

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テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

エリジウム

エリジウム “Elysium”

監督:ニール・ブロムカンプ

出演:マット・デイモン、ジョディ・フォスター、シャールト・コプリー、
   アリス・ブラガ、ディエゴ・ルナ、ワグネル・モウラ、
   ウィリアム・フィシュナー、ファラン・タヒール

評価:★★★




 未来を舞台にしたSFというと、「格差社会」が反映されたものばかりなのに閉口する。最近だと「TIME タイム」(11年)や「ハンガー・ゲーム」(12年)といったスリラーから「アップサイドダウン 重力の恋人」(12年)のような恋愛物までジャンルも雑多。『エリジウム』も格差が大きなモチーフになる。富裕層は宇宙に浮かぶスペースコロニー“エリジウム”で優雅に暮らし、貧困層は荒廃した地球で肉体労働を強いられる。いきなり既視感を覚える。

 加えてニール・ブロムカンプは、ゼロ年代に出現した傑作SF「第9地区」(09年)の生みの親だ。どうしたって比較する。アクションの大半は、2154年のロサンゼルスで繰り広げられる。色らしい色が見当たらない灰色の空間は、それこそ「第9地区」に出てきたヨハネスブルクのスラム街のようで落ち着かない。高層ビルが崩れ落ち、巨大な蜂の巣のように見えるのが新鮮なぐらいだろうか。あぁ、ブロムカンプは一発屋だったのか。

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怪盗グルーのミニオン危機一発

怪盗グルーのミニオン危機一発 “Despicable Me 2”

監督:ピエール・コフィン、クリス・ルノー

声の出演:スティーヴ・カレル、クリステン・ウィグ、
   ベンジャミン・ブラット、ミランダ・コスグローヴ、ラッセル・ブランド、
   スティーヴ・クーガン、ケン・チョン、エルシー・フィッシャー、
   デイナ・ゲイアー、モイセス・アリアス

評価:★★★




 ミニオンについて分かっていること。バナナからできている。人の指のような容姿で、黄色で、サロペットを着ている。腐るほどたくさんいる。好奇心(欲望とも言う)に忠実で、四六時中、勝手気ままにちょこまか。それだけなのに…。

 それだけなのに、いやそれだけだからか、可愛い。出てくるだけで目が釘付けになる。スポンジ・ボブの兄弟のようにも見えるけれど、醸し出す空気感はよりポップだ。まるで犬っころが無邪気に遊んでいるような親しみやすさ。「怪盗グルーの月泥棒 3D」(10年)では「アイス・エイジ」(02年)シリーズにおけるスクラットのようなポジションでシュールさもあったのが、すっかり消失。でもこれはこれで良い。ミニオンたちは単独で世間に認知されたのだ。

 そう、ミニオンは出世した。物語の中心に入り込む重要な任務を担う。映画のシンボルとして無駄に動き回りながら、なおかつサスペンス部分で鍵を握る。誘拐事件の人質役という立ち位置を獲得している。ちっとも深刻にはならないのが嬉しく、今回はサロペットを脱ぎ捨ててコスプレ・ショーに走っているのが大いに楽しい。意味の分からない言葉を喋りながら、でもちゃんと言いたいことは伝わるあたり、作り手もミニオンの可能性に気づいている。

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私が愛した大統領

私が愛した大統領 “Hyde Park on Hudson”

監督:ロジャー・ミッチェル

出演:ビル・マーレイ、ローラ・リニー、オリヴィア・ウィリアムス、
   サミュエル・ウエスト、オリヴィア・コールマン、エリザベス・マーヴェル、
   エリザベス・ウィルソン、エレノア・ブロン、アンドリュー・ヘイヴィル、
   マーティン・マクドウガル、ナンシー・ボールドウィン

評価:★★




 第32代アメリカ合衆国大統領フランクリン・デラノ・ルーズヴェルト邸こそが、最大の見もの。緑に囲まれた田舎に佇むその邸は、ホワイトハウスから政治色を取り除いたらこうなるのではないかと連想する落ち着いた外観。ベッド、カーテン、鏡、花瓶、シャンデリア、食器、カクテル、書棚…内装も家具も趣味の良いものばかり。とりわけ壁紙が部屋毎に別に用意されていて可愛らしい。それに合わせた色彩設計になっているのが目の保養。

 『私が愛した大統領』の第一の着目点はルーズヴェルトの従妹デイジーとの存在だ。母や妻、秘書といった女たちに囲まれたルーズヴェルトは、デイジーとの関係に安らぎを見出す。物語はデイジーとルーズヴェルトの再会から始まり、デイジーによるナレーションと共に、ふたりが急接近していくまでがダイジェスト調に描き出される。車に乗ったふたりが、紫色の草花が咲く野原を駆ける場面が気持ち良い。

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あの頃、君を追いかけた

あの頃、君を追いかけた “You Are the Apple of My Eye”

監督:ギデンズ・コー

出演:クー・チェンドン、ミシェル・チェン、スティーヴン・ハオ、
   イェン・シェンユー、チュアン・ハオチュアン、
   ツァイ・チャンシェン、フー・チアウェイ

評価:★★★




 学校や人生は、好きな人がいる方が何倍も楽しい。もちろんそれゆえ苦しいこと、辛いことも多いけれど、振り返ればそれもまたキラキラ輝いて見える。エンドクレジットの最後でギデンズ・コー監督は、若き日の自分に感謝を捧げている。『あの頃、君を追いかけた』はそう、それを映像化したような青春映画だ。きっと実体験を基にした部分は少なくないはずだ。

 物語は1994年の台湾、主人公コートンの高校生活から始まる。この学校風景の描写だけでも、懐かしく嬉しい気分になる。教室の風景はどこでも大差ない。まだまだガキの少年たちと一足早く大人になる少女たち。皆にあだ名がついていて、校則のせいで髪型は似たり寄ったりで、その中に前髪に命を賭けている者がいて、授業はかったるくて、テレビやエロが会話の中心で…。

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September 27 - 29 weekend, 2013

September 27 - 29 weekend, 2013

1 Enough Said|$9,246(227)$2,466,381
2 くもりときどきミートボール2 フード・アニマル誕生の秘密|$8,502(4001)$34,017,930
3 メタリカ・スルー・ザ・ネヴァー|$5,482(305)$1,672,000

4 少女は自転車にのって|$4,606(16)$232,672
5 Baggage Claim|$4,455(2027)$9,031,102
6 RUSH ラッシュ|$4,360(2297)$10,275,829
7 Instructions Not Included|$3,655(948)$38,652,896
8 Don Jon|$3,583(2422)$8,677,009
9 Prisoners|$3,303(3290)$38,549,194
10 Mother of George|$2,500(7)$82,400

【タイトル|一館あたりの興収(公開館数)累計興収】赤字:初登場作品 青字:上昇作品

 ダイアン・クルーガーさんが現在交際中のジョシュア・ジャクソンさんとの初めてのデートについて語りました。その日クルーガーさんとジャクソンさんは一緒に(友人として)バーで呑んでいたそうなのですが、クルーガーさんには夕方には別の人とのディナーの約束があったとのこと。そろそろそちらに行こうと席を立ったところ、ジャクソンさんが突然、「レストランを予約してある」と言い出し、ちょっと考えてOKを出した模様。クルーガーさんがOKした理由は、「1. 断わったらジャクソンさんが気の毒に思えたから」「2. シャツが綺麗だったから」とのこと。男性の方々、ブサイクな顔ならせめて服装だけでも清潔感のあるものを!いや、別にジャクソンさんがブサイクだと言っているわけではありませぬ。

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テーマ : 興行収入ランキング
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ウルヴァリン:SAMURAI

ウルヴァリン:SAMURAI “The Wolverine”

監督:ジェームズ・マンゴールド

出演:ヒュー・ジャックマン、TAO、福島リラ、真田広之、ハル・ヤマノウチ、
   ウィル・ユン・リー、ブライアン・ティー、スヴェトラーナ・コドチェンコワ、
   ファムケ・ヤンセン、ジェームズ・フレイザー、ルーク・ウェブ、
   イアン・マッケラン、パトリック・スチュワート

評価:★★




 ヒュー・ジャックマンがウルヴァリンを演じるのは、これが6度目だという(カメオ出演を含む)。一作目の公開が2000年だから、もう13年も演じている。ウルヴァリン役に必要不可欠な鋼の肉体の維持を思うと、頭が下がる。コミックファンからも支持を受けるわけだ。「X-MEN」シリーズからのスピンオフとしてウルヴァリン・シリーズができたのも納得するしかない。既に揺るぎない世界観の中でウルヴァリンは生きている。ただ、この『ウルヴァリン:SAMURAI』は、受ける印象がこれまでとは異なる。理由は明らかだ。舞台がミステリアス・ジャパンなのだ。

 冒頭のウルヴァリンはべっくらこいたことに、1945年8月9日の長崎にいる。原爆が落とされたときウルヴァリンは、炎をもろに浴び、皮膚がただれながらも例の治癒能力で悠々生き延びる。平たい顔族としては非常に複雑な気分を誘う幕開けに、しかし戸惑っている暇はない。現代のジャパンに再び降り立ったウルヴァリンの画が、予想以上に強烈なことになっている。外国人の目から見た日本はどうしても違和感を感じるものだけれど、障子と畳が美しい日本家屋の裏にいきなりハイテクルームが登場したり、忍者が大量に出てきたり…というあからさまなズレよりも、現実との僅かなズレの方が引っ掛かる。わざわざパチンコ屋を疾走したり、ラブホテルに泊まったり、新幹線に乗ったり、日本食を食べたり、着物を着たり…ウルヴァリンにそれをやらせるか。いや、そこれこそがミステリアス・ジャパンなのか。日本家屋が「キル・ビル」(03年)と同じ匂いなのは偶然か。

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アップサイドダウン 重力の恋人

アップサイドダウン 重力の恋人 “Upside Down”

監督:フアン・ソラナス

出演:キルスティン・ダンスト、ジム・スタージェス、ティモシー・スポール、
   ジェームズ・キドニー、ジェイン・ハイトメイヤー、ブル・マンクマ、
   ケイト・トロッター、ヴラスタ・ヴラナ

評価:★★




 土砂降りの雨の中、逆さまにぶら下がったスパイダーマンとヒロインが情熱的なキスを交わす画は、「スパイダーマン」(02年)を象徴する場面だ。ロマンティックだと女子受けも大変良いらしい。ふむ、分からないではない。スパイダーマンじゃなかったら、とんだ変態プレイだというのに。

 『アップサイドダウン 重力の恋人』がそこからヒントを得たのではないかと想像してしまうのは、ヒロインが同じキルスティン・ダンストだからか。舞台は宇宙で唯一二重引力が存在する太陽系。双子の惑星が接近して浮かんでいる。上下逆さまの世界で繰り広げられるラヴストーリーで、男は貧困層が住む下の世界、女は富裕層が住む上の世界で暮らしている。上下逆さまのまま、ふたりは愛を確かめ合う。

 その画の面白さに賭けている。気合いを入れて創り込んでいる。ふたつの世界を結ぶタワー型ビルを構えた巨大企業。生まれた世界の重力の影響のみ受ける人々。別世界の物質に3時間以上触れると燃え出してしまう法則。背景には常に二重引力が意識されたものが映っていて、空はいつだって絵画のような別世界を貼りつけた状態をキープする。

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