ビッグ・ピクチャー

ビッグ・ピクチャー “L'homme qui voulait vivre sa vie”

監督:エリック・ラルティゴー

出演:ロマン・デュリス、マリナ・フォイス、ニエル・アレストリュプ、
   エリック・リュフ、ブランカ・カティッチ、カトリーヌ・ドヌーヴ

評価:★★★




 フランス映画『ビッグ・ピクチャー』はアメリカ人作家ダグラス・ケネディの小説を基にしているという。なるほどあまりフランスらしさは感じない。通俗的な匂いが濃厚に立ち込めている。「運命の女」(02年)と「リプリー」(99年)をミックスしたような物語。物質的に満ち足りた生活を送りながらどこか虚しさを感じている男が、妻の浮気相手を殺害。彼の人生を乗っ取って、長年の夢だった写真家として人生の再スタートを切る。尤も、ここにはダイアン・レインのようなセクシーな妻はいないし、ジュード・ロウのように羨ましい美貌の男も出てこない。

 代わりにロマン・デュリスがいる。相変わらずハンサムな顔を隠すような役作り。特に手入れがされているようには見えない髭。寂しげな眼差し。軽やかな身のこなし。アート臭の強い佇まいから醸し出される翳りこそが、最高の武器だ。デュリスならばいくらでもやり直せるだろうと思わせながら、その陰影が妙に心に引っ掛かる。キャスティングは成功している。

 カメラはデュリスの心模様を映し出すような寂寥感溢れる風景を映し出す。部屋の内装も都会の街並も美しいのに、もの哀しい。緑の木々と青い海に囲まれた田舎も、綺麗で情緒があり、でも何かが足りない。目に見えているものの裏側で、ゴーゴーと嵐が吹き荒れている。泣き叫んでいる。草臥れ方に芸があるデュリスが入り込むことで、画面が完成される。

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わたしたちの宣戦布告

わたしたちの宣戦布告 “La guerre est déclarée”

監督・出演:ヴァレリー・ドンゼッリ

出演:ジェレミー・エルカイム、ブリジット・シィ、エリナ・レーヴェンソン、
   ミシェール・モレティ、フィリップ・ロダンバッシュ、アンヌ・ル・ニ、
   バスティアン・ブイヨン、フレデリック・ピエロ

評価:★★




 またしてもフランスから、ちょいと警戒心の働く映画がやってきた。全身麻痺の初老の男を取り上げた「最強のふたり」(11年)に続き、脳腫瘍に侵された赤ん坊を扱った『わたしたちの宣戦布告』だ。この二本は一見、アプローチ法が似ている。しくしくめそめそ泣きべそをかくのを極端に嫌い、明るく努めた演出を選んでいる。ところが「最強のふたり」には感心し、『わたしたちの宣戦布告』には感心しなかった。なぜか。

 「最強のふたり」が障害者と介護人の関係を綴る人情話に昇華されていたのに対し、こちらは息子の難病に両親がいかにして立ち向かっていったかを描いた、所謂難病記録の域を超えられていない。両親の馴れ初めから始まり、子どもがアッという間に誕生。発病とそれに全力で向き合う姿勢が詳細に語られていく。

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SAFE セイフ

SAFE セイフ “Safe”

監督:ボアズ・イェーキン

出演:ジェイソン・ステイサム、キャサリン・チェン、ジェームズ・ホン、
   クリス・サランドン、ジョセフ・シコラ、ロバート・ジョン・バーク、
   レジー・リー、アンソン・マウント、サンドール・テクシー

評価:★★




 僅かに意表を突かれる。ジェイソン・ステイサムが涙を流すのだ。あまり強く見えない男たちにタコ殴りにもされる。賭博専門の格闘家に落ちぶれ、妻を殺され、二言三言話しただけの他人も殺され、ホームレスとなり、遂には自ら命を絶とうとする。あぁ、なんて女々しいステイサム。こんなの、ステイサムじゃない!

 …なんて落胆する必要は、もちろんない。一旦身体が動き出せば、おやまあ、いつものステイサムがそこにいる。ノータイに白シャツ、そしてシワなしスーツをかっちり着こなし、涼しげではない顔を無理矢理涼しげに見せながら、アクションを矢継早に繰り出してくる。そうこなくっちゃ!

 ステイサムはこれと言って特徴的な顔立ち、佇まいではない。強いて言うなら、ハゲ頭に目が行くぐらいだ。しかし、彼が出演する映画は、全てがステイサム映画の何物でもない。それはおそらく身体の動かし方に美学のようなものが宿っているからだろう。走る地下鉄の屋根に上ったり、飲食店のテーブルを投げつけたり、他の映画でも見かけそうなアクションでも、ステイサム色に染まると、奇妙に新鮮に映ることがある。バックミラーを意識したカーアクションも、鮮度抜群とは言わないまでも、そこそこ魅せる。

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最終目的地

最終目的地 “The City of Your Final Destination”

監督:ジェームズ・アイヴォリー

出演:シャルロット・ゲンズブール、オマー・メトワリー、ローラ・リニー、
   アンソニー・ホプキンス、アレクサンドラ・マリア・ララ、
   真田広之、ノルマ・アレアンドロ

評価:★★




 まず、舞台がウルグアイというのが目新しい。南米特有の湿気と乾燥。舞い上がる埃や土の匂い。鬱蒼と生い茂る緑。蜂蜜作り。常に聞こえる虫の音や鳥のさえずり。ジェームズ・アイヴォリー映画だから撮影に品があり、頬を撫でる風が優しく切り取られている。ウルグアイが舞台ながら、メインの役者に現地人が見当たらないのが可笑しい。アメリカ、英国、フランス、ドイツ、日本…。イラン系まで出てくるというのに。

 ひょっとして奇怪な人間関係と無関係ではないのかもしれない。辺境の地にある邸宅が舞台。そこには自殺した作家の妻、作家の愛人とその幼い娘、作家の兄とその同性の恋人が暮らしている。咄嗟にどろどろの地獄絵を思い浮かべるものの、彼らは息を潜め、危ういバランスを崩さず、ただ静かに生きている。この状況を画的に突破するには、配役の段階でこれぐらいのユーモアと不敵さも必要だったのではないか。

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キック・オーバー

キック・オーバー “How I Spent My Summer Vacation”

監督:エイドリアン・グランバーグ

出演:メル・ギブソン、ケヴィン・ヘルナンデス、ドロレス・エレディア、
   ピーター・ストーメア、ピーター・ゲレッティ、ロベルト・ソサ、
   マリオ・サラゴサ、ヘラルド・タラセナ、ディーン・ノリス

評価:★★★




 メキシコの「小さな町」で、久しぶりにメル・ギブソンが楽しそうだ。ピエロになるわ、タバコで耳栓するわ、クリント・イーストウッドのモノマネをするわ、子どもに言い負かされるわ、男にも女にも殴られるわ…。終幕ある場面で、傘を差す姿には大笑い。不意に「マーヴェリック」(94年)の頃のギブソンを思い出す。脚本にもタッチしているようで、ちょいと感心もしたり…。

 脚本と言えば、オープニングでは汚職警官とカーチェイスしながら、ピエロ姿のギブソンがナレーションでこう語るのだ。「哀しいピエロは最低だ。俺の金に血を吐くピエロはもっと最低だ」。続くのは「母は言っていた。“負け犬は死ね”」。思わず身を乗り出さずにはいられない。ギブソンの茶目っ気を眺められたのは、何時以来だろう。

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October 19 - 21 weekend, 2012

October 19 - 21 weekend, 2012

1 The Sessions|$28,367(4)$113,467
2 Holy Motors|$9,433(2)$27,680

3 The Thieves|$8,988(17)$360,762
4 パラノーマル・アクティビティ4|$8,501(3412)$29,003,866
5 アルゴ|$5,065(3247)$43,011,964
6 Alex Cross|$4,489(2539)$11,396,768
7 モンスター・ホテル|$4,314(3014)$118,522,389
8 96時間 リベンジ|$3,801(3489)$105,832,339
9 Sinister|$3,468(2542)$31,735,643
10 Simon and the Oaks|$3,315(7)$37,477

【タイトル|一館あたりの興収(公開館数)累計興収】赤字:初登場作品 青字:上昇作品

 先日デブ化したことが大きく報道されたレディー・ガガさんですが、新しい飲料水ブランドを立ち上げる計画があるようです。この飲料水はダイエット用のもので、数カ月前からプロジェクトが進んでいたとのこと。ふむ、本当ならばガガさんが劇的に変身して登場する日も近いかもしれません。マイナス報道を逆手にとってしまうガガさん、素敵です。報道の数日後には「ボディ・レボリューション2013」なる企画を始めていたしなぁ。これぐらいのしたたかさがないと生き残れないということでしょうか。デブ化を利用してオペラをやるって手もありますよ(いや、それはオペラに対する偏見?)。それにしても…海外のシンガーはデブになっても肌の露出を控えないのが凄いなぁ。ガガさんもマライア・キャリーさんもクリスティーナ・アギレラさんもブリトニー・スピアーズさんもジャネット・ジャクソンさんも、脂肪を蓄えたまま露出キープ。単なる脱ぎたがりってこと?

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推理作家ポー 最期の5日間

推理作家ポー 最期の5日間 “The Raven”

監督:ジェームズ・マクティーグ

出演:ジョン・キューザック、ルーク・エヴァンス、アリス・イヴ、
   ブレンダン・グリーソン、ケヴィン・マクナリー、ジミー・ユール、
   オリヴァー・ジャクソン=コーエン、パム・ファリス、
   エイドリアン・ローリンズ、サム・ヘイゼルダイン

評価:★★




 企画が実現したのはおそらく、「シャーロック・ホームズ」(09年)の興行的成功が大きいのだろう。推理要素の強いコスチュームプレイの世界へ風変わりな角度から斬り込むことで、古臭さを吹き飛ばす快感を感じ取ったのではないか。ただし、「シャーロック・ホームズ」のようにアクション・コメディの方向に舵は切られない。『推理作家ポー 最後の5日間』は猟奇的な森へとひたすらに突き進む。ひょっとすると最も印象が近い映画は「ソウ」(04年)かもしれない。

 何しろ演出で最も力が入れられているのは、哀れな姿となった被害者の死体だ。尋常ではないことが一目で理解できる死体のコレクション的な匂いが濃厚に漂う。首が掻っ切られていたり、身体が真っ二つになったり、壁の中に埋められていたり…。残酷な殺戮場面も用意されていて、ほとんど正視し難い行為を舐めるように撮り上げている。問題はここに作り手の死体への偏愛を含んだ変態性が感じられないことだ。単純に残酷さを楽しんでいるようにしか見えない。それこそ「ソウ」のように。

 主人公はあのエドガー・アラン・ポーだ。19世紀のボルチモア、犯人は彼の発表した作品を模倣した殺人事件を次々起こしていく。ポーへの執拗なこだわりはしかし、それが粘り気のある妖気となって画面に定着することがない。ゲームに興じている以外の匂いが漂わない。残酷さが全てで、それ以上でもそれ以下でもない世界。「ポーが永遠の愛を誓う場所が死の匂いに包まれているだなんて、ロマンティックじゃないの」というセリフが活かされない世界。

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ハッピーサンキューモアプリーズ

ハッピーサンキューモアプリーズ “Happythankyoumoreplease”

監督・出演:ジョシュ・ラドナー

出演:マリン・アッカーマン、ケイト・マーラ、パブロ・シュライバー、
   ゾーイ・カザン、トニー・ヘイル、ピーター・スカンナヴィノ、
   マイケル・アルジエリ、ブラム・バルー、リチャード・ジェンキンス

評価:★★




 監督・脚本・主演の三役を務めるジョシュ・ラドナーは、クライヴ・オーウェンからアクの強さを抜いて、ベン・アフレックのぼんくら風味を注いだような印象の人だ。相手役のケイト・マーラから「今まで会った中でいちばんダメな男よ」と言われてしまうのが可笑しい。悪人には見えないものの、冴えた頭の持ち主にも見えない。「良い人なんだけど…」で終わるタイプ。

 小説家志望のラドナーがひょんなことから黒人少年と知り合い共同生活を送ることになって…という話が軸にある。「アバウト・ア・ボーイ」(02年)の例を挙げるまでもなく、大人になれない男と子どもの組み合わせはありふれたものだ。ただ、ラドナーとマイケル・アルジエリ少年のコンビネーションは悪くない。ふたりが並んで座るショットが何度も挿入される。その度に思うのは、どちらが大人なんだ…ということ。わざとボールを遠くに放り投げなり、少年をだしに女性に近づいたり、そのくせ手を出した後は怖気づいたり…少年との掛け合いの中で、ラドナーのダメさ加減が浮上する。

 ラドナーのこうした幼い振る舞いの数々が、それでも不愉快に映らないのは、舞台がニューヨークであることが大きいだろう。別に観光名所でもないニューヨークの街角が、そこに住む人々を優しく包み込む。穏やかな光。優しい照明。流れるような微風。表情豊かな木々。辛いことがあっても、厳しい現実に打ちのめされても、街の包容力に救われる。大人になれない男が「バカな子ほど可愛い」に通じる空気をまとい始める。

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ロラックスおじさんの秘密の種

ロラックスおじさんの秘密の種 “The Lorax”

監督:クリス・ルノー、カイル・バルダ

声の出演:ダニー・デヴィート、ザック・エフロン、エド・ヘルムズ、
   テイラー・スウィフト、ロブ・リグル、ジェニー・スレイト、
   ベティ・ホワイト、ナシム・ペドラッド

評価:★★




 意外に珍しいのではないかと思ったのは、画面がオレンジを基調にした色合いになっている点だ。CGアニメーションだと原色は印象的に使われることが多い。けれどここでは、オレンジの主張が最も強い。命の象徴である森はグリーンではなくオレンジ一色。トラッフルと呼ばれる綿菓子風の木もオレンジ。魚や鳥もオレンジだし、クマの茶色は限りなくオレンジに近い濃淡が選ばれている。オレンジ効果による温か味は良く出ている。

 もちろんタイトルロールのロラックスおじさんもオレンジだ。しかも毛の柔らかさと相性が良い。眉毛ぼーん、髭ぼーんの森の番人。おじさんだけれど可愛らしく、ちょこまかした動きは可笑しい。まるでオレンジのフェルトでできているかのような外観で、触り心地が良さそうだ。

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ジャックはしゃべれま1,000

ジャックはしゃべれま1,000 “A Thousand Words”

監督:ブライアン・ロビンス

出演:エディ・マーフィ、ケリー・ワシントン、クリフ・カーティス、
   アリソン・ジャニー、クラーク・デューク、エマニュル・ラグスデイル

評価:★




 『ジャックはしゃべれま1,000』は、誰の目から見てもオー・ヘンリーの「最後の一葉」をモチーフにしている。突然主人公と一本の木が一体化する。木に生い茂る1,000枚の葉が、男がワンワードを口にする毎に落ちていく。最後の一枚が落下したとき、それは男の死を意味する。主人公は口から先に生まれてきたような男だ。果たして彼は喋ることをやめて、生き延びられるだろうか。なるほどコメディにし易いシチュエーションだ。

 斯くして男は言葉を封印。葉の落下を食い止めようと必死になる。そのため言動は、傍から見ればあんぽんたんなものとなる。風邪を引いたわけでもないのに喋ることを拒否。おかしな振る舞いを繰り返して周囲を呆れさせる。家族は離れ、仕事は窮地に陥る。気の毒だけど、バカバカしくて笑えるだろう。そういう作り手の読みは見事に外れる。主人公をエディ・マーフィが演じてしまったからだ。

 マーフィの武器は言うまでもなく、マシンガントークにある。人に喋る隙を与えることなくガンガン畳み掛けられる言葉。そこから滲み出る可笑しさこそが、マーフィという役者の存在意義だ。そのマーフィから言葉を奪う。それはジェット・リーからマーシャルアーツを、ジュリア・ロバーツから笑顔を奪うことと同義だ。

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ロビイストの陰謀

ロビイストの陰謀 “Casino Jack”

監督:ジョージ・ヒッケンルーパー

出演:ケヴィン・スペイシー、バリー・ペッパー、ケリー・プレストン、
   ジョン・ロヴィッツ、ラシェル・ルフェーブル

評価:★★




 今更断わるまでもなく、ケヴィン・スペイシーは唯一無二の素晴らしい俳優だ。粘着質な演技が極めて広く深い振り幅を見せる。ロビイスト役のこの映画でも、演技だけで感嘆してしまう場面が何箇所もある。歯磨きやうがいをしながらの独白場面。口をほとんど開かないままに激昂する場面。派手な身振り手振りを交えた映画の脚本の売り込み場面。利己的で傲慢、自分の利益優先のままに生きる男の本性をアッという間に伝えてしまう。

 『ロビイストの陰謀』はスペイシー演じる実在の人物、ジャック・エイブラモフの悪事を暴き出す。アメリカではかなり有名な人物で、彼がしでかした犯罪は、ウォーターゲート事件と並ぶと言われたりロビイスト界のエンロン事件と称されたりしている。もちろん金絡み。口の達者さを利用して共和党に取り入り、議会を思い通りに操作。カジノ絡みの犯罪行為にも手を出し、大金を動かしたという。映画でも犯罪部分がメインになっているのだけれど、これが非常に分かり難い。事件に近寄り過ぎているのか、犯罪の流れというのが見え辛く、登場人物が何をしているのかは理解できても、全体像がぼやけたままだ。せめて金の流れだけでも俯瞰で捉えて欲しかったところだ。

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October 12 - 14 weekend, 2012

October 12 - 14 weekend, 2012

1 Middle of Nowhere|$13,000(6)$78,000
2 The Thieves|$12,454(11)$136,993
3 Sinister|$7,126(2527)$18,007,934
4 Smashed|$6,736(4)$26,943
5 アルゴ|$6,020(3232)$19,458,109

6 96時間 リベンジ|$5,902(3706)$86,131,979
7 Least Among Saints|$5,258(3)$15,774
8 モンスター・ホテル|$5,109(3375)$102,133,934
9 Here Comes the Boom|$3,921(3014)$11,816,596
10 Pitch Perfect|$3,325(2787)$36,015,403

【タイトル|一館あたりの興収(公開館数)累計興収】赤字:初登場作品 青字:上昇作品

 キム・キャトラルさんはセックスの達人ではないそうです。Sun Times誌のインタヴューに答えたキャトラルさんは、「セックス・アンド・ザ・シティ」のサマンサ役のイメージゆえに、性に奔放で大変なセックステクニシャンだと思われることが多いそうですが、自分の性生活は平凡だと主張しています。まあ、普通に考えてそうなんでしょうが、わざわざ断わらなくてもそのイメージで遊んで欲しかったなぁと、平凡の極みであるワタクシなんかは思うのであります。あ、でもキャトラルさんはこんなことも言っています。「セックスは快楽だけじゃない。冒険なのよ」。名言と言えましょう。

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俺たち喧嘩スケーター

俺たち喧嘩スケーター “Goon”

監督:マイケル・ドース

出演:ショーン・ウィリアム・スコット、ジェイ・バルチェル、
   アリソン・ピル、リーヴ・シュライバー、ユージーン・レヴィ、
   マーク=アンドレ・グロンディン、キム・コーツ

評価:★★★★




 氷上の格闘技とはよく言ったもの。アイスホッケーは極めて危険なスポーツだ。暴力的と言っても問題ないかもしれない。分厚い防具。凶器になり得るスティック。弾丸のように飛んでくるパック。選手たちは身体と身体をぶつけ合っているんだか殴り合っているんだか。スティックが剣となり、ヘルメットがぶっ飛び、額が割れ、そしてゴール!爽やかなスポーツ映画の匂いはない。それどころかアクション映画のような趣すら漂う。

 『俺たち喧嘩スケーター』がユニークなのは、その中でも乱闘要員の選手を主人公に置いたところだ。敵を潰して仲間を守る乱闘要員は、立派な選手だ。どんなスポーツでもスーパーサブと呼ばれる選手がいるものだけれど、アイスホッケーで言えば乱闘要員こそがそれかもしれない。身体を張ることが仕事で、そのためには血が流れても歯が折れてもお構いなし。あぁ、やっぱり格闘技だ。

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ピンチ・シッター

ピンチ・シッター “The Sitter”

監督:デヴィッド・ゴードン・グリーン

出演:ジョナ・ヒル、サム・ロックウェル、マックス・レコーズ、
   アリ・グレイナー、J・B・スムーヴ、ランドリー・ベンダー、
   ケヴィン・ヘルナンデス、カイリー・バンバリー

評価:★




 オープニングでいきなり映し出されるのが、ジョナ・ヒルがベッドで横になる女のアレを「奉仕」する場面だからギョッとする。行為に驚いたのではない。もしかしたらヒルはモテる役どころなのだろうかと困惑したのだ。ヒルは思い切りカッコつけている。しかし、それが持続しない。このまま勢いでイケるとばかりに、今度は女に自分を「奉仕」するよう懇願する。そしてあっさり断わられる。その後、ヒップホップに乗せて愛車を運転するヒルが映し出される。愛車とは自転車だ。あぁ、やっぱりヒルはヒルだった。

 『ピンチ・シッター』はいつも通りカッコ悪いヒルが三人の悪ガキのベビーシッターになり、彼らに振り回される様を描くコメディだ。大人が子どもの暴走ににてんてこ舞いになる映画というのは、「ホーム・アローン」(90年)の例を挙げるまでもなく、枚挙に遑がない。その上この映画は、腕白であることと常識知らずであることをしたり顔で混同する。メイクで子ども娼婦のようになったり、何かを見つけては薬品で爆発させたり、フロアのど真ん中で小便したり…。おまけに彼らは、当然のように主人公のお荷物になる。

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WIN WIN/ダメ男とダメ少年の最高の日々

WIN WIN/ダメ男とダメ少年の最高の日々 “Win Win”

監督:トーマス・マッカーシー

出演:ポール・ジャマッティ、エイミー・ライアン、アレックス・シェイファー、
   ボビー・カナヴェイル、ジェフリー・タンバー、バート・ヤング、
   メラニー・リンスキー、デヴィッド・トンプソン、マーゴ・マーティンデイル

評価:★★★★




 パッと見ただけでポール・ジャマッティをカッコ良いと思える人は、世界に5人くらいだろうか。腹は出ているし、髪は常にチリチリだし、その上禿げているし…と一般的価値観から言えば外見は恵まれていない。ところがジャマッティは、どんな役柄もこなす器用な男だ。スポンジのように何でも吸い込み、それを瞬く間に自分の血や肉に変換できる。だからは彼はデキる男にも狡猾な男にもハマる。愚かな男にもにやけた男も問題ない。しかしやっぱり、最も違和感がないのは、『WIN WIN/ダメ男とダメ少年の最高の日々』で演じたフツーの男の役だ。フツーの男のフツーの部分をそのまま体現し、しかも魅せてしまう俳優はなかなかいない。

 作品にはどん詰まりの空気が立ち込めている。ジャマッティ扮する主人公は弁護士として働いてはいるものの、生活は苦しい。事務所のコピー機やパソコンの調子が悪く、便器は詰まっている。配管からは奇怪な音が聞こえる。小遣い稼ぎのためにコーチを務めている高校レスリングチームも弱小だ。ジョギング中、日々のストレスにより過呼吸になってしまうくらいだ。

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エージェント・マロリー

エージェント・マロリー “Haywire”

監督:スティーヴン・ソダーバーグ

出演:ジーナ・カラーノ、マイケル・ファスベンダー、ユアン・マクレガー、
   ビル・パクストン、チャニング・テイタム、マチュー・カソヴィッツ、
   マイケル・アンガラノ、アントニオ・バンデラス、マイケル・ダグラス

評価:★★★




 クエンティン・タランティーノはパム・グリアーに再注目して「ジャッキー・ブラウン」(97年)を撮った。同様にスティーヴン・ソダーバーグがジーナ・カラーノという逸材を発見したからこそ撮られたのが『エージェント・マロリー』だ。ただし、受ける印象はちょいと異なる。グリアーはあくまで登場人物として作品に存在していた。カラーノは作品のために動いている感触を与えない。それとは逆に、カラーノのために作品が存在する。

 ソダーバーグは面白い素材に目をつけたものだ。カラーノはこれより前、ムエタイを始めたのをきっかけに格闘家として活動していたのだという。つまり、ホンマモンのファイターだ。おまけにジーナ・ガーションとレイチェル・ワイズをミックスしたような美人。日本で同じようなことをすると北斗晶だとかジャガー横田だとかを担ぎ出す必要があるのか。そう言えばキューティー鈴木は今何をしているのか。何でもいいか。

 …そんなわけでカラーノの身体が良く動く。生身の身体が動く、ただそれだけで浮上する迫力は、他の何物にも変え難い。パンチやキックの一発一発に重みがある。跳躍や走りのイチイチに凄味がある。閉所や路地裏、邸宅構造等を利用したアイデア勝負の振り付けアクションもカッコ良くキメる。足技にはユーモアさえ漂わせている。ちょっと前に「バイオハザードV:リトリビューション」(12年)のミラ・ジョヴォヴィッチに感心したばかりだけれど、うーん、カラーノに比べたらジョヴォヴィッチはヘッポコだ。

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モンスター・ホテル

モンスター・ホテル “Hotel Transylvania”

監督:ゲンディ・タルタコフスキー

声の出演:アダム・サンドラー、セレーナ・ゴメス、アンディ・サムバーグ、
   ケヴィン・ジェームズ、フラン・ドレッシャー、シーロー・グリーン、
   デヴィッド・スペード、スティーヴ・ブシェーミ、
   モリー・シャノン、ジョン・ロヴィッツ

評価:★




 どうやら怪奇要素の強い芸術とCGアニメーションは相性が良くないらしい。原色が溢れる世界を得意とするコンピュータの世界では、妖気をたっぷり含んだ空気を流し難い。「おどろおどろしい」という表現が求められる世界だというのに、画面があまりに美しい。キラキラピカピカ輝いている。黒や灰色、紺色といったダークカラーでさえ眩しいくらい。ドラキュラがスーパーマンに見えるときすらある。

 こうした画面の味気なさは『モンスター・ハウス』全体の味気なさに通じている。それは作り手がルールを無視していることと無縁ではない。モンスターがうじゃうじゃ出てくる世界観の中で、どうしても守らなければならなかった点。それは不気味なムードを盛り上げることだ。思わずゾッとする、思わず震え上がる、思わず悲鳴を上げる恐怖と密接に結びついた空間作り。ところが作り手は、ドラキュラ、オオカミ人間、フランケンシュタインの怪物、透明人間らモンスターを総登場させて満足してしまったらしい。

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October 5 - 7 weekend, 2012

October 5 - 7 weekend, 2012

1 96時間 リベンジ|$13,525(3661)$49,514,769
2 The Paperboy|$9,337(11)$102,706

3 モンスター・ホテル|$8,071(3351)$76,711,927
4 The Perks of Being a Wallflower|$7,088(221)$3,348,865
5 My Uncle Rafael|$6,461(3)$210,156
6 Pitch Perfect|$5,360(2770)$21,693,038
7 LOOPER ルーパー|$4,048(2993)$40,216,652
8 フランケンウィニー|$3,798(3005)$11,412,213
9 Arbitrage|$2,629(244)$6,053,621
10 V/H/S|$2,275(16)$36,402

【タイトル|一館あたりの興収(公開館数)累計興収】赤字:初登場作品 青字:上昇作品

 自身の経験を活かしてストリッパー映画『Magic Mike』に主演したチャニング・テイタムさんは、役作りで肉体美を追求するべく、全身の体毛をワックス脱毛で処理したそうです。男のストリッパーなら別に毛むくじゃらでも良いような気もしますが、女の方々、そこのところ、どうなんですか!テイタムさんは剃毛した際、無茶苦茶痛かったそうで、二度と剃らないことを誓ったそうです。そして愛する妻のジェナ・ディーワンさんにも毛なんて剃らなくても良いよと言ってあげたとか。それでもディーワンさんは毛を剃っているそうで、ふむ、何よりです。あのくどい顔で毛むくじゃらだと、ちょっとねぇ?関係ないですが、長らく育ててきた宝毛(ただし白髪ではない)が消えていて、軽くショックのワタクシであります。

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ソハの地下水道

ソハの地下水道 “In Darkness”

監督:アニエスカ・ホランド

出演:ロベルト・ヴィエツキェヴィチ、ベンノ・フユルマン、
   アニエスカ・グロホウスカ、マリア・シュラーダ、
   ヘルバート・クナウプ、キンガ・プレイス

評価:★★★




 さすがにネタが尽きただろう…なんて思うのは大間違い。またしてもホロコーストが取り上げられる。今度は1943年のポーランドが舞台。ユダヤ人狩りから逃れ、14か月もの間を地下の下水道で過ごした者たちの、実話をベースに描かれる。…と言っても、主人公は彼らではない。下水修理工を生業としているレオポルド・ソハという名の男がユダヤ人を匿う話だ。

 ただし、『ソハの地下水道』は英雄話なんかではない。ソハは小悪党と言っても良い人物で、「副業」としての空き巣により小銭を稼いでいる。空き巣中に見つかれば、暴力も厭わない。ユダヤ人を匿うことになるのも、打算を働かせたがゆえ。ナチスに売るよりも稼げると、命のかかった彼らから金を毟り取る。シラミどもめ…と言い放ちながら…。

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ボーン・レガシー

ボーン・レガシー “The Bourne Legacy”

監督:トニー・ギルロイ

出演:ジェレミー・レナー、エドワード・ノートン、レイチェル・ワイズ、
   ジョアン・アレン、アルバート・フィニー、デヴィッド・ストラザーン、
   スコット・グレン、ステイシー・キーチ、オスカー・アイザック

評価:★★




 スピンオフ…と言うのは正しくないのか。「ジェイソン・ボーン」三部作ではマット・デイモン扮する記憶をなくしたスパイとCIAの戦いが描かれた。『ボーン・レガシー』ではそれと同時進行で起こっていた、もうひとりの最強スパイ、アーロン・クロスの戦いが繰り広げられる。同じ世界観の中、別の主人公を立ててシリーズを仕切り直す。そんなことをするぐらいなら「ジェイソン・ボーン」シリーズを完結させなければ良かったのに。でもまあ、そこはハリウッド、まあ寛容な気分で受け止める。

 ボーンとクロスの最大の違いは、クロスが薬によってその力を最大限に発揮するところにある。ブルーとグリーン、ふたつの薬を飲み続けることでその能力が活かされる。薬を切らしたクロスが、新しい薬の入手を目的とするの旅の中、襲い来る敵に立ち向かうという物語。首を傾げるのは薬を切らすとどうなるのか、タイムリミット的面白さが完全に無視されていること。逃走劇が生み出すサスペンスしか見当たらない。ただ、この映画にはそれ以上の欠点がふたつ存在する。

 ひとつは監督が二作目・三作目を手掛けたポール・グリーングラスからトニー・ギルロイへと変更になったことだ。ギルロイは三部作全ての脚本を手掛けている人だから、シリーズについて詳しいことは間違いない。ただ、グリーングラスのような細かいカットを畳み掛けていく編集術は持ち合わせていなかった。ドキュメンタリー的迫力とも無縁。シリーズを倣って気分を出そうとしていることは分かる。ただ、どうしても間延びする。超高速を維持して前のめりで突っ切っていくこの世界観の中では、非常にどん臭い。おかげで場所や時間の処理が粗い。

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ハンガー・ゲーム

ハンガー・ゲーム “The Hunger Games”

監督:ゲイリー・ロス

出演:ジェニファー・ローレンス、ジョシュ・ハッチャーソン、
   リアム・ヘムズワース、ウッディ・ハレルソン、エリザベス・バンクス、
   レニー・クラヴィッツ、スタンリー・トゥッチ、ドナルド・サザーランド、
   ウェス・ベントレー、トビー・ジョーンズ、アレクサンダー・ルドウィグ、
   イザベル・ファーマン、アマンドラ・ステンバーグ、ウィロウ・シールズ

評価:★★★




 少年少女たちが命を賭けて殺し合う…という設定は、どうしても日本映画「バトル・ロワイアル」(00年)を思い出すものの、『ハンガー・ゲーム』にはそれとは違った仕掛けが、二重三重に張り巡らされている。生と死のサヴァイヴァル・アクションとしての側面はもちろんある。ただし、映画の奥行きを深くしているのは、メディアとそれに簡単に踊らされる大衆批判の方にある。

 舞台はアメリカの未来の姿である独裁国家パネム。ハンガー・ゲームとは、そこで毎年開かれるイヴェントのこと。貧困層が住む12の地区から選ばれた男女24人が、山の中で殺し合いゲームをさせられる。富裕層はテレビ中継されるそれをエンターテイメントとして楽しむ。リアリティショウが幅を利かせる昨今、浅はかな大衆心理を執拗に炙り出す。

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アウェイクニング

アウェイクニング “The Awakening”

監督:ニック・マーフィ

出演:レベッカ・ホール、ドミニク・ウエスト、イメルダ・スタウントン、
   ルーシー・コウ、ダイアナ・ケント、リチャード・ダーデン、
   ジョン・シュラプネル、アルフィー・フィールド

評価:★★★




 作中最も怖いのが黒柳徹子ヘアのイメルダ・スタウントンであるというオチはさておき、『アウェイクニング』を最近流行りの「結末を喋ってはいけないホラー」と一緒に並べるのは納得できない。確かに物語の核心に触れる仕掛けはこのところごろごろ見かけるものだけれど、それに囚われることのないコクが、ここにはある。大体「仕掛け」は早々に読める。勝負どころはそんなところにはない。

 物語とヒロインの設定が面白い。舞台は1921年の英国。第一次世界大戦やインフルエンザの流行により多くの人が命を落とした時代。人は幽霊に救いを求めたのだという。怖がるよりも、まだ近くにいてくれると求められる幽霊。ヒロインはその幽霊の存在を科学的に否定することを生業としている。この時代、しかも女で、珍しい。彼女が探偵のように幽霊の謎を追う。

 女は全寮制の学校に招かれる。少年の幽霊が出没するとの依頼を受けたのだ。当時にしては最先端の道具や薬品を用いながらの調査に見入る。いかにも幽霊が出そうな空間で繰り広げられるそれが、妙にノスタルジーを誘う。夏休みの工作や研究に没頭しているときのような手作りの匂いが嬉しい。

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コッホ先生と僕らの革命

コッホ先生と僕らの革命 “Der ganz große Traum”

監督:セバスチャン・グロブラー

出演:ダニエル・ブリュール、ブルクハルト・クラウスラー、
   ユストゥス・フォン・ドーナニー、カトリン・フォン・シュタインブルク、
   トーマス・ティーマ、テオ・トレブス、アドリアン・ムーア、
   ティル・バレンティン・ヴィンター、ユルゲン・トンケル、
   アクセル・プラール、ヘンリエッテ・コンフリウス

評価:★★




 ドイツ・サッカーの父と呼ばれているらしい教師を主人公にした『コッホ先生と僕らの革命』は、決して完成度が高いとは言えない。ある学校に赴任してきた英語教師が、規則に雁字搦めになった教室に新風を吹かせる。子どもたちはその風の自由さに触れ、心を解放させていく。そのまま「いまを生きる」(89年)のプロットとして使えそうなそれだけれど、ここにはあの堅苦しさも辛気臭さも説教臭さもない。けれど、目を見張るゴールも決まらない。

 話は実に分かりやすい。規律第一の学校が、そのまま偏見に満ちた社会のメタファーとなる。規律を重んじて服従を強いる大人、それを疑うことなく受け入れる子ども…という大きな枠組の他にも、対立軸がたっぷり用意されている。教師と生徒。いじめっ子といじめられっ子。学校と後援会。裕福層と貧困層。国と地方。そして何より英国とドイツ。

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September 28 - 30 weekend, 2012

September 28 - 30 weekend, 2012

1 Pitch Perfect|$15,371(335)$5,149,433
2 モンスター・ホテル|$12,697(3349)$42,522,194

3 The Perks of Being a Wallflower|$10,823(102)$1,428,785
4 My Uncle Rafael|$9,008(5)$154,786
5 LOOPER ルーパー|$6,952(2992)$20,801,552
6 Arbitrage|$3,396(256)$5,109,466
7 The Master|$3,131(256)$9,568,624
8 End of Watch|$2,810(2780)$25,980,710
9 ボディ・ハント|$2,310(3083)$22,193,316
10 人生の特等席|$2,266(3212)$23,473,347

【タイトル|一館あたりの興収(公開館数)累計興収】赤字:初登場作品 青字:上昇作品

 シャイア・ラブーフさんがアシカのヒーローになりました。ロサンゼルスで船上パーティーに参加していたラブーフさんがとんでもない光景を目撃。その光景とは、桟橋にいたアシカに(多分、バカ丸出し顔の)若者たちが爆竹を投げつけているというもの。ラブーフさんは気づくやいなや現場に駆けつけ、若者たちを追い払い、アシカにエサをあげたそうです。おぉ、良いところがあるではないですか。飛び蹴りぐらいカマしてやっていたら、なお良かったのに惜しい!まあ、こういう話を聞くと、アホな発言が多いくらい大目に見ましょう、という気分になりますな。しかし…LAにはアシカが普通にいるのでしょうか。いいなー。可愛がりたい。

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ロック・オブ・エイジズ

ロック・オブ・エイジズ “Rock of Ages”

監督:アダム・シャンクマン

出演:ディエゴ・ボネータ、ジュリアン・ハフ、トム・クルーズ、
   キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、ポール・ジャマッティ、
   マリン・アッカーマン、アレック・ボールドウィン、ラッセル・ブランド、
   メアリー・J・ブライジ、ブライアン・クランストン

評価:★




 田舎から都会に出てきた若者がスターになることを夢見る…という使い古されてボロ雑巾のようになった筋書きから「コヨーテ・アグリー」(00年)、或いは「バーレスク」(10年)を思い出す。いつの時代も夢は人の心を捉まえるのに手っ取り早いのだ。しかし、物語が進めば進むほど、同じ系統の作品と括って良いのか、首を傾げずにはいられない。これは正統派ミュージカルなんかではないのではないか。一緒に語るべきは「オースティン・パワーズ」(97年)なのではないか。『ロック・オブ・エイジズ』はそう、正真正銘、バカ映画だ。

 そもそも80年代ロサンゼルスのミュージックシーンをロックで描き出すというコンセプトからしてバカの匂いが漂う。ただし、この匂いは楽しいバカになる可能性は秘めていたはずなのだ。美術や衣装でノスタルジーを刺激し、名曲の洪水でアドレナリンを煽る。洗練された今の技(例えばマッシュアップ)を使って、新風を吹かせられるかもしれない。

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バイオハザードV:リトリビューション

バイオハザードV:リトリビューション “Resident Evil: Retribution”

監督:ポール・W・S・アンダーソン

出演:ミラ・ジョヴォヴィッチ、ミシェル・ロドリゲス、シエンナ・ギロリー、
   ケヴィン・デュランド、ショーン・ロバーツ、ボリス・コジョー、
   リー・ビンビン、アリアーナ・エンジニア、コリン・サーモン、
   ヨハン・アーブ、オデッド・フェール、中島美嘉

評価:★★




 「コロンビアーナ」(11年)のゾーイ・サルダナだとか「トータル・リコール」(12年)のケイト・ベッキンセールだとか、細くて薄っぺらな身体でアクション映えしない女優を続けて観たばかりだからか、ミラ・ジョヴォヴィッチに有難味を感じる。実はジョヴォヴィッチも、前作「バイオハザードIV アフターライフ」(10年)ではサルダナやベッキンセールと同じように細いだけだったのだけれど、『バイオハザードV:リトリビューション』では盛り返した。レザースーツが合っているのか、筋肉がついたのか、適度なヴォリュームが出て、ちゃんとアクション映えする。アクション映画で主人公のアクションがキマる、基本中の基本が押さえられているのにホッとする。

 「バイオハザード」シリーズでもうひとつ褒めても良いのは、マンネリを避けようという工夫が見られる点だ。一作目は地下要塞を舞台に「CUBE」(97年)風ゲーム要素を持ち込み、二作目は一つの都市全体を迷宮として描き出し、三作目では西部劇の匂いを立ち上がらせ、四作目では脱出映画の趣を強くしていた。今回新たに投入されるのは「仮想現実」の水だ。闘う戦士の顔しか見せてこなかったヒロイン、アリスの世界に新風を吹かせている。

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友自慢

 友人TにFILM PLANETの存在がバレてしまったのは、もう随分前になる。間違えてアドレスを載せたメールを送ってしまったのだ。偉そうに云々かんぬん好き放題書いているサイトだけれど、知り合いに文章を読まれるのは死ぬほど恥ずかしい。顔から火が出るとはこのこと。ネットで知り合ってから実際にお会いした方には別に恥ずかしくもないけれど(と言っても数人しかない)、長年の知り合いには絶対に知られたくない。もちろん友人でも知られたくない。それなのにアドレスを送ってしまった自分のあんぽんたん。

 あれからもう10年近く経っただろうか。サイトのことはさすがにもう忘れられているだろうと思っていたのだけれど、甘かった。Tは最近ホームページを開設し、そこからちゃっかりFILM PLANETへリンクを張っていたのだった。察するにリンクコーナーを作ったものの、紹介するサイトがなくて、おまけとして付け足したのだろう。忘れて欲しくないことは忘れるのに、忘れて欲しいことはちゃんと覚えている。おのれ、Tめ…。

 Tとは今年の夏、もうひとりの友人Hと一緒にに久しぶりに会うことができた。その際長い人生二回目、呑み過ぎて記憶を失うという失態をやらかしたのだけど、それについてはまた別の機会に書く。嬉しいのはしばらく会っていなかったというのに、顔を合わせればすぐさま大学時代の空気が流れ始めるということだ。何なのだ、この楽しさは。別に中身のあることを話しているわけではない。話の90%はくだらないことと言って良い。でもそれがとても楽しい。嬉しい。ホッとする。

 大学時代、Tは名古屋のおじいさん、おばあさんの家から学校に通っていた。そして、その家には何度も遊びに行った。遊びに行くだけではなく泊まりに行った。何の用事がなくても泊まりに行った。他の仲間たちも遊びに行った。やっぱり中身のある話はない。くだらないトークが溢れる空間。でもそれが最高だった。おじいさん、おばあさんにもとても良くしてもらった。

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