ランゴ

ランゴ “Rango”

監督:ゴア・ヴァービンスキー

声の出演:ジョニー・デップ、アイラ・フィッシャー、アビゲイル・ブレスリン、
   アルフレッド・モリーナ、ビル・ナイ、ハリー・ディーン・スタントン、
   レイ・ウィンストン、ティモシー・オリファント、イアン・アバークロンビー

評価:★★★




 ジョニー・デップがエモーション・キャプチャーにより主人公のカメレオンを演じている理由。それは「ジョニー・デップがカメレオンだったら」という愉快な仮定を映像化するためだ。ただ、厳密に言うなら間違っているかもしれない。と言うのも、ゴア・ヴァービンスキー監督が欲しかったのは、デップはデップでも「パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち」(02年)のジャック・スパロウに扮したデップだろうからだ。まるで酔っ払っているような佇まい、しかし危機的状況では頭をフル回転させてそれを乗り越えるヴァイタリティ。それをカメレオンで観てみたかったのだ。

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ジャンル : 映画

カウボーイ&エイリアン

カウボーイ&エイリアン “Cowboys & Aliens”

監督:ジョン・ファヴロー

出演:ダニエル・クレイグ、ハリソン・フォード、オリヴィア・ウィリアムス、
   サム・ロックウェル、アダム・ビーチ、ポール・ダノ、
   ノア・リンガー、アビゲイル・スペンサー、バック・テイラー

評価:★




 『カウボーイ&エイリアン』は組み合わせの妙で勝負を賭ける映画だ。西部劇とSFという水と油に思えるジャンルを融合させて、誰も観たことがない摩訶不思議な世界観を作り出そうというのが奇想としてあったはずだ。ところが、その狙いに安定感は見られない。始めからぐらついていた足元が一向に固まらない。それどころか話が進めば進むほど、謎が明らかになればなるほど、宇宙人の姿が見えてくればくるほど、画面はどんどん活気から遠のいていく。

 西部劇とSF、このふたつのジャンルに無理矢理共通項を見つけ出すならば、作り手の「スタイル」が確立されている必要がある点を挙げる。西部開拓時代もSFの世界も、現代社会とは随分趣が異なる空間だ。誰も経験したことがないそれだ。つまりそれは想像力と創造力により命を与えられる。現代とは違う細部の隅々までが緻密に描写されることで立体性を帯びる。

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テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

ミルドレッド・ピアース 幸せの代償

ミルドレッド・ピアース 幸せの代償 “Mildred Pierce”

監督:トッド・ヘインズ

出演:ケイト・ウィンスレット、ガイ・ピアース、エヴァン・レイチェル・ウッド、
   モーガン・ターナー、ジェームズ・レグロス、メリッサ・レオ、
   ブライアン・F・オバーン、メア・ウィニンガム、ホープ・デイヴィス

評価:★★




 ジョーン・クロフォードによる1945年映画のリメイクというよりはジェームズ・M・ケインの小説のより忠実な映像化という方が正しいらしい。映画ではなくTVのミニシリーズとして作ったのは、原作の細かなエピソードをできる限り取り上げたかったからではないか。ヒロインの波乱の人生を紡ぐには映画の上映時間だけでは足りない。ミニシリーズとしてたっぷり時間を取って描くべきだ。そういう配慮はしかし、必ずしもヒロインの輪郭をくっきり見せることに繋がらない。むしろ大味で間延びした印象を与える。焦点がどんどんズレていく。豪華に描写されても匂い立つものがない。

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テーマ : 映画感想
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October 21 - 23 weekend, 2011

October 21 - 23 weekend, 2011

1 Martha Marcy May Marlene|$34,413(34)$137,651
2 パラノーマル・アクティビティ3|$15,829(3321)$52,568,183

3 The Skin I Live In|$11,771(21)$555,374
4 Margin Call|$10,034(56)$561,904
5 Le Havre|$4,394(6)$26,363

6 Take Shelter|$3,294(55)$503,339
7 リアル・スティール|$3,172(3412)$66,732,152
8 Footloose|$2,912(3555)$30,364,238
9 6階のマリア|$2,897(17)$155,811
10 三銃士 王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船|$2,875(3017)$8,674,452


【タイトル|一館あたりの興収(公開館数)累計興収】赤字:初登場作品 青字:上昇作品

 クリスティーナ・アギレラさんが順調に肥えています。ゲストとして参加したMaroon 5の「Moves Like Jagger」がビルボードNo.1に輝く大ヒット中で、そのまま復活するかと思われたアギレラさんですが、脂肪は容赦なく彼女に襲い掛かり、マイケル・ジャクソン トリビュートコンサートに現れた彼女は、プロレスラーとして立派にやっていける体格となっておりました。犬猿の仲であるケリー・オズボーンさんが「私だってあんなにデブったことないわよ!」と吐き捨てたのも当然と言えましょう。屈辱です。早急にダイエットした方が良いとは思いますが、このまま突っ走るのもそれはそれでありかと。アデルさんが大人気の世の中ですし。

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トゥー・ラバーズ

トゥー・ラバーズ “Two Lovers”

監督:ジェームズ・グレイ

出演:ホアキン・フェニックス、グウィネス・パルトロウ、ヴィネッサ・ショウ、
    イザベラ・ロッセリーニ、イライアス・コティーズ

評価:★★★




 身も蓋もない言い方をするなら、男一人女二人による三角関係の話。ハリウッドに限ることなく散々語られてきたものと言える。同じ日同じ時間で約束を取り付けてしまう。部屋にいることを知られないようドアの影に隠れる。デート中に意中の相手から電話がかかってきて席をはずす。誰にでも思いつきそうな、ギャグスレスレの小話が紡がれていく。そこだけ取り出せば、確かに安い。それにも関わらず『トゥー・ラバーズ』はリッチな魅力を湛えている。

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ザ・ウォード 監禁病棟

ザ・ウォード 監禁病棟 “The Ward”

監督:ジョン・カンペンター

出演:アンバー・ハード、メイミー・ガマー、ダニエル・パナメイカー、
   ローラ=リー、リンジー・フォンセカ、ミカ・ブーレム、ジャレッド・ハリス

評価:★★




 1966年、5人の若い女性が収容されている精神病棟が舞台。彼女たちが決死の脱出を試みる様が描かれる。なんだか「エンジェル ウォーズ」(11年)を連想してしまう話だけれど、手掛けているのジョン・カーペンター。ザック・スナイダーがそうしたように、女の子たちを人形みたいに着せ替えごっこして満足するような人でないことは明らかだ。

 とは言え5人の描き分けは、『ザ・ウォード 監禁病棟』の楽しい見所のひとつだ。アルフレッド・ヒッチコック映画のヒロインのようなブロンド美女であるアンバー・ハードはスポーティなモデル風。母から譲り受けた魔法使いの鼻を持つメイミー・ガマーは独特の神経質な匂いを発散。ダニエル・パナメイカーは60年代の可愛らしいファッションでビッチにキメる。幼児性の強い役柄に危険な匂いを滑り込ませるのはローラ=リー。リンジー・フォンセカはメガネ娘の魅力で「アグリー・ベティ」を思わせる。個人的にはこれまで優等生風だったパナメイカーの変貌を支持したい。

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テーマ : 映画感想
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ブリッツ

ブリッツ “Blitz”

監督:エリオット・レスター

出演:ジェイソン・ステイサム、パディ・コンシダイン、エイダン・ギレン、
   ゾウイ・アシュトン、デヴィッド・モリッセイ、マーク・ライランス、
   クリスティーナ・コール、ルーク・エヴァンス、ロン・ドナキー

評価:★★★




 今度のジェイソン・ステイサムはいつにも増して荒っぽい。夜中、車上荒らしを見つけるや、ホッケーのスティックで容赦なくチンピラどもを叩きのめす。温情や法律なんてクソ食らえ。ゴシップ誌のネタに上げられるほどの刑事である彼は、自分の信念こそが絶対的なものなのだ。街灯のささやかな灯りに照らされて去り行くステイサムがカッコイイ。後頭部から攻められたハゲがはっきり分かっても…。

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来年はホワイト・チドリ

 ほとんど全てのことにおいて、流行りものにはあまり興味がない。なぜだか音楽はヒットチャートに入るような作品の方が好きなのだけど、その他のものに関しては流行りに関しては全く気にしていない。自分が良ければそれで良し。流行っていても好みじゃないものは要らない。

 だから毎年新調することになる「手帳」も流行っているヤツには興味がないはずだったのだ。沢山の人が持っているものを使うだなんて、なんだか流行りに流されたみたいで恥ずかしいなんて気分もあった。あぁ、なのに使っている「ほぼ日手帳」。…なんて書くと「ほぼ日手帳」を仕方なく使っているみたいか。実際は…数年前に出合って以来、実は相当に気に入っているのだった。

 「ほぼ日手帳」はコピーライターの糸井重里による「ほぼ日刊イトイ新聞」の商品として毎年発売されている手帳で、ロフトかインターネットで購入が可能。一日一ページを基本に、たっぷり書けるのが特徴。色々な種類が出ているカヴァーも楽しい。…ということは説明しなくても、まあ、大抵の人はもう知っているだろう。それだけメジャーな手帳になっている。

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キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー

キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー “Captain America: The First Avenger”

監督:ジョー・ジョンストン

出演:クリス・エヴァンス、ヘイリー・アトウェル、トミー・リー・ジョーンズ、
   ヒューゴ・ウィーヴィング、セバスチャン・スタン、ドミニク・クーパー、
   トビー・ジョーンズ、スタンリー・トゥッチ、ニール・マクドノー、
   デレク・ルーク、ケネス・チョイ、サミュエル・L・ジャクソン

評価:★★




 一体全体アメリカからはどれだけヒーローが出てくるんだ…と呟くことの多い昨今、『キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー』はしかし、これまでのヒーロー映画とは趣が大分異なる。ヒーローとしての能力に際立ったところは見られないものの、活躍する背景や誕生までの軌跡にヒーロー映画の典型とは異質なものが感じられるからだ。

 まず背景は1940年代、戦争真っ只中に置かれている。主人公のスティーヴ・ロジャースは兵士として戦場で戦うことを心より願う青年で、ヒーローとなった彼の敵となるのはなんとナチスだ。あの時代にヒーローが放り込まれるミスマッチの妙。当時の美術装置や衣装に囲まれる、それだけでハッとさせられる。画面に涼しげな風が通る。

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October 14 - 16 weekend, 2011

October 14 - 16 weekend, 2011

1 The Skin I Live In|$37,187(6)$223,119
2 Fireflies in the Garden|$7,377(5)$36,884

3 Take Shelter|$4,846(24)$272,521
4 リアル・スティール|$4,736(3440)$51,731,456
5 Footloose|$4,383(3549)$15,556,113
6 The Ides of March|$3,233(2119)$21,763,235
7 6階のマリア|$2,856(14)$84,504
8 Weekend|$2,853(24)$258,002
9 The Thing|$2,835(2996)$8,493,665
10 Courageous|$2,723(1214)$21,282,828

【タイトル|一館あたりの興収(公開館数)累計興収】赤字:初登場作品 青字:上昇作品

 ザ・ローリング・ストーンズのロン・ウッドさん64歳がチャリティオークションであるものを13,000ポンド(約160万円)で落札して話題になっています。ウッドさん64歳が競り落としたものとは、あのスカーレット・ヨハンソンさんと一緒にディナーする権利。そんなにヨハンソンさんのファンなんでしょうか。競り落とさなくても自分の名前を使えば一緒に食事ぐらいできそうな気もしますが…。ちなみにウッドさん64歳と同じく13,000ポンドを払った香港の慈善家がいたそうで、ディナーは「彼を交えた3人で」ということになったそうです。13,000ポンドも払ってふたりきりじゃないなんて、ウッドさん64歳って一体…。

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ラスト・エクソシズム

ラスト・エクソシズム “The Last Exorcism”

監督:ダニエル・スタム

出演:パトリック・ファビアン、アシュリー・ベル、アイリス・バー、
   ルイス・ハーサム、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ

評価:★★




 『ラスト・エクソシズム』で最も怖いのは、少女の顔だ。整った顔立ちで、無理矢理美人と言えなくもない16歳。そしてよくよく観察してみると、ポール・マッカートニーにそっくりだと気づく。目周り、口周りが似ていて、気づいてしまうとそうとしか見えなくなる。少女はマッカートニーのままに、顔を歪める。目を剥く。奇声を上げる。身体を反らせる。あぁ、ポール!…じゃなかった少女!憑かれた演技も大変だ。

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ハウスメイド

ハウスメイド “The Housemaid”

監督:イム・サンス

出演:チョン・ドヨン、イ・ジョンジェ、ソウ、
   ユン・ヨジョン、パク・チヨン、アン・ソヒョン

評価:★★★




 ベースとなっている「下女」(60年)は韓国映画史に残る名作として知られ、マーティン・スコセッシ監督も支持しているらしいのだけれど、未見のまま今に至る。そして普段から韓国映画はそれほど観ているわけではない。詳しい方にしてみたら話にならないと鼻で笑われるところだろうと承知しつつ、反射的に感じたのは、あの大映ドラマの匂いだ。冗談としか思えない設定、唐突な展開、臭いセリフや仕草…呆れつつも大笑い。満載の突っ込みどころに喝采を贈る。辛抱タマラン。

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ステイ・フレンズ

ステイ・フレンズ “Friends with Benefits”

監督:ウィル・グラック

出演:ジャスティン・ティンバーレイク、ミラ・クニス、
   パトリシア・クラークソン、ジェナ・エルフマン、
   リチャード・ジェンキンス、ブライアン・グリーンバーグ、
   ウッディ・ハレルソン、ノーラン・グールド、アンディ・サムバーグ、
   エマ・ストーン、ジェイソン・シーゲル、ラシダ・ジョーンズ

評価:★★★




 ロマンティック・コメディで最も重要なのが主役男女の配役であることは間違いない。どれだけ物語が面白くても、主役カップルに真実味が感じられないと、作品はちっとも輝かない。そして男優と女優の相性というのは、意外なほどデリケートなものなのだ。ちょっとのズレが大きな歪みを生んでいく。その点において『ステイ・フレンズ』は奇跡的と言って良い。ジャスティン・ティンバーレイクとミラ・クニスがとにかくお似合いだ。

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悩みは続く

 FILM PLANETの管理人は夏頃から悩んでいた。彼は数年前からクリスマスになると、友人の子どもたちにちょっとした贈り物をしていたのだが、今年は何を贈ればいいのか思いつかずに悩んでいた。

 最初はシンプルなクリスマスカードだけだったのに、それが装飾つきのカードになり、絵本つきカードになり、もっと立派な本格的な絵本になり…と少しずつ豪華になっていった。いや、豪華になるのは別に構わないのだが、大きくなってくると絵本なんかでは喜んでもらえないのではないかという心配が浮上してくるのだ。最近の子どもたちは恵まれているから、チープなものを贈ってはがっかりされてしまうかもしれない。興味のないものを贈ったら一日二日で飽きられてしまうかもしれない。そうしたら子どもたちが「お父さんの友達ってセンスないよねー」なんて口にするかもしれない。そんなことになったら管理人は死んでしまうだろう。そんなわけで真面目な管理人は、夏頃から何を贈ればいいのか、人知れず苦悩していたのだった。

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猿の惑星:創世記(ジェネシス)

猿の惑星:創世記(ジェネシス) “Rise of the Planet of the Apes”

監督:ルパート・ワイアット

出演:アンディ・サーキス、ジェームズ・フランコ、フリーダ・ピント、
   ジョン・リスゴー、ブライアン・コックス、トム・フェルトン、
   デヴィッド・オイェロウォ、タイラー・ラビーン、ジェイミー・ハリス

評価:★★★




 視覚効果の多用は画面を味気ないものにする。マイケル・ベイ映画を始めとする大半のハリウッド映画を観れば、誰でも気づくことだ。コンピュータによって生み出されたものに命が吹き込まれるのは稀なこと。動きが滑稽になるか、感情の固まった人形が動き回るか。『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』はしかし、その常識をいとも容易く覆す。視覚効果が画面に馴染むばかりか、物語を伝える大きな役割を堂々こなしている。

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October 7 - 9 weekend, 2011

October 7 - 9 weekend, 2011

1 リアル・スティール|$7,942(3440)$27,319,677
2 Munger Road|$5,745(9)$98,861
3 Filth to Ashes, Flesh to Dust|$5,124(8)$156,723
4 The Ides of March|$4,761(2199)$10,470,143
5 Take Shelter|$4,727(11)$126,223
6 6階のマリア|$4,367(6)$26,636
7 Courageous|$4,193(1161)$16,160,032
8 Weekend|$3,524(14)$174,957
9 The Way|$3,346(33)$110,418
10 The Human Centipede 2: Full Sequence|$2,748(18)$49,456


【タイトル|一館あたりの興収(公開館数)累計興収】赤字:初登場作品 青字:上昇作品

 ワタクシのあてにならない山勘によると、来年のグラミー賞を総ナメすると思われるアデルさんが、全米10都市でのコンサートツアーをキャンセルしました。アデルさんは声帯に出血が見られたということで、ありゃまあ、そりゃ大変。じっくり休んで早くまたあの深味のある声を取り戻して下さい(2nd アルバム『21』は傑作中の傑作です!)。ところでワタクシ…アデルさんを眺める度に、店先に置かれていることの多いタヌキの置き物を思い出すのです…。タヌキを「100年の一人の才能」と間違えちゃ、ダメダメ。

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僕と彼女とオーソン・ウェルズ

僕と彼女とオーソン・ウェルズ “Me and Orson Welles”

監督:リチャード・リンクレイター

出演:ザック・エフロン、クレイア・デインズ、クリスチャン・マッケイ、
   ベン・チャップリン、ゾーイ・カザン、エディ・マーサン、
   ケリー・ライリー、ジェームズ・タッパー

評価:★★★




 オーソン・ウェルズがウィリアム・シェイクスピアの「ジュリアス・シーザー」をブロードウェイで上演したのは1937年のこと。「市民ケーン」(41年)を発表する4年前のことになるという。そのとき、なんと、22歳!『僕と彼女とオーソン・ウェルズ』で描かれるのは「ジュリアス・シーザー」の舞台裏であり、つまりウェルズは22歳ということになるはずなのだけど、演じているクリスチャン・マッケイは1973年生まれ、撮影時35歳ぐらいだろうか。あぁ、なんと強引なキャスティング。しかし、これが大正解なのだ。外見はウェルズというより、くりぃむしちゅーの有田哲平、けれどその貫禄には紛れもなくウェルズの匂いがある。

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アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事!

アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事! “The Other Guys”

監督:アダム・マッケイ

出演:ウィル・フェレル、マーク・ウォルバーグ、エヴァ・メンデス、
   マイケル・キートン、スティーヴ・クーガン、レイ・スティーヴンソン、
   アン・ヘッシュ、サミュエル・L・ジャクソン、ドウェイン・ジョンソン、
   ボビー・カナヴェイル、ブルック・シールズ、ロージー・ペレス

評価:★★★★




 シルヴェスター・スタローンはデスクワークなどしない。アーノルド・シュワルツェネッガーは怪我をしても痛がらない。ブルース・ウィリスは絶対に死なない。アクション映画のヒーロー刑事は不死身の存在。どんなに敵が手強くても、どれだけ障壁が高くても、それを軽々と克服し、鮮やかに事件を解決に導く。その際に施されるのはケレン味たっぷりの演出。派手なロックミュージックが流れ、血や傷はアクセントになり、スローモーションとなり、大爆発が起こり、敵は大袈裟に死んでいき、最後はキメゼリフで締められる。美女とのキスも待っている。

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ワイルド・スピード MEGA MAX

ワイルド・スピード MEGA MAX “Fast Five”

監督:ジャスティン・リン

出演:ヴィン・ディーゼル、ポール・ウォーカー、ドウェイン・ジョンソン、
   ジョーダナ・ブリュースター、タイリース・ギブソン、ドン・オマール、
   クリス・“リュダクリス”・ブリッジス、マット・シュルツ、サン・カン、
   エルサ・パタキー、エヴァ・メンデス

評価:★★★




 どうやらヴィン・ディーゼルとポール・ウォーカーは、このシリーズに出続けることでハリウッドでの生き残りを図ることにしたようだ。クールな車に乗って、超スピードで飛ばして、カッコ良く撮ってもらって、出演料もとんでもない額だ。こんなうまい仕事、他にはないぜ…みたいな。まあ、それは構わないのだけど、さすがに五作目ともなるとスタジオ側も同じことを繰り返すだけでは芸がないと考えたのかもしれない。これまでは感じられなかった新風をいくつか吹かせている。そして、それが確かに一定の効果を上げているのだ。ブラジルのリオデジャネイロを舞台にした『ワイルド・スピード MEGA MAX』、意外や意外、シリーズ物はどんどんつまらなくなっていくとの法則を吹き飛ばし、これまでで最も面白い。

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リミットレス

リミットレス “Limitless”

監督:ニール・バーガー

出演:ブラッドリー・クーパー、ロバート・デ・ニーロ、アビー・コーニッシュ、
   アンドリュー・ハワード、アンナ・フリエル、ジョニー・ホイットワース、
   トマル・アラナ、ロバート・ジョン・バーク、ダーレン・ゴールドスタイン

評価:★★★




 人は普段、脳が持つ能力の20%しか使ってないのだという。『リミットレス』に出てくる「NZT48」は、それを100%にまで引き出す薬だ。飲めば、頭が冴え渡る。思いがけないアイデアが浮かぶ。物事の先の先までが読めてくる。それまでとは違う自分が出来上がる。これと違法薬物との共通点を見つけて、映画をその警鐘とみなすのは極めて退屈だ。いや、作り手すらもそう見ているフシがあるのだけれど、これはやっぱり「可能性」にまつわる寓話と見た方が楽しい。主人公の閃きは、潜在能力を100%活用しているに過ぎないのだから。

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親愛なるきみへ

親愛なるきみへ “Dear John”

監督:ラッセ・ハルストレム

出演:チャニング・テイタム、アマンダ・セイフライド、
   リチャード・ジェンキンス、ヘンリー・トーマス、D・J・コトローナ、
   カレン・モス、ギャヴィン・マッカレー、スコット・ポーター

評価:★★★




 出会いの場面からして、いかにもニコラス・スパークス映画だ。アマンダ・セイフライドが桟橋の上からポーチを落としてしまい、海に飛び込んだチャニング・テイタムがそれを拾い上げるのだ。この場面で注目すべきはテイタムの撮り方だ。サーフィンを楽しんだ帰りだったテイタムは上半身裸。しかも全身水で濡れていて、余計にイイオトコ風。それだけでもセイフライドはドキドキしてしまうのだけれど、このときのテイタムは短パンを腰で履いている。誰もが「アンタ、もう少しで見えちゃいますから!」と突っ込まずにはいられない。当然カメラはテイタムの腹斜筋を切り取ることを忘れない。セイフライドだけじゃなく、観客の女たちもうっとり…かもしれない。

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September 30 - 2 weekend, 2011

September 30 - 2 weekend, 2011

1 Munger Road|$36,605(1)$36,605
2 Take Shelter|$17,347(3)$52,041

3 Weekend|$8,070(6)$92,232
4 Filth to Ashes, Flesh to Dust|$7,826(11)$86,086
5 Courageous|$7,806(1161)$9,063,147

6 マネーボール|$4,020(2993)$38,000,130
7 Dolphin Tale|$3,958(3515)$37,183,796
8 50/50 フィフティ・フィフティ|$3,517(2458)$8,644,095
9 Dream House|$3,055(2661)$8,129,355

10 Machine Gun Preacher|$2,568(33)$142,931

【タイトル|一館あたりの興収(公開館数)累計興収】赤字:初登場作品 青字:上昇作品

 ブリトニー・スピアーズさんの父ちゃんであるジェイミー・スピアーズさんが100万ドルを貰うことになったそうです。ちょいと前に精神的に不安定になったブリさんのため、ツアーマネージャーとしてツアーに同行した父ちゃんは、その功績が認められました。なんでも父ちゃんはプロモーターとの交渉、経理、警備の手配、スケジュール調整を行い、一日200件以上の電話応対もしていたとのこと。父ちゃん、頑張った!そして娘もよくぞ復活した!丸坊主になってた頃がいちばん面白かった気もしますけど。

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ゴーストライター

ゴーストライター “The Ghost Writer”

監督:ロマン・ポランスキー

出演:ユアン・マクレガー、ピアース・ブロスナン、オリヴィア・ウィリアムス、
   キム・キャトラル、トム・ウィルキンソン、ティモシー・ハットン、
   ジョン・バーンサル、デヴィッド・リントール、ロバート・パフ、
   ジェームズ・ベルーシ、イーライ・ウォラック

評価:★★★★




 敢えてジャンル分けするならミステリーということになるだろう。物語は前英国首相の自叙伝のゴーストライターが、フェリーから転落、溺死するところから始まる。その仕事を受け継ぐことになった新しいゴーストライターが、思いがけず危険な情報を手にしてしまい、不可解な事件に巻き込まれていく。彼は一体全体どうなってしまうのだろう…という謎が芯に置かれ、その吸引力で力強く見せていく。古書店で見つけた色褪せた本に引き込まれ、気がつけばその世界から抜け出せなくなっているような、充実した感覚に満たされていく。

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カンパニー・メン

カンパニー・メン “The Company Men”

監督:ジョン・ウェルズ

出演:ベン・アフレック、トミー・リー・ジョーンズ、クリス・クーパー、
   ケヴィン・コスナー、マリア・ベロ、ローズマリー・デウィット、
   クレイグ・T・ネルソン、ウィリアム・ヒル

評価:★★




 デヴィッド・マメットの戯曲をベースにした1992年映画「摩天楼を夢みて」は、職を失うまいと死に物狂いで結果を残そうとする下っ端セールスマンたちが描かれていた。あれから20年近くが経過、ひとつの銀行の経営破綻を発端にした金融危機は、そういった最後の一踏ん張りすら許さず、容赦なくクビを突きつける。これから時代はどこへ向かってしまうのだろう。アメリカに限らない、世界中の嘆きだ。

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プリースト

プリースト “Priest”

監督:スコット・スチュワート

出演:ポール・ベタニー、カール・アーバン、キャム・ギガンデット、
   マギー・Q、リリー・コリンズ、スティーヴン・モイヤー、
   ブラッド・ダーリフ、クリストファー・プラマー

評価:★★




 こうも沢山のヴァンパイア映画が出てくると、差別化を図るのは本当に難しい。世界観がどこかで見たようなものになってしまうのが辛いし、肝心のヴァンパイアのデザインも似たり寄ったり…。ちょっと冒険すると、やはり量産されているゾンビ映画との区別がつかないなんてこともある。いや、『プリースト』は、そうした罠にハマりながらも頑張っている方だと思うのだ。なんとか独自の世界観を作り出そうと試みていることは伝わる。ただ、頑張りが充実したところに届かない。敢えて讃えるなら、もう一息で賞ってところか。

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スリーデイズ

スリーデイズ “The Next Three Days”

監督:ポール・ハギス

出演:ラッセル・クロウ、エリザベス・バンクス、リーアム・ニーソン、
   オリヴィア・ワイルド、ブライアン・デネヒー、レニー・ジェームズ、
   タイ・シンプキンス、ヘレン・ケアリー

評価:★★★




 ベースとなっているフランス映画「すべて彼女のために」(08年)と大筋は同じだ。突然身に覚えのない罪で逮捕され、終いには終身刑を言い渡されてしまった妻を、脱獄させてでも助け出そうとする夫の物語。なるほど「クラッシュ」(04年)「告発のとき」(07年)で法制度の問題点や個人の倫理観に揺さぶりをかけたハギスが目をつけてもおかしくない内容だと思う。ただ、リメイクの話を耳にしたときは、少々不思議な気がしたのも事実だ。オリジナルはサスペンスこそふんだんに盛り込まれ、様々な問題提起もなされているとは言え、全体の印象は愛の物語だったからだ。

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